「味よし、客よし、値段よし」を看板に掲げる小さな小さな立ち飲み屋さんが池袋にあります。
駅から歩くこと10分。酔っ払っての梯子酒には厳しい距離にあるからこそ、ここの酒場には落ち着きやお客さん同士の一体感が守られています。
道路のY時交差点に挟まるようにして建つ「二合」はカウンターで10人程度しか入れない立ち飲み屋さんです。
この外観からして飲兵衛の心をくすぐる要素は山ほどあるのですが、なにせ一見さんは入るのにためらってしまうオーラ。初めて行くよりも、誰かこのお店を知る人と行くことをおすすめしますが、それだけの価値はあります。
池袋といえば、角打ちが3軒、立ち飲みも大小様々、大手では養老乃瀧や居酒屋清龍の本店もこの街にあり、とにかく駅前の酒場率は高いです。でも、そんな飲み屋さんたちをとうに卒業して、どこか別のお店を目指したいなと思ったらここでしょう。
いらっしゃいと迎えてくれる大将。常連は5人。皆さん、グループのように見えてたいていが一人客。こういう酒場っていうのは常連同士の一体感がいい。もちろんイイ意味で。
いれてもらって、まずはビールを。
サッポロ黒ラベル、こういう立ち飲みには星が似合います。
おつまみにはとんかつを。
ソースとカラシ、置いとくよ!と渡してくれたのは常連さん。どうもどうも。
それでは乾杯です。
甲類焼酎は一合升に入って250円とたっぷりでてきます。これを日酒販のヤエスサワー(レモン炭酸水)で割ったり、ホッピーを入れたりしておもいおもいに飲みましょう。
訪問時は、ホッピー探検隊を名乗るグループの長と一緒だったため、黒ラベル派の私も途中から強制的にホッピーへチェンジ。
うんうん、三冷でベストバランスのホッピーが好きだけど、こういう立ち飲みでは氷入りで焼酎がソト以上に入っているようなのがいいね♪
おつまみは大将の手作り。カウンター自体も手作りで、東急ハンズで売っているような分厚いアクリル板で囲まれた棚の下には、100円・200円の美味しそうなおつまみがズラリ。
スーパーのお惣菜の半額程度と思われる激安おつまみは、ほとんど大将おひとりで作っています。だからこその安さだそうですが、味もよくてお財布にも優しくて、ここが池袋(比較的割高な街)とは思えません。
スパサラとか、酔っ払いの皆さま御用達の肴ですよね!
ちゃきちゃきの江戸っ子を感じる大将のキシっとした接客、安くて旨いものをという心が伝わってきます。
それを求めて集うお客さんたちもまたみんないい人で。
知らない人ともあっという間に打ち解けるのがこういう立ち飲みの良い所ですが、ここはさらに一体感という言葉も付け加えておきたいです。
升酒を飲んで、ホッピーを飲んで、黒ラベルをまたお代わりして。おつまみはあれこれいただいて、大満足でごちそうさま。
だいぶ酔っ払っちゃったな。お会計はひとり900円。えっっ!
ふらふらになりながら、サンシャインを抜けて池袋駅へと帰った私でした。その頃には酔いが覚めて、これからもう一軒行けそうです。
楽しいお酒は、変な酔い方しないからいいですね♪
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(取材・文・撮影/なゆ)
二合
電話不明
住所不明
17時~22時くらい(平日はやっている)
予算1,000円
地図はございません。