函館「丸善 瀧澤商店」 地元の人が集う人気角打ちは理想の空間


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北海道新幹線でやってきました、函館へ。はるか昔より本州との接点、北海道の玄関街として栄えた函館は、町の歴史とともに名酒場の数も多く、飲兵衛ならばぜひとも”朝市”だけでなく、梯子酒を目的に遊びに行きたい街です。対岸の青森と文化・経済の交流が盛んで、両方の街をセットで楽しむのがおすすめ。

青森も函館も、どちらもイカとホタテでしょう?と思われがちですが、海流がまったく異なり、さらに食文化も違うのでそれぞれ違う個性があるんです。さぁ、この夏は青森・函館へ!

JR函館駅前に朝からやっている角打ちがあります。時間調整に便利ですし、地元のお父さんたちの社交場なので、飾りっけのない素の函館の雰囲気を味わうこともできるのが魅力。「丸善 瀧澤商店」は、函館で数少ない角打ち店で、昔ながらの小売と飲酒が壁一枚で隔たれているタイプの造りです。

 

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立ち飲みコーナーは奥に細長くカウンターが伸びています。そこに常連さんがずらりと。スーパードライの樽が繋がった生ビールディスペンサーが設置されていて、お客さんは瓶ビールだけでなく、結構生ビールも人気です。

日本酒、角ハイボール、おぉ、サッポロソフト(ご当地甲類)もあるではないですか。でも乾杯はやっぱり北海道のビールがいいな。ということで、今年140周年のサッポロビールで乾杯!

乾きものが駄菓子屋のように並んでいますので、好きなものを選んで百円玉でお支払い。角打ちなので当然お酒は安くて千円でいい感じにほろ酔いになるかな。

 

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乾きものだけでなく、壁にはられた品書きにはにしん漬け(300円)やカキフライ(250円)、なめた鰈など海鮮中心でちょっとした調理が必要な料理も並んでいます。ホッケ焼きは1,000円と、角打ちというよりは漁港の売店のようなものまで並ぶ。さすが港町。そのなかから、干しししゃも(350円)をチョイス。

細かくむしりながら、ビヤタンに赤星を注いでは開けていきを繰り返す。他のお客さんの会話はご当地の内容ばかりで、この中にいられるだけで旅の醍醐味を感じます。

 

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思わず赤星をおかわり。大びんで400円くらいながら、なんとなく贅沢気分。他のお客さんもビール率が高く、ついで酎ハイ類という人気。北海道ではめずらしいホッピーも置いていますが、これは東京の角打ちほど飲まれては居ない。土地ごとの飲み文化の違いも楽しみのひとつです。

 

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どうぞ、お裾わけです。と店主さんがくれた干したタラ。海鮮乾物商を営む常連さんからの差し入れのようで、さっきから店主さんが一生懸命炙りながらむしってくれていたもの。

壁には函館駅からのJRの時刻表が貼られていて、北海道新幹線東京方面の文字もある。函館も東京から乗り換えなしで1本(厳密に言えば、新幹線の駅まで在来線で移動ですが)の街になったのですね。青森から仕事出来て今夜帰るという人の話で店内は盛り上がっていますが、やはり文化を共有しているようです。こんな会話があるのも駅前の角打ちならでは。

さて、そろそろお目当ての酒場が開く時間。旅情あふれる角打ちは楽しいな。

ごちそうさま。

 

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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

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「ひと旅 ふた旅、めぐる旅。青森⇔函館」

丸善 瀧澤商店
0138-22-3623
北海道函館市若松町19-7
10:00~22:00(日定休)
予算1,000円



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