【閉店】秋葉原「トラ(ノ)アナ NOMOO」 オタクの聖地にクールな角打ち誕生、母体はなんと”とらのあな”

【閉店】秋葉原「トラ(ノ)アナ NOMOO」 オタクの聖地にクールな角打ち誕生、母体はなんと”とらのあな”

2016年7月2日

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この夏、秋葉原に新たな動きがありました。と書くと、アキバに詳しい人みたいになりますが、私は先日秋葉原で開催された飲食に特化した同人誌即売会「グルメコミックコンベンション」(いわゆるコミケの飲食版)に出店し、他のサークルが個性的なお酒や手作りのおつまみ、酒場本(居酒屋清龍の同人誌もあった!)などを頒布しているなか、私はあろうことか堂々と国産大手ビールのサッポロの美味しさを届けたいと、メーカー色をゆんゆんとしながら頒布していました。

そんなこんなの繋がりができた中ではいった情報。それは、秋葉原で初めて「同人誌」を売るお店であり、現在は全国に20店舗以上展開している「とらのあな」の代表が始めた新事業だそう。場所はもちろん秋葉原。パーツ屋が入っていた商業ビルをまるまる一棟使い、角打ちを始めるとのこと。おもしろそうなので、早速飲みに行ってきました。

酒場ライターが、まさか「とらのあな」について紹介をすることになるとは、時代はかわったもので。

 

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アキバの夜は早い。オタクは飲まないというのは迷信。好きな人は好きなんだということを最近ひしひしと感じております。さて、お店の前にやって来ました。まだ店先には「Wi-Fiルーター」などのアキバらしい文字が踊る看板がそのままになっているのが、雑多な感じがしておもしろい。店先で紹介しているお姉さんに仕組みを聞いて、それではいざ中へ。

取材日はちょうど開業日で、力を入れた呼びこみをしています。

 

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角打ちということですが、酒販店事業をはじめたのではなく、角打ちという飲食店業態になります。ですので、お酒屋さんは別にあり。おお、大手さん。

 

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普段は1階は営業しない予定だそうですが、オープン記念ということで缶ビールが売られています。軽井沢ビールが5種類、他社はなく銘柄指定です。手持ち金庫に秋Aって書いてあるなど、やはりどこかアキバのそれ系のお店っぽい。

 

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ビールを購入するとサービスでお菓子がもらえました。一階のこうした営業は開店初日のだけなのか、しばらく継続するかは検討中とのこと。

 

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では乾杯!私がクラフトビールをもっていると不思議に思う人がいそう(笑)

アルコール飲料はみんな素晴らしいものです。

 

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おつまみは持ち込み自由。自己責任でどうぞ、ということで何でも持ち込めます。急遽、秋葉原駅のアトレで焼き鳥を購入しましたが、大手飲食チェーンが周囲に多いので、テイクアウトの品を持ち込めばなかなか楽しい宴会がでそう。

 

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ルールがこちら。

“単品で購入しそのまま飲むことができ、飲み放題もある。おつまみは自由に持込どうぞ。出前をとってもいいけれど場所等間違えないようにね。飲み放題だからって飲み過ぎ禁止、大人の対応で。”

という内容。

 

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まさかのドドーンと一棟つかってしまうとは。今後、他のフロアがどうなっていくのか楽しみ。日本酒とワインはフロアが分かれていて、どちらかを選択して飲み放題を楽しむことになります。時間内であっても虎飲内の梯子はできません。

 

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まずは日本酒フロアへ。ずらりと並ぶ銘柄は、大手銘柄が多くどっしりとした安定感があります。櫻正宗を愛する私は、それがあるだけで延々と飲み続けられます。

 

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かんすけクン(商品名)がありますのでセルフでお燗をつけることも可能。温度計がありますが、慣れてしまえばバシっとぬる燗を決め打ちできます(笑)

 

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店員さんがどうしても同人誌ショップやPCパーツ屋さんぽいのは、「とらのあな」らしさか。皆さん、お酒は大好きだそうで、店長の上之原さんは赤星が好きとのこと。私に話を合わせてくれたのではなく、先に言われてしまいました。

 

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ということもあってか、大手銘柄は唯一、サッポロの赤星が入っていました。中瓶340円、チャージなしで食べ物持ち込み自由、このままの値段で飲めるのですから、アキバの給水所として役に立ちそう。

 

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国産クラフトビールや輸入ビールも種類豊富で、この値段でテーブルまで提供していてビジネスが成り立つのか不安なほど、安い。酒販店ではない(購入時、抜栓されますので飲食店扱い)のに、まるで酒屋みたいな価格で提供しています。

 

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つづいてワインのフロアへ。赤ワインがずらりと。少し前、ボトルにホワイトマーカーで大きく売価を書くのが流行りましたが、”虎飲”は、あくまで大人しめのハンドラベラーで値段がついています。

 

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白ワインは保冷スペースに。結構良い銘柄があるのでびっくり。日本酒の飲み放題のお店は昨今増えていますが、ワインではまだめずらしいかもしれません。

 

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こちらが飲食コーナー。飲み放題の人も、一本買いの人もまざってワイワイと。通常、飲食店であればポスターはビールや日本酒のメーカーのものですが、やはりここもアキバらしい。

 

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飲み放題は、日本酒・ワインともに、閉店まで無制限のコースが3,000円、45分で利用の場合は1,500円という値段設定。種類とレベルを考えると、いい具合をつけているように感じます。なによりフードの持ち込み自由が、お得感を感じさせています。

45分で飲み放題をはじめて、時間が切れたら一本買いに切り替えることも可能で、よくある飲み放題のように追い出されることはないのは嬉しい。

 

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大手の唐揚げなど、なんでも合わせてお酒を囲んで楽しい時間。

 

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飲み放題ワインは種類豊富なのですが、残念ながら初日はスパークリング系は置いていませんでした。

 

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今後の課題と担当者は話していますので、いずれ泡も飲めるかも。

 

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謎のルートで仕入れているのではなく、大手酒販店からの仕入れなので、状態もよく、このあたりが心配な人にも大丈夫そう。

 

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焼き鳥に白ワイン、アキバのPCパーツ屋の跡地にて(笑)

壁がアニメのポスターだし、床や天井は家電販売店のそれそのままなので、なんとも不思議な感じですが、昨今は駅のホームで開催するビアガーデンが人気のようですし、不思議な空間で飲む非日常というのは”あり”なのかも。

 

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飲み放題だからといって遊ばないようにしましょう。

数人で来て、早い時間からどっぷりと飲むならば3,000円コース。購入した同人誌やフィギュア、オタクトークに花を咲かせるのもよし。一人で来てちょいと瓶ビール2本と近くで買ってきたおつまみでセンベロを楽しむもよし、使い方の幅が広いお店です。

なにより、アキバのこの場所でお酒を飲みながらサークル感覚で盛り上がれるというお店は貴重なのかもしれません。アキバ的な空間に耐性がないと居心地は微妙かもしれませんが、酒場マニアの私はすっかり楽しい輪に入り、閉店までがぶ飲みしていました。

ご興味ございましたらぜひ。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

虎飲「トラ(ノ)アナ NOMOO」
03-3526-2261
東京都千代田区外神田4-7-3
17:00~22:00(月定休)
予算1,000円~3,000円