吉祥寺駅北口の飲み屋街を抜けた先にある『琉球』は、平成元年創業の老舗酒場。昔ながらの家族経営で、気分はすっかり沖縄の離島食堂。生ビールは490円、つまみも500〜800円台が中心とお手頃価格が嬉しい。泡盛の瓶が並ぶカウンターで、沖縄の普段着の料理をつまみにゆっくり飲める、落ち着いた大衆店をご紹介します。
沖縄のローカル食堂を思わせる、平成元年創業の老舗

「琉球」が店を開いたのは平成元年。吉祥寺駅北口から弁天通りを進んだ先、赤瓦の小さな屋根とシーサーが目印です。営むのは沖縄出身のご家族。

東京の沖縄料理店は、那覇の郷土料理店のように雰囲気をつくり込んだ店が多い印象です。こちらはむしろ、あまり観光地化されていない地域にある古い食堂のたたずまい。
演出めいたところはないのに、店のあちこちから沖縄への愛情がこれでもかと伝わってきます。

カウンターに並ぶ瓶の中身はすべて泡盛。サワー用の泡盛から、甕で寝かせた十年古酒、古酒で仕込む特製のものまでそろいます。


料理はゴーヤチャンプルーやラフテーといった東京でもおなじみの品に加え、ボロボロジューシー(雑炊)、アンダンスー(油味噌)のおにぎり、ヒラヤーチー、ターンム(田芋)、中味汁など沖縄の人が日常的に食べている料理が多いのも特徴です。
なんと、山羊刺しまであります!
訪ねた日はご家族やご親戚が顔をそろえていて、店内は和気あいあい。このムード、ハマったら抜け出せません。
旬の生シークヮーサーに、豚の旨みたっぷりの琉球やきめし

オリオンビール(中瓶770円)もありますが、まずは手頃なサッポロ生ビール黒ラベル(中・490円)で乾杯。

最初の一皿はジーマミ豆腐(590円)。落花生でつくるもっちりとした豆腐です。
この店では野菜も豚肉も沖縄から取り寄せているそうで、そうした積み重ねが、何気ない沖縄料理の味をやさしく支えているのだと思います。

2杯目はシークヮーサーサワー(590円)。
注文すると、いまが旬で生のシークヮーサーがあるけれどどうしますか、と聞かれました。それはもう、迷わず生で。ポピュラーな黄色いジュースで割ったものとは違い、果皮の苦みと青い香りを楽しむ一杯です。
ベースは泡盛の古酒なので、コクと奥行きがあり、しみじみおいしい。

料理は琉球やきめし(850円)を。
ラフテーやテビチなど店で煮込んだ沖縄の豚肉をたっぷりほぐし入れ、ごはんと炒め合わせた一皿です。
沖縄の炒め物は塩とかつおだしで味を決め、醤油は控えめにするのが基本。このやきめしも、フーチャンプルーやソーメンチャンプルーに近い、やさしい味つけです。

卵の味が濃く、ネギと細かく刻んだゴーヤの香りが心地よいアクセント。ごはんものですが、お酒がすすむ立派なつまみになります。

こうなると、腰を据えて飲みたくなるというもの。泡盛は甕入りの十年古酒(1人3杯まで、600円〜)をもらい、琉球ガラスのグラスでちびりちびりと。

吉祥寺の夜22時、沖縄の町の食堂にいる気分で
時刻は22時。ここが吉祥寺だということをすっかり忘れて、沖縄の村でたまたま入った食堂が大正解だった、そんな気分になっていました。
まだまだ中央線には魅力的な家族経営の老舗が元気に営業していますよ!
店舗詳細


| 店名 | 琉球 |
| 住所 | 東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目29−5 |
| 営業時間 | 11時00分~14時00分 17時00分~23時00分 月定休 |
| 創業 | 1989年 |
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