神保町「AKLあから カレーなる酒場」 キーマカレーの人気店、夜はカレーのアタマで立ち飲もう！

カレーはおつまみです。酎ハイは進むし、ビールはもちろんよく合います。ワインだっていけちゃう。カレーで飲むのが好きという方は、結構いらっしゃるのでは。カレーと酒場がお好きな方にオススメの立ち飲み屋が、カレー激戦区「神田」にあります。

イケメンマスター、鈴木さんが異業種か参入、2015年に開店した「あから」です。キーマカレーの専門店で、お昼は5席のカレーのお店として営業。グルメ雑誌にも取り上げられるようなキーマカレー好きが集まる人気店です。

17時からの夜の部は「AKLあから～カレーなる酒場～」として、立ち飲み屋に変身。看板料理はもちろんキーマカレー。カレーのアタマ（ライス抜き）で飲む酒場になります。

場所は神田司町。東京メトロ丸ノ内線の淡路町駅すぐの場所。近くには老舗酒場や角打ちバルなどもある立地です。

常連さんを中心に、適度な距離をとった状態で5名ほどでいっぱいになる店内。マスターとの距離が近く、程よい距離感でお話をしつつお酒をいただけます。

お会計はキャッシュオン。カウンターに千円札を一枚置いて準備完了。さてさて、一杯目はやはりビールから。樽生アサヒスーパードライで乾杯！

生ビール、角ハイボール、ホッピーやサワー類は400円均一。日本酒、ワインも選べます。

おつまみは看板メニューのキーマカレーをつかった「カレーのあたま」など200円。魚肉ソーセージやチーズ、そしてスナック菓子、缶詰など角打ちのようなおつまみも充実していて、懐に優しくセンベロが楽しめます。

食パンとカレーやカレーナチョスなど、多くがカレーのアレンジおつまみ。カレー好きならば、何品か食べ比べてみるのもよいかも。

まずはカレーのあたま（200円）。キーマカレーのルーそのもの。トマトなどの野菜、豚挽き肉が煮しめられ、かなり粘度は高めです。コリアンダーやクミン、ターメリックなどの複雑な香辛料が作り出す旨さ、コク、そして中辛程度のピリピリ味がお酒を誘うこと間違いなし。キーマのルーはおつまみのために生まれたのではないかと思うほど、素晴らしい酒の肴です。

ビールのお次は博水社のハイサワー。数年前に突如として発売されたパクチーレモンサワー。まさに「あから」にぴったりの一杯でしょう。ベースの焼酎は三重県四日市市の宮崎本店が造る甲類キッコー宮。

気になっていた「山形のソウルフード玉こんにゃく」（300円）。あからは田舎味噌じゃなくて…というPOPのフレーズから想像はついていましたが、やっぱりカレー味。

玉こんにゃくそのものはカレーで煮込まれたものではありません。程よい甘さとカレーの香辛料が意外なほどにマッチしていて、これはとってもあり。自宅でもこんにゃくにカレーという組み合わせを試してみたくなるほどです。

もう一杯。南高梅サワー（400円）。大きくてかなり立派な梅干しを酎ハイプレーンの中にごろんといれた一杯。よく潰して食べると、梅サワー系よりもより複雑な味わい。塩気とアルコール、そして炭酸の爽快感に、おつまみいらずかも。もちろんカレーとあわせるからより美味しいです。

神田はカレーで有名な街。でも夕飯にカレーライスはお腹がいっぱいになってしまう…そんな悩みにもばっちりな1軒。ラフでニュートラルに接してくれるマスターの人柄もお店の魅力です。

ごちそうさま。

（取材・文・撮影／塩見 なゆ）

AKLあから～カレーなる酒場～
http://aklcurry.jp/
東京都千代田区神田司町2-10-19 1F
17:00～21:00(お客さまがいれば21時以降も23時まで営業・ランチは11:30～14:00・土日祝定休)
予算1,400円