洋食店でのランチと一緒に飲むビールが大好きです。特に、1970年創業の『洋食 大吉』が浅草橋にあるお店は最高です。午後1時すぎに昼食のピークが過ぎた時間に訪れ、名物のハンバーグやエビフライをつまみにのんびりとビールを楽しむ時間は、暮らしにゆとりを与えてくれます。
目次
意外と広く飲み会もできる店
外観
最寄り駅こそ「浅草橋」ではあるものの、この界隈は町名として残る歴史ある地名「柳橋」と呼ぶ方がしっくりきます。花街として江戸時代から栄えていた柳橋ですが、1999年に最後の料亭がなくなり、いまはマンションと雑居ビルが立ち並ぶ、どこにでもある都会の街になりました。
とはいえ、面影が完全にないかというとそういうわけではなく、神田川には船宿がありますし、なにより寿司をはじめとした、歴史ある料理屋が多数営業中です。
この街で洋食といえば『大吉』が有名で、近所に勤める会社員や近隣住まいの家族連れで大いに賑わっています。
内観
ビルの地下にあり、一見すると老舗にはみえませんが創業は1970年。そして、外観から想像するよりずっと広く、ギンガムチェックのテーブルクロスが敷かれたテーブル席が広がり、奥には畳敷きの入れ込み座敷まであります。厨房も非常に広く、もちろんピカピカに磨かれています。
畳敷きの小上がりは洋食店では珍しい。夜は飲み客で賑わうそうです。まるで居酒屋のように。
品書き
お酒
- 樽生 サッポロ生ビール黒ラベル(パーフェクト):550円~
- 樽生 ヱビスビール(パーフェクト):650円
- 樽生 ヱビス プレミアムブラック:650円~
- 瓶ビール サッポロ黒ラベル大瓶:750円
- 瓶ビール サッポロラガービール中瓶:700円
- 瓶ビール ヱビスビール大瓶:800円
- 瓶ビール キリンハートランド中瓶:700円
- 樽詰スパークリングワイン(ポールスター):500円
- レモンサワー・男梅サワーなど:500円
- 日本酒 高清水 本醸造生貯蔵:850円
- 日本酒 菊正宗 上撰 1合瓶:600円
- ヒーローズ・カベルネ・ソーヴィニヨン:600円
料理
- スペシャルセットランチ(エビフライ&ハンバーグ):1,800円
- アジたたき:1,200円(夜のみ)
- ナポリタン:1,200円(夜のみ)
- エビグラタン:1,200円(夜のみ)
- カツカレー:980円(夜のみ)
- ビーフポテトコロッケ:840円(夜のみ)
- オムレツ:650円(夜のみ)
ランチタイムからしっかり飲める!夜
サッポロ生ビール黒ラベル(600円)
居酒屋使いできる店と書きましたが、品書きもそれを表しており、充実したお酒のラインナップが魅力。ビールはサッポロビール(一部併売)です。
生ビールは、樽の管理や注ぎ方にこだわるパーフェクト注ぎ。極上の一杯が運ばれてきました。それでは乾杯!
スペシャルセットランチ(1,800円)
ランチは品数が絞られていますが、どれも主役級。ちょっと値は張りますが、エビフライとハンバーグが両方楽しめるランチタイムサービスメニューのスペシャルセットがおすすめ!
エビフライの大きさに感動します。品書きの解説によると、天然のホワイトエビだそう。創業当初からつかっているサフランソースや自家製のタルタルソースでいただきます。
ハンバーグ(昔風)は黒毛和牛と銘柄豚(岩中豚)の合挽。昔風とありますが、特製の甘めのソースが実に美味。
付け合せの野菜もみずみずしい!
サッポロ黒ラベル大瓶(750円)
賑わう広い店内は、どこかビアホールのような雰囲気。ビールが進みます。
サッポロラガービール中瓶(700円)
サッポロラガーも用意あり。
サーモンステーキ(1,350円)
豊洲市場へ日々買付にいっているという魚介類。夜はお刺身までありますが、ランチのサーモンステーキもなかなかです。バターをしっかりと使っているため、想像する以上に濃厚な味になっています。
ごちそうさま
『新しいもの古いもの』という本で『洋食大吉』が紹介されています。著者の池波正太郎氏はオムレツとウイスキーソーダ、ヒレカツにチキンライスまで食べたと書いていますが、さすが健啖家。私はエビフライとハンバーグだけで満腹になりました。また近いうちに、次回は夜に飲みに行きたいと思います。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
店名 | 洋食 大吉 |
住所 | 東京都台東区柳橋1-30-5 KYビル B1F |
営業時間 | 11:30~15:00 17:30~21:30 基本無休 |
創業 | 1970年 |