昨今の台湾料理ブームですが、やはり注目したいのは老舗の実力。御徒町の路地裏に1990年から続く『台湾客家料理 新竹』は、台湾料理の中でも「客家(ハッカ)料理」を供する名店です。台湾取材をした経験がありますが、ここの雰囲気は本場に近い。しっかりとした味付けの料理でビールや台湾産紹興酒を楽しみませんか。
台湾の香り漂う御徒町の路地裏中華

JR御徒町駅や東京メトロ仲御徒町駅からほど近い路地裏。ここに、平成2年(1990年)から続く『台湾客家料理 新竹』はあります。店名は創業した女将さんの故郷、台湾北部にある都市・新竹市が由来。
一歩店内に足を踏み入れると、そこはまるで台湾の町の食堂。

円卓が並び、気取らない雰囲気。集うのは、近所の常連さんや仕事帰りの人たち。ランチタイムは相席になるほどの賑わいで、この活気ある雑多な空気感こそが老舗の魅力です。
台湾麦酒と三品盛り、そして扣肉丼

まずは瓶の「台湾麦酒」をもらって、喉を潤します。それでは乾杯!
おつまみには「三品盛り」(900円)をお願いしました。これがなかなかのボリューム。

内容は、濃い味付けがビールを進ませる「砂肝の醤油煮(チーツン)」、さっぱりとした箸休めに最適な「台湾豆腐細切り和え物(トーフース)」、そして甘い味付けがクセになる「豚耳(ツゥオ)」の3品。

一人でつまむには少し多かったので、お二人以上のときに選ぶことをオススメします。

続いて「台湾紹興酒」をグラスでもらいました。台湾産って、あまり見かけないので嬉しい!

〆に選んだのは、客家料理の代表格でもある「扣肉丼(コウロウドン)」。客家料理は働くための食事。エネルギー補給として塩味や脂をしっかり効かせた、濃厚な味わいの料理が多いのが特徴です。

運ばれてきた丼には、ご飯を覆い隠すように豚バラ肉がどーんと載っています。

見るからに食欲をそそる照り。濃厚なタレには醤油や砂糖、酒、香辛料が使われているそうで、甘辛い風味がたまりません。

長時間煮込まれた豚肉は、箸で切れるほど柔らかく、余分な脂が落ちていながらもジューシーな旨味が凝縮されています。このタレが染み込んだご飯と柔らかい豚肉を一緒に頬張れば、紹興酒が実によく合います。
家族経営のマジ中華、夜がオススメ
御徒町で30年以上続く、客家料理の名店。ランチタイムも人気ですが、夜は現地の言葉を話す人もいる活気の中で楽しむ「客家式居酒屋」の雰囲気をぜひ体験してみてください。
山手線で遊びに行ける小さな台湾へ、小旅行気分で飲みに行ってみてはいかがでしょう。
店舗詳細




| 店名 | 台湾客家料理新竹 |
| 住所 | 東京都台東区台東3丁目14−9 水野ビル |
| 営業時間 | 11時00分~14時00分 17時00分~21時00分 土は夜のみ 日祝定休 |
| 創業 | 1990年 |
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