隅田川沿いは川魚の名店揃い!墨田区石原に店を構える『川勇』は、1907年創業の老舗うなぎ店です。表面はパリッと香ばしく、中はとろける関東風の蒲焼きを手頃な価格で提供。活気に満ちた店内では、鰻が焼き上がるのを待つ間に燗酒や焼き鳥を味わう大人の時間が流れます。百年続いてきた理由は食べればわかる!ということで、今回は下町鰻の名店をご紹介します。
世代を超えて通う常連さんが多い、下町・石原の憩い場

都営浅草線の本所吾妻橋駅や各線両国駅から歩いて15分ほど。スカイツリーも徒歩圏内に収まる墨田区石原は、隅田川沿いの静かな下町情緒を残す街。

ここで暖簾を掲げる『川勇』の歴史は古く、この地で店を開く前は東海道の宿場町である原・吉原の間、柏原(現在の富士市)ではるか昔から鰻を提供してきたお店です。

店内は広々とした造りで、テーブル席がずらりと並びます。昔は畳敷きでしたが2020年頃に改装。みんなが使いやすくなりました。

明るい接客の店員さんがテキパキと接客をされているのも、下町の名店らしさを感じます。
休日は近隣の家族連れやお祭りの反省会で盛り上がる若者、会合帰りのご隠居さんなどで満席になるほどの盛況ぶり。常連客がお店の方と和やかに世間話を交わす光景も広がり、街に根付いた家族経営の店特有の温かな空気に包まれています。
燗酒「剣菱」と主役級のやき鳥、正統派関東蒲焼き

まずは同じ墨田区に本社を構えるアサヒビールの「スーパードライ大瓶(750円)」で喉を潤すことに。

老舗の鰻店で大瓶がこの価格で頼めるのは嬉しく、お通しのひじき煮をつまみながら料理の到着を待ちます。

お酒の肴には「やき鳥(1本300円)」がぴったり。タレと塩を選べますが、どちらも専門店に引けを取らない主役級の美味しさです。鰻は焼き上がりまで時間がかかりますから、焼き鳥をつまんで待つのが丁度いい!

大ぶりでぷりぷりとした弾力があり、コク深いタレと鶏肉の相性は抜群。

塩は新鮮な鶏の上品な甘みを引き立てます。ほかにも、苦味が後を引く肝焼きや柳川などを頼み、居酒屋のように過ごす客の姿も見かけます。

先出しのお新香で杯を進めていると、お待ちかねの「うな重 竹(4,300円)」が運ばれてきました。

丸ごと1尾分が乗ったお重に肝吸いが付きます。これで4,300円はお得感があります。

表面は薄い層でパリッと仕上がり、内側はふんわりとろける関東蒲焼きの王道スタイル。

口に入れると骨を感じさせない柔らかさです。

甘さもしっかりある下町らしいタレが、鰻の脂を想定して硬めに炊かれたご飯へ染み込み、絶妙な一体感を生み出しています。人気の理由はやはりバランスの取れたこの美味しさですね!

お酒の品揃えも充実しており、日本酒は「剣菱(550円)」を燗で注文。長年続く名店と剣菱の組み合わせは確かな安心感があります。
世代を超えて愛される老舗の包容力

並のうな重が2,700円から楽しめるという手頃な価格設定を守りつつ、長年培われた技術で極上の味を提供し続けている川勇。時代に合わせて店内を改装し、多様な客層を温かく迎え入れる姿勢が地元で支持される理由でしょう。なにより鰻が美味しい!

美味しい焼き鳥と燗酒でくつろいだ後にうな重で締める流れは、老舗ならではの贅沢な時間の使い方。浅草やスカイツリー周辺の散策とあわせて、石原まで足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
| 店名 | 川勇 |
| 住所 | 東京都墨田区石原3丁目30−9 |
| 営業時間 | 11時00分~13時30分 16時30分~19時30分 水日定休 |
| 創業 | 1907年 |
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