松戸『丸吉』昼飲み可！若き大将ががんばる正統派の大衆割烹

松戸駅前で30年近く続いてきた『丸吉』。大衆割烹を名乗るだけあって、ふぐ、鰻、活魚の刺身からはじまり、天ぷら、焼鳥、フライものまで品数豊かです。それでいて、営業時間は正午から24時までとロングラン営業なのです。松戸でお昼から飲める『丸吉』、今回は昼飲みの様子をご紹介します。

市場仕入れの活魚やふぐを揃えるパワフルな店

水戸街道の千住宿から数えて2番目の宿場町、松戸は街道と江戸川の交差点に位置し、宿場町として栄えると同時に物流拠点でもありました。松戸も他の宿場町同様に、宿場を中心に繁華街が形成され、現在のにぎやかな松戸駅前繁華街へとつながっています。

松戸の飲み屋街ですが、意外と昼間は比較的静かであり、一部の立ち飲みやチェーン飲食店を除けば、早い時間から営業している店は限られています。

今回ご紹介する『丸吉』は、そんな松戸で貴重な存在。活魚やとらふぐも扱う魚にこだわった大衆割烹ながら年中無休、12時開店なのです。中休みなく24時まで営業しています。

夜の一人飲み、飲み会はもちろん、通し営業なので昼飲みや夕暮れのゼロ軒目などでも使える、非常に利便性が高い一軒です。

松戸駅からは徒歩3分ほど。商店街と住宅街の際にあり、落ち着いた雰囲気の一軒です。

店に入ると、まず目に飛び込んでくるのは立派な水槽です。ふぐ、カワハギ、車海老などが泳いでいます。

大衆割烹らしい調理場に向いた変形L字カウンターが奥へと伸びており、対面や奥はふすまで仕切れるテーブル席という配置。席数は合計70と比較的大きいです。

日中から地元のご隠居や奥様たちがお昼のみを楽しんでいる、昼間の丸吉はそんなお店。

樽生ビールアサヒスパードライ：小500円・中600円

瓶ビール中瓶アサヒスパードライ/キリンラガー/サッポロ黒ラベル：600円

地酒各種：750円～

グループ利用なら一人3,000円台ほどで楽しめる良心的な店ながら、敷紙がセットされていて驚きました。今日は少し贅沢な気分でいただきます。

まずはビールをもらって、乾杯！

まずは刺身から頂きましょう。

時刻は15時頃。こんな日中にこれほどバラエティに富んだ刺身盛り合わせが食べられることに、松戸の町の底力のようなものを感じます。

ねっとりとしたインドマグロの赤身、プリップリの活〆カンパチ、平目やヤリイカなど、なかなかに豪華です。

店名を冠した海鮮サラダも、ボリュームがあり楽しい盛り付けです。マグロの脂の甘さとイカミミの食感がアクセント。

板前さんは比較的若いですが、天ぷらもこの通り、しっかり技があります。好物のメゴチ天もあって嬉しい！

チューハイ類は400円から。松戸なので松戸産の甲類焼酎かなと思いましたが、アサヒビールの甲類のようです。キリッとした甘くないチューハイで、お昼から気持ちよくほろ酔いになりました。

お昼から営業する貴重な正統派大衆割烹です。落ち着いた雰囲気なので、会合や飲み会、街散策がてらの一人飲みなど幅広い用途で利用できます。お昼は定食も注文可能なので、昼食がてら瓶ビールを1本つけるなんて利用も手頃で良さそうです。

（取材・文・撮影／塩見なゆ）