銀座「ニユートーキヨー数寄屋橋本店」 憧れの場所にさようなら

銀座「ニユートーキヨー数寄屋橋本店」 憧れの場所にさようなら

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やっぱり銀座で飲むビールは美味しい。お酒を飲むとき、その環境だったり周囲の人々、歴史なども含めて味わうものだと思います。そういう意味では、銀座ほど美味しくなる街は他にないのではないでしょうか。

行き交うおしゃれな人たち、きらびやかなブランドのショウウィンドウ。そんな場所を楽しんだあとに飲むビールは、やはりハレの日でなくともちょっと贅沢な気分で楽しみたいです。

そんな銀座で飲むときに憧れの場所だったのがビヤホール。

日本初のビヤホールが銀座にオープンしたのは1899年のこと。現在のライオンビヤホールで、やはり美味しいビールを飲むのなら銀座という人、多いのではないでしょうか。

銀座といえばライオンと並んで定番なのがニユートーキヨーです。1957年に完成したニユートーキヨー本店ビルは銀座の入り口の顔として長年そこにあって、きっと変わることのない景色だと思っていたのですが、なんと再開発が決定。最終営業日は2015年3月8日。いま、なくなる前に最後の乾杯をしようと、ニユートーキヨーのファンが集まっています。

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特長的なレンガ造りの1階ビヤホール。ビヤホールといえば、やはりニユートーキヨー本店のこの雰囲気でしょう。人気グルメ漫画にも紹介された名実ともに日本を代表するビヤホールでした。

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77年前の味を復刻させた”復刻の生1937″はニユートーキヨーで必ず飲みたい一杯。ホップ感がしっかりしていて甘みを感じる味わいです。

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ビヤホールは友人や家族、中の良い間柄でワイワイ飲んでこその場所。乾杯!

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復刻の生のほかに、黒ラベルやヱビスが各種揃います。私にとって、ニユートーキヨーの味は黒ラベルなので、のちほど思い出の味もいただきます。

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料理も名物が多く、カミカツはその名の通り紙のように薄い黒豚のとんかつ。これをバリバリと食べながら飲んだ思い出を持つ人も多いでしょう。

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ザワークラウトはかならず食べる定番のおつまみです。この一皿で何杯でもいけます。

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ニユートーキヨーのソーセージには思い出がありまして、これ、ものすごいプリプリしているのですが、デートでやってきたときに、ナイフをいれたら肉汁が飛び散りまして、おろしたての服をランチでダメにしてしまったという苦いもの(笑)
あーあー、やっちゃったって。

それだけ詰まったソーセージ、美味しいのでそんなことがあってからも毎回頼んでいます(笑)

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真イカのグリルはいつも立派な肉厚のもの。甘めのすき焼き風のタレにマヨネーズを少しからめて食べると、ビールをお代わりせずにはいられません!

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“復刻の生1937″は生ビール(非加熱処理)の流通が難しかった時代にビヤホールなど特別な場所だからこそ飲めた特別の生でした。いま、黒ラベルなどが当たり前のように飲める時代ですが、当時の”生”は77年たった今も変わらず輝いています。

この歴史あるレンガアーチの空間で楽しめるビールもあとわずか。思い出のある方は最後の乾杯に訪れてみてはいかがでしょう。

憧れの場所を惜しんで最後の乾杯♪

 

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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

ニユートーキヨー ビヤレストラン 数寄屋橋本店
03-3572-3848
東京都千代田区有楽町2-2-3 ニュートーキョービル 1F
11:00~23:00(日祝は22:00まで・無休)お昼から通しで飲めます
予算3,000円
※閉店後は有楽町電気ビルに移転となります。