中野「打越酒場」テーマは中野！？カウンターで地産地消

毎日飲み続けても飽きのこない街、中野。特別大きなターミナル駅というわけでもないのに、北口商店街を中心に夜な夜な大変な賑わいを見せている中央線きっての飲食タウンです。

名門酒場から新進気鋭まで揃っている中野。とくに新しいお店のパワーはなかなのもので、新しいお店に飛び込むのも実に楽しい。元気な酒場で飲むお酒はいつも以上に美味しく感じますから。

だから飛び込みで入ってみてね！ちゃんちゃん♪
ってなると、私の存在意義がなくなってしまいますので…

まずはこちら「打越酒場」はいかがでしょう。オープンは2014年と若いながら、カウンターを中心とした古典的な酒場づくりで、普段の生活にしっとりと寄り添うような空間が魅力です。

テーマは中野の地産地消。中野のお酒といえばやはりキリンビール。一番搾りやクラシックラガー、ワインはメルシャンとなかなかなキリン度合いです。

本社が近い場所のビールは美味しいにきまっています。まずは一番搾りからスタート。では乾杯！

綺麗なクリーミー泡。鮮度の良さをぐんぐんと感じるフレッシュな一番搾り。毎日の幸せが酒場にあるとつくづく感じさせられる瞬間です。思わず「プハー」（笑）

二階の炙谷の系列店で、こちらの酒場のカウンターで作れない本格的な料理も二階の炙谷で作って降ろしてくる仕組み。なので200円‥300円の手軽なお摘みが揃うライトな感じのやや角打ち感のある空間ながら、料理の種類は豊富。

鮮度が求められる食材も二階のお店と共有しているからばっちり。曜日限定、時間限定、季節限定でいろいろなサービスや値引きをやっているので、今日は何がお得になっているかはお楽しみ。この日は刺身盛り合わせが通常3種が4種に。

生ビールとおつまみが2品ついて500円だったり、一番搾りが2割引きだったりと結構大胆な価格設定もあるので、うまく頼めばかなりお得感。

魚中心でお寿司もあるのですが、それはあくまで番外編。メインは昭和酒場の定番の顔ぶれをリーズナブルに、ということなので、ハムカツやアジフライ、ナポリタンなどがおつまみ。ジャンキーなおつまみはカロリーが心配だけど、こってりしているからこそ美味しいんだ！今日もダイエットを忘れて飲みのスイッチオン。

だし巻き卵はふっくら大きい！ほんのり甘いですが、関西風の味付け。出汁のうまみを楽しむ一品。

さて、ここで新ドリンク登場です。全国の酒場ファンや下町ドリンクファンの皆さん、お待たせしました。東の興水舎（アズマ炭酸）、西の東京飲料（トーイン）！トーインは中野に本社を持つ割材やラムネをつくる老舗の清涼飲料水メーカーです。

そのトーインがつくる生姜と唐辛子が入った『ハイ辛』を割材に使用する不思議なハイボールがいま中野で広まりつつあります。その名も「ナカボール」！

ベースはキリングループのウィスキー『ジョニーウォーカー』を使っていて、中野区内のドリンクメーカーのコラボハイボールというわけです。

かなり個性的で刺激のある『ハイ辛』は、普通のジンジャー系のチューハイとは異なるインパクト大の飲み物。個性的な”マニア”や”文化系”な人の多いこの街の酒場には、これくらいのクセがあるほうが喜ばれそう。

ジョニーウォーカーと合わさることでさらに味に奥行きがでて、これはおもしろい。辛さだけではなく、あとを引く謎の旨さみたいなのがあって、リピートまったなし。揚げ物と合わせてぐいぐい飲みたい！

このグラスのデザインも素敵。中央線沿線で生まれた私ですから、こういう絵柄を見ると嬉しくなっちゃいます。ちゃんと丸井や中野サンプラザが描かれています。中央線は一昔前の車両で、ここはあえて狙ったのかなと。（聞けば、この電車を入れるためにJR東日本にお伺いをたてたとか。）

ぐいぐいと飲んだあとは、瓶ビールでマイペース飲みを。やっぱり大瓶はかっこいいなー。新しいお店ながら、嬉しいクラシックラガーを扱っています。キリンらしい強い苦味を飲みを飲むたびに、この味がわかるような大人に成長できてよかったと思うわけです。コク、キレ、旨味、メーカーや銘柄によって個性が出ますが、やっぱりキリンはこの苦味。

料理がリーズナブルで雰囲気のいい接客で居心地もいい。中野でふらっと二千円前後の予算で飲みたくなったらこちらもオススメです。

ごちそうさま。