【移転(こちらは移転前の記事)】御茶ノ水「徳兵衛」 個店少ない神田駿河台で貴重な酒飲み処。

【移転(こちらは移転前の記事)】御茶ノ水「徳兵衛」 個店少ない神田駿河台で貴重な酒飲み処。

2019年9月4日
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旧店舗の記事

御茶ノ水駅の南側、神保町にかけては駿河台と呼ばれる一帯。専修、中央、日本、明治と大学が周中している学生街です。楽器屋や神保町の書店、スポーツ用品店も多い専門店街ですが、個店の数はそんな街の表情に比べると多くはありません。

御茶ノ水駅近く、チェーン店も多い飲み屋街で一際渋い店構えの「徳兵衛」は貴重な存在です。

 

創業は1962年(昭和37年)。地元で働く人には有名店で、大学関係者や近隣企業に勤める働く人々のオアシスとなっています。

 

半地下の一階と二階、両方とも同じ店(記事は1階)で、二階のほうが渋い感じ。看板料理のひとつ、もつ焼は二階から降りてきます。一階のL字カウンターはコンパクトにまとまっていて、昭和ドラマの酒場シーンのような佇まい。

 

樽生ビール(450円)はアサヒスーパードライ。昔ながらのたっぷり中ジョッキで提供される一杯が嬉しいです。では乾杯!

 

瓶ビール(620円)では、サッポロラガーや黒ラベルも取り扱い。酎ハイ類は390円で、一部は焼酎に三重県・楠でつくるキンミヤ焼酎がつかわれています。飲み物の種類は豊富で、洋酒もタンカレーなどを置き、割材にはトニックウォーターまで完備。大衆酒場で飲むジン&トニックも楽しそうです。

 

続いて料理をみていきましょう。差し込みのオススメメニューの一番上にステーキという攻めた内容です。全体的には手ごろな値段の料理が中心です。

 

ホワイトボードのおすすめは差し込みとはまた違った内容です。大衆酒場の献立はあちこち散らばっているので、料理を頼むときは注意深く見回さないと、あとから気づいて「ぐぬぬ」ってなりますよね。

 

定番メニューの中にある「徳兵衛セット(700円)」は、こちらの昔からの定番であるもつ焼3本と煮込みのセットです。

 

煮込みはくたくたに煮込まれた脂の落とされたシロを使用。あっさりとした味の中に旨味がじんわり。

 

とにかく濃厚な味のタレをまとったもつ焼。昔ながらの酒場のもつ焼に、幼い頃、両親にわけてもらったあの頃を思い出します。

 

ビールもよいけど、ホッピーもね!ということで、一階のおすすめ、3冷ホッピー。キンキンに冷やしたホッピー公式ジョッキを使用した氷なしタイプです。ナカをたしつつちびりと飲むのも好きですが、湿度が高い日に飲む3冷ホッピーは格別の美味しさです。

 

一階のカウンターでつくられるキンミヤに果実漬け込んだ自家製「漬け込み酒」(590円)。レモンやグレープフルーツ、コーヒーなどがあって、ロックやソーダでいただけます。柑橘類の漬け込みは、青々しい自然の苦味がアクセントで、何杯か飲んだ後の口直しにぴったり。

 

自家製のポテトサラダ(小350円)は、一人で食べるなら十分すぎるボリューム。マッシュ感あるねっとり系で、黒胡椒が味を引き締めます。玉ねぎと人参、きゅうりをいれたスタンダードな具材もほっとします。味がやや濃い目で、まさに酒の友。

 

 

御茶ノ水駅前で最も古い大衆酒場である「徳兵衛」。”この界隈でちょっと一杯飲みたいな”というときにぜひ訪ねてみてください。気さくなお店の方が迎えてくれます。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

徳兵衛
03-3291-8168
東京都千代田区神田駿河台2-4-8 白金ビル B1・1F
17:00~23:30(日定休)
予算1,800円