今回は、下町情緒が色濃く残る台東区蔵前エリアから。ぽつんと現れる黄色い看板が目印の『生駒軒』は、東京を代表する町中華ののれん分け店。絶え間なく出前のスーパーカブが走り出す風景は昭和の面影そのものです。今回は、ご近所さんに親しまれる家庭的な街の中華屋さんで楽しむ中華飲みと絶品五目チャーハンをご紹介します。
下町の落ち着いた中華料理店

鳥越神社やおかず横丁が近くにあり、散策の足を延ばしたくなる台東区の静かな住宅街。
ここに店を構える『生駒軒』は、のれん分けで増えた東京を代表する町中華の系譜を受け継ぐ店舗です。夕暮れ時になると、昔ながらの出前用の”岡持ち”を積んだスーパーカブが、絶え間なく入る注文に応えるべく近隣へ駆け出していく様子が広がります。

店は奥へと続く細長い造り。カウンター席がなく、一人客は相席前提の大きな円形テーブルへ案内されます。客層は家族連れや地元の常連客が中心。世間話を交わしながらもテキパキと立ち働く女将さんの姿に、下町らしい活気を感じます。

町中華にはラーメン店のような、ほとんどが主食で素早い提供が主体の店と、腰を据え中国料理とお酒を楽しめる「中国料理」と呼びたい店の二系統が存在します。こちらは後者。夜は、本格的な一品料理を肴にゆっくり紹興酒を楽しみたいですね。
豊富な一品料理でゆったりと乾杯

まずは「アサヒスーパードライ」の中瓶をもらって乾杯。中華屋さんらしい”冷タン”に注いだビールで乾杯。おつまみは、麻婆豆腐やエビチリなどの大皿に加え、餃子だけでなく焼売もある。あ、「春巻き」があるではありませんか。
野菜たっぷりの餡が詰まった春巻き

こんがりと揚がった春巻きの皮を噛むと、中から熱々の餡が溢れ出します。

餡の具材は白菜などの野菜が中心。あんかけ焼きそばの餡を思わせる、旨味たっぷりのトロトロとした仕上がり。

野菜の甘みと中華スープのコクが重なり、ビールはもちろん、次第に紹興酒へとお酒を切り替えたくなる味わいです。
贅沢仕様の五目チャーハン

メインに選んだのは、お店の人気メニューである「五目チャーハン」です。

頂上には素揚げされた立派な大海老がふたつ鎮座しており、見た目にも豪華な仕上がり。

ご飯は強火でパラパラに炒められており、塩気は控えめながらも中華屋さんらしい深いコクを感じます。

海老の香ばしさとチャーハンの旨味が口の中でふわっと広がります。
食事としてはもちろん、ノンベエさんならばお酒のつまみとしても楽しめるチャーハンでした。大満足。
下町散策の途中に立ち寄りたい名店
昭和の時代から続く町中華の空気をそのまま残したような、心温まる時間が流れています。周辺には鳥越神社やおかず横丁、さらには角打ちが楽しめる『酒のフタバ』などが点在。台東区ならではのレトロなスポットを巡り、その足でふらりと立ち寄る散策ルートの一軒として、伝統の黄色い中華「生駒軒」を訪ねてみてはいかがでしょう。

| 店名 | 生駒軒 蔵前店 |
| 住所 | 東京都台東区三筋1丁目11−12 |
| 営業時間 | 11時00分~14時45分 17時00分~20時15分 火水定休 |
| 予算 | お酒を飲んで2,000円 |
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