サッポロビールはバレンタインデーに合わせて、チョコレートミルクスタウトテイストのビール類(発泡酒)を発売。森永製菓との共同開発で、チョコレート菓子「小枝」を原料に使用。ひと足お先にその味を体験してきました。
会場は非公開のショールーム「STAR BASE TOKYO」
メディアを対象に、東京・恵比寿のサッポロビール本社地下3階で開かれた先行体験会の様子をご紹介します。
商品の話に進む前に会場をご案内します。本社ビルの地下3階には、一般公開されていない”秘密の実験室”のような部屋があり、様々なビールサーバーやお酒が並んでいました。何十年も前のPOPが貼られたままだったりと、いかにもバックヤード的な部屋だったのですが、恵比寿ガーデンプレイス内の体験施設「YEBISU BREWERY TOKYO」の開設に合わせて、こちらもリニューアルされたそうです。
名称は「STAR BASE TOKYO」。今後の活用が気になります。
サッポロビールと森永製菓、初の協働で開発
サッポロビールと森永製菓の協働のきっかけは、食品製造時に発生する副産物の活用を考えるイベント「Food up Island」。
1971年から続く森永製菓のロングセラー「小枝」を使ったユニークなビール類(酒税法上の発泡酒)の開発の話が進んだそうです。
あの「小枝」がビールに!?というインパクトは非常に大きいです。
サッポロビールは「ビールの魅力をさらに進化。ビールが好きな方にも、苦手な方にも新たなビールの魅力、ワクワクを届けるきっかけを創りたい」とし、森永製菓は「新たなチョコレートの可能性をお届け。小枝がビールになったというサッポロビール社との驚きのコラボレーションを通して、もっと多くのお客様に声だを手に取っていただきたい」としています。
小枝の製造過程で、フレーバーを切り替える際にロスが発生するそう。今回はその販売はできないものの、お菓子としては完成している「小枝」を、森永製菓さんが直接サッポロビールの工場へ持ち込み、粉砕せずそのまま原料として投入したと話します。
固有記号は”+Y”とのことで、製造は静岡県焼津市にあるサッポロビール静岡工場のようです。
サッポロビールは過去にも何度か、バレンタインデー商戦にあわせてチョコレートテイストのビールを発売していますが、今回はどうでしょう。それでは乾杯!
チョコレートの香りをしっかり感じます。味は本格的なビールで、いわゆる”おもしろ系”ではなく、非常に完成度が高いと感じました。色はかなり黒く、インパクトがあります。
お菓子を含んだ麦汁にビール酵母がどう反応するか、という点も課題。小枝の分量を変えたり、チョコレート麦芽や黒麦芽といった原料も組み合わせたりしながら試作したとサッポロビール商品・技術イノベーション部の勝又さん。「小枝」感が強すぎることもなく、それでいて、しっかり「小枝の黒」が感じられる味に仕上がっています。
製造方法はビールとかわりませんが、「小枝」が入っていることもあり酒税法上、発泡酒としての発売です。
WEBは完売、リアル店舗は新宿ルミネ
1月16日からオンライン予約を受け付けたところ、数日で2,900セットが完売となったそうです。リアル販売は、東京・新宿のルミネ新宿 ルミネ2 1階SPOT Yに開設されるポップアップストアにて行われるとのこと。期間は2月1日~14日。
1本550円とビール類としては割高感がありますが、サッポロビールのブランドを冠した非常にレアなビール。ファンは見逃せませんね!