門前仲町「ふうすけ」 魚卵から始まる物語、魚喰い達御用達


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門前仲町には銘店と言われる酒場が多数存在します。老舗も多く、街の歴史を飲食店からも感じることができるこの街は東京で梯子酒をするならば一度、いや、何度でも通いたくなる街です。

新店もレベルが高く、ひょいと飛び込みで飲みに入っても満足できることが多く、とにかく飲み歩いていて楽しいエリアです。そんな門前仲町の最近の話題といえばこちらでしょう。魚喰い必見、魚介を日々の飲み代で満喫できる酒場「ふうすけ」です。

オープンからもうすぐ6年。すっかり街の名物酒場となったふうすけは、毎夜たいへんな盛り上がり。一日3回転くらいしているかも?とにかくご繁盛されています。その魅力をほんの少しではありますがご紹介したいと思います。

 

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満席で入れないことも多い(予約不可)のですが、ひょいと覗いて席が空いていればめっけもん。お客さんとお店の方の関係がしっかりされているので「少しずつ詰めてくれるー?」と嫌味のないスマートな対応で席を用意してくれるはず。

カウンターだけのお店ですので3名をこえるグループでの訪問はひかえましょう(※4名以上は入店できません)。さて、まずは飲み物をと、日本酒はこだわりの銘柄がずらり、チューハイは柑橘系がここの人気で、金柑や八朔、伊予柑など様々な柑橘類が用意されていて好きな果実をしぼって楽しめます。

とはいえ、やはり最初はビールでしょう!キンキンに冷えたジョッキに生樽の一番搾り。毎日の味だけど、毎日飲める美味しさ、乾杯!

 

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さぁ、お通しです。こちらのお通しはもうそれだけでお酒が何杯でも飲めてしまう魔法の小鉢。数の子、たらこ、しらこ、そして温泉卵、甘めのみりんベースのつゆで味を整えた逸品。スプーンでちびちびといただきましょう。

お通しは日替わりで、お刺身がでてくることもあれば、あんきもなど贅沢な一品がでてくることも。そのお店で最初に食べるのがお通し。それをみてお店の本気度を量るという方も多いと思いますが、どうですか、もう完璧でしょう。

 

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さて、何をいただきましょう。門仲と築地は近い、海の幸いっぱい、まさに宝箱を物色している気分。春はトビウオもいいですねー、季節感のある食材が並ぶから何度飲みに行ってもあきない。手揉みをしながら、今日はなにを味わおうとニヤニヤしてきます。

地酒も一合550円と大衆価格であれこれ飲みたくなります。

 

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食材が売り切れていることもあるのでお店の方と会話しながら料理を組み立てていきます。今宵は鯵をなめろうで。注文をうけるとささっと準備を整えて包丁でトントンと心地よいリズムでなめろうずくりが始まります。

厨房を見渡せるカウンター配置なので調理風景もつまみのひとつ。お酒が進みます。

 

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お酒は高知の酔鯨を。マスになみなみ、グラスにもなみなみ、一合をこえそうなくらいの盛りです。水飲み鳥のようにお迎えに行ってきゅっと。はぁ、日本酒となめろうは本当によく合います。

きりりとした味わい、高知のお酒は辛さではなくて米の味を含めて甘く厚みのある味で大好きです。

 

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めぬけの西京焼きはこちらの定番料理の一つ。メバルの一種で200m以下に生息する深海魚。実はこれはとっても高級な魚で、煮付けや照り焼き、刺身でも美味しい。相模湾で漁をしている友人の家に冬季に遊びに行くとめぬけをご馳走してくれる、そんな魚が普通においているのが「ふうすけ」の魅力です。

脂が乗っていてほろほろ、うまみがバターを濃くしたようになっていてたまらなく美味。

 

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そんなめぬけは日本酒も良いのですが、うまみが強いのであえてお酒はすっきりしたものを選ぶのが好み。こちらは前述のとおり柑橘系のチューハイが人気なので、色々な組み合わせを楽しんでみるのもおすすめです。

まだまだ美味しい魚がやまほどあるのですが、時間によっては品切れも多く、また日によって入荷はかなり変動するので、より詳しい内容についてはぜひ訪問して皆さんで楽しんでみてください。

門前仲町といえば海鮮系の酒場は数多くありますが、ここを知らずに語ることはしてはいけないと思います。女将さんとご主人のいきのあったオペレーションと、お客さんと近すぎず、それでいてしっかりとコミュニケーションをとられる姿勢こそが、もしかしたら最大の魅力なのかもしれません。

ごちそうさま。また飲みに行きますね。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

ふうすけ
03-5245-3335(予約不可)
東京都江東区門前仲町1-8-4
17:00~22:00(土は20:00まで・日祝定休)
予算2,400円



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