富山「一番鳥」この地で四半世紀。富山の幸と名古屋の手羽先・串かつ

富山「一番鳥」この地で四半世紀。富山の幸と名古屋の手羽先・串かつ

2021年11月6日

富山駅前で評判の店「一番鳥」。店名の通り焼鳥店ですが、ご主人自慢の手羽先や味噌カツも絶品。富山の海の幸もあります。家族経営、カウンターをメインとしたコンパクトな店で、一人飲みにも最適です。

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1995年創業、名古屋から富山へ

路面電車が縦横に走る街、富山。最新鋭のトラムに揺られて、スムーズなはしご酒が楽しいです。

今回目指す「一番鳥」は、市内電車(富山の路面電車)が行き交うすずかけ通り沿いにあります。駅と県庁に挟まれた歓楽街・新富町に位置します。

名古屋の老舗酒場で修行されたご主人が、この地で店を開いたのは1995年。当時珍しかった名古屋風の手羽先や味噌串カツを揃える店として人気店となりました。四半世紀たった今も、店は近隣の会社員を中心に大盛況。料理の味だけでなく、ご主人の人柄に惹かれて通う常連さんも多いです。

新富町電停が近く、飲んだあとは市内電車でさくっと帰宅できるというのもポイントでしょう。

電車の音をBGMに

カウンター席に滑り込み、まずはほっと一息。お客さんたちの笑い声とともに、店の前を行き交う電車のリンリン、コトコトコト…という音が心地いいです。人々の暮らしを感じるロケーションで飲むお酒は美味しいものです。

それではいただきます。生ビール(アサヒスーパードライ)で乾杯。

お通し

お通しは里芋煮や肉じゃがなど、あったかい料理が熱々の小皿でだされます。これから寒い季節になれば、ますます嬉しい一品目です。

品書き

お酒のメニュー

ビールは樽も瓶もアサヒスーパードライ。定番の日本酒は砺波市の立山酒造「立山」(680円)で、ほかに富山市内の福鶴酒造がつくる「風の盆」(1合660円)や、黒部市の銀盤酒造がつくる「剱岳(つるぎだけ)」(950円)など、富山のお酒が揃います。

料理のメニュー

串は2本単位。焼き物は、モモ(380円)、ねぎま(380円)、つくね(380円)、とり皮(320円)、砂肝(280円)。串カツ(400円~)は、ソース、みそ、和風おろしが選べます。

手羽先(4本500円)や、一番鳥風ポテトフライ(380円)も、串カツから揚げ物続きになってしまっても食べるべき!と評する常連さんは多いようです。

このほか、日替わり料理で、真イカ刺身(550円)、赤イカ刺身(540円)、ふくらぎタタキ(650円)、ツバイソたたき(ブリの幼魚・650円)、いわしタタキ(400円)、白エビ天ぷら(600円)、小アジ唐揚げ(400円)、あぶりかまぼこ(400円)など。魚介類は季節や水揚げ次第でかわります。

名古屋と富山のあわせ技

人気店なので回転もよいのか、状態抜群の生ビールが嬉しい!

手羽先(500円)

甘くコクがあり、黒胡椒などの香辛料がピリリと効いたパンチのある味。ビールもよいですが、ここに後味がすっとしまるような淡麗辛口のお酒「立山」をお燗であわせると、これまた格別です。

みそ串カツ(440円)

赤味噌をベースにした甘いタレをまとった味噌串カツ。形が整った棒状のカツはまさに名古屋のそれ。衣にしみた甘い味噌タレとカツの脂があわさって、舌をこれでもかと刺激します。

一番鳥風ポテトフライ(参考)

通常は6個ほど盛り付けられます。

「ただのポテトフライではないんですよ」とご主人。甘い出汁で煮込み、煮っころがし風に仕上げたものに、片栗粉をまぶして揚げています。そとはザクザク、中はしっとり、ほんのり味がついています。

今回は揚げ物中心の紹介となりましたが、名古屋風の焼鳥や、富山の魚介類をつまみも魅力的です。新幹線の富山駅も徒歩圏なので、予定より遅い列車に変更して、「一番鳥」で一杯楽しむなんていうのはいかがでしょう。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

店名一番鳥
住所富山県富山市新富町1-4-7 かめやビル 1F
営業時間営業時間
17:00頃~23:00 (L.O.22:30)
定休日
日曜
開業年1995年