大塚『すし処 魚勘』創業33年!家族で営む王道の町寿司で、粋な肴と手頃感ある上にぎり

大塚『すし処 魚勘』創業33年!家族で営む王道の町寿司で、粋な肴と手頃感ある上にぎり

ふと寿司が食べたくなった夜。池袋のような歓楽街の賑やかな店というよりは、家族で営む温かみのある店で、美味しい肴と酒をゆっくり楽しみたい。もちろん大衆店で!そんなときに訪ねたくなる一軒が『すし処 魚勘』です。王道の町寿司がここにあります。

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商店街の路地に佇む、堂々とした構えのお寿司屋さん

JR大塚駅南口から2分ほど。活気あるサンモール大塚商店街の細い路地に、どっしりと風格のある構えの寿司屋が見えてきます。1992年(平成4年)創業の『すし処 魚勘』。

金魚が泳ぐ水槽が置かれ、一見すると少し敷居が高く感じられるかもしれませんが、その心配は無用です。

扉を開けると「いらっしゃい!」という明るい声。店内はL字のカウンターをメインにテーブル席が数卓。外観から想像するよりもずっと明るく、隅々まで手入れの行き届いた清潔感が心地よいです。これなら美味しい鮮魚がいただけると、すぐに確信できます。

付け場に立つのは、この道30年以上というご主人。女将さんの丁寧な接客もあり、店全体が家族経営ならではの温かい空気に満ちています。常連さんらしきお客さんとご主人が交わす会話をBGMに、さて、何からいただきましょうか。

一口目のビールが美味しいと、このあとも期待が高まる

ザ・パーフェクト黒ラベル 660円

まずはビールから。こちらの生ビールは、サッポロビール社が定める厳しい基準をクリアした店だけが認定される「ザ・パーフェクト黒ラベル」。きめ細やかな泡、クリアな味わい。完璧な一杯が、今日の食事への期待感を高めてくれます。 それでは乾杯!

お通しは「カニ味噌豆腐」。ねっとりとした蟹味噌の濃厚な旨味が口に広がり、すぐにも日本酒が欲しくなります。

名誉冠 本醸造 660円

生ビールを飲み干し、早速日本酒へ。定番酒の品書きに、京都・伏見の「名誉冠」を見つけました。

今はなき酒蔵の銘柄ですが、山本本家がその味を継承しています。京都の老舗酒場で稀に見かける通好みのお酒。これがあるとは嬉しい驚きです。実は大好物で京都・伏見に行く度に飲んでいました。

上刺し盛り 2,970円

美味しいお酒も届きましたし、握りの前に、少し肴をいただきましょう。

「刺身盛り合わせ」は、本マグロ中トロ、歯ごたえの良いシマアジ、ねっとり甘い甘エビ、ホタテ、爽やかな風味がたまらない赤貝、そしてイカ。どれも丁寧な仕事が伝わってきます。

サッポロラガービール 中瓶 770円

ここでチェイサー代わりに「サッポロラガービール」をお願いしました。赤星をちびりとやりながらご主人と話していると、「今日は良い鯖が入ってますよ」とのこと。

鹿児島産の真鯖を刺身でいただきます。艶やかな銀皮と身のコントラストが美しく、口に運べばぷりっぷりの食感。醤油に脂がぱっと広がり、九州らしい甘めの醤油が欲しくなるほどです。

真鯛かま・かぶと焼き 1,100円

続いて、焼き物から「真鯛かぶと焼き」。こんがりと焼き上げられた大きな頭は、食べごたえ十分。引き締まった身と、とろりとした脂の甘みがたまりません。

おすすめ地酒 鳴門鯛

こうなると、鯛つながりで徳島の地酒「鳴門鯛」の純米を。すっきりとした旨味が、鯛の脂をすっと流してくれます。

上にぎりは2,750円でこの内容!

美味しい肴とお酒を存分に楽しんだら、いよいよにぎり寿司を。おまかせでお願いしました。

まずは中トロ。口の中でとろける脂の甘み。続いて千葉県産のマコチは、白身ながらしっかりとした旨味があります。濃厚なウニ、プチプチとした食感のイクラ、蒸し海老、コリコリの赤貝と続きます。

〆のネギトロ細巻きと、ほんのり甘い玉子焼きまで、どれもネタの良さはもちろん、酢飯と海苔のバランスが見事です。

創業30年、大塚に根付く良店

家族で営む温かいもてなしと、確かな職人の技。肩肘張らずに本格的な寿司と酒を楽しめる、まさに理想的な「町寿司」です。

昼は1,000円ほどでランチを提供しており、行列ができるほどの人気。夜は地元の常連さんで賑わい、じっくりと肴と酒に向き合う大人の時間が流れます。

商店街にある町のお寿司屋さん。昔はどこの駅前にもありましたがいまや貴重な存在です。

店名魚勘
住所東京都豊島区南大塚3丁目49−10 大塚鈴本ビル
営業時間11時30分~13時30分
17時30分~22時00分
日曜日定休
創業1992年