【閉店】西葛西「食堂酒和っ家」日本酒好き必見、豊富な銘柄と美味しい肴

西葛西に若き大将がつくったコンセプトのしっかりした日本酒居酒屋があります。この街にこれまでなかったタイプのお店。チェーン店は行かない、できればしっかりした銘柄の日本酒を楽しみたいなんて方には一度は覗いてみて欲しいお店「酒和っ家」を紹介します。

2014年のオープンでまだ居酒屋の「艶」はないのですが、大将のやる気がしっかり伝わってきて飲んでいて楽しいお店です。

店名につく食堂の文字は、大将がどうしても店名に大衆食堂のような気軽に来て欲しいという想いから「食堂」の二文字を付けたかったからだそう。そのかわり、食事処ではなく飲み屋だよということで、「酒」の文字を入れたそう。これで「しゅわっち」と読むのですが、ウルトラマン好きなのかしら？

入り口に吊るされた杉玉がお酒に対する拘りを表しているように思えませんか？

お店は入ってすぐがオープンキッチンの割烹スタイルのカウンター、その奥がグループで利用できるテーブル席となっています。内装は木目をいかした落ち着いたもの。壁にはズラリと日本酒が並び大将の日本酒愛が伝わってきます。

そんな日本酒のお店ですが、なにはともあれ瓶ビールから。日本最古のビールブランド「サッポロラガー」を置いているのが素敵です。では乾杯！

品書きは上段のいち番目に着くところに野菜をもってきているのが特長的。こだわりの野菜だそう。続いて刺身類、焼き物と並び、煮込みはなんと8種類も用意されています。魚も野菜も気になるけれど、こんなに煮込みの選択肢が多いお店は滅多にありません。これはぜひいただかないと。

野菜系からは飲み屋の大定番、ポテサラを。ベーコン入りでスモーキーな味わい。これはビールがぐいぐい進みます。

お酒は上喜元の純米吟醸にごり本生「しゅわっち」。

店名と同じ遊び心たっぷりのある銘柄で、名前の通りしゅわしゅわとしています。店名にあわせて仕入れているのかな。活性にごりのふくよかなお米の味に舌鼓。あわせるおつまみは梅水晶を。はぁ、幸せ。

たくさんある煮込みから二重丸のついていた牛モツ煮込みをチョイス。あま辛の味付けで七味をかけて軽くピリっと。しっかりとアク抜きれすっきりした味わいになっていますが、中からジューシーな脂の旨味が飛び出してきます。

せっかく来たのですから日本酒をいろいろ試しましょう。日本酒はこだわりの銘柄が五勺で480円、正一合で980円の均一価格。吟醸酒や原酒などが多く、いろいろな飲み方の提案もある中でこの価格帯は納得ではないでしょうか。

石鎚の夏吟など飲んでみたいと思わせる銘柄ばかりで悩んでしまいます。

常時50種類をこえる銘柄を取り揃えていて、それを求めて飲みに来るお客さんで平日の夜は大変賑わうそうです。もちろんそんな夜利用が定番ですが、私が訪問したときは日曜日の15時頃。なんと日曜祝日に限ってこのお店、15時からオープンするのです。休日の午後、どこかでのんびり日本酒を飲みながらゆっくりしたいなーと思ったら、しゅわっちにくれば間違いなしですね！

まだまだ料理も豊富ですし、ここでは紹介しきれないほどお酒の種類がありますので、気になったらぜひ一度お試しを。カウンター席で大将と話しながら楽しく飲めますので女性お一人様もよいかと。

ごちそうさま。

（取材・文・撮影／塩見なゆ）

にほん酒食堂酒和っ家
03-6240-5095
東京都江戸川区西葛西5-5-17
平日・土18:00～23:30　日祝15:00～22:30（月定休）
予算2,500円