日本橋人形町の甘酒横丁に店を構える『生駒軒』は、都内に点在する同名の町中華の中でもとくに歴史ある一軒。食品サンプルが並ぶショーケースや赤い暖簾が、昭和の面影を色濃く残しています。名物は五目チャーハンや、昔ながらのラーメン。今回は、ビジネス街で働く人々に親しまれる老舗の炒飯をご紹介します。
甘酒横丁に佇む、昭和の面影を残す老舗中華

水天宮前駅と人形町駅の間に位置する甘酒横丁。下町情緒が漂うこの通りで、ひときわ目を引く年季の入ったショーケースが『生駒軒 人形町店』の目印です。
都内を中心に「生駒軒相互親睦会」として数多く暖簾分けされた同名店のなかでも、こちらはグループ創業者の直系にあたる歴史ある店舗と伝えられています。
店内へ足を踏み入れると、きれいに磨き込まれたテーブルと、壁にずらりと並ぶ短冊メニューが出迎えてくれます。まるでドラマのセットのよう。
お昼時は近隣で働く会社員で賑わいますが、夜になるとご近所の常連さんが集い、思い思いの時間を過ごしています。
美しい三点盛りのチャーハンで喉を潤す

まずは「キリンクラシックラガー」の中瓶を注文。いぶし銀の中華には、赤い聖獣ラベルが似合います。
優しい味わいの名物チャーハン

今回のお目当ては、お店の看板メニューである「チャーハン(800円)」です。

丸く形作られたご飯の頂上には、海老、カニのほぐし身、グリーンピースが乗っています。具材が三種類も添えられた姿は、少し特別感のある仕上がり。

レンゲですくって一口食べると、昨今流行りのパラパラとした食感とは異なる、しっとりとした口当たり。強い調味料に頼らない、素材を活かした優しい塩味で、クラシックラガーの苦味と好相性です。

付属の中華スープも、ネギが散らされた落ち着く味わいです。
ラーメンも人気
私はお酒が飲みたくてやってきましたので、今回は注文しませんでしたが、ここはラーメンも名物。1杯550円と大変良心的な値段です。都心のまん真ん中とは思えない良心的な価格設定。
澄んだ醤油味のスープに、中細のストレート麺。具材はチャーシュー、メンマ、ワカメ、ネギと、オーソドックスな内容。東京ラーメンが食べたくなったら訪ねてみてはいかがでしょう。
都会の喧騒を忘れさせる安心の空間
お酒の肴になる一品料理から、お腹を満たす定食まで、幅広いメニューが揃っているのも魅力の一つです。一人でふらりと立ち寄ってラーメンと半チャーハンの定食を楽しむもよし、数人で餃子(550円)や麻婆豆腐(700円)、中華屋の焼肉(800円)をつまみながらビールを傾けるもよし。その日の気分に合わせた過ごし方が選べます。
洗練された新しいお店が増える街並みの中で、昔ながらの町中華の存在は貴重。ずっと続いてほしい歴史を紡ぐお店です。
| 店名 | 人形町 生駒軒 |
| 住所 | 東京都中央区日本橋人形町2丁目3−4 |
| 営業時間 | 12時00分~15時00分 17時30分~21時00分 |
| 備考 | 生駒軒のれん会 1号店 |
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