三軒茶屋で「手頃な寿司で一杯飲みたい」と思ったら、必ず選択肢のひとつに入るの店が『すし台所家』です。茶沢通りに根を下ろし、昼11時から夜まで通しで営業。ランチ難民になった午後も、早めの乾杯も、深夜の〆も、いつでも本格的な寿司と酒で迎えてくれます
いつでも頼れる、三茶の寿司処

『すし台所家』は1979年に渋谷で創業した老舗ブランド。ここ三軒茶屋の地でも20年以上にわたって愛され続けており、その歴史が信頼の証です。東急世田谷線の乗り場からもほど近い茶沢通り沿いという絶好のロケーション。店内からはいつも活気が伝わってきます。
扉を開けると、昨今のチェーン回転ずしにはないコンパクトな空間にコの字カウンターが鎮座。一人客から二人組まで、思い思いの時間を過ごしており、この程よい賑わいがなんとも心地よい空間です。目の前のレーンは今ではあまり使われておらず、カウンター越しに威勢の良い職人さんへ口頭で注文するのがここのスタイル。客層は実に幅広く、まさに老若男女。どんな人でも、どんな時間でも、ふらりと立ち寄れる懐の深さが三茶らしいです。
最高の休日は、ビールと寿司セットから始まる
平日の夕方。忙しくてお昼を食べていなかったことを思い出し、梯子酒の前に、軽くお腹を満たそうと思います。まずは壁の品書きをチェック。
お得感のある「10貫握り三茶セット」

アサヒスーパードライで喉を潤し、準備は万端。
寿司はもちろん単品で注文できますが、私はお得な「10貫握り三茶セット」(1,320円・味噌汁付き)をチョイス。回転寿司でこうした普通のゲタ盛りのお決まりって珍しいですよね。

マグロの赤身、イカ、いくら、アジ、大きな赤海老、穴子など、色とりどりの寿司が10貫。シャリはやや小ぶりで、お酒を飲みながらつまむのにまさに最適なサイズ感。

早速マグロからいただくと、ネタの新鮮さと、口の中でほろりと解けるシャリのバランスが見事。そして、脂が乗ったアジの旨味。セットで付いてくる熱々の味噌汁が、また胃に優しく染み渡り、最高の箸休めになります。

追加の小肌と緑茶ハイ

セットを平らげ、ビールも飲み干しましたが、もうちょっと飲みたい。追加で注文したのは、江戸前寿司のの定番、小肌。

そして、ドリンクは寿司との相性を考え、緑茶ハイに切り替えます。 小肌の余韻が残る口に、緑茶ハイを流し込む。旨味を緑茶の苦味がすっきりとリセットしてくれます。ちゃんとしたお寿司屋さんなら日本酒でしょうけれど、こういう大衆的な飲み方もとても楽しいです。
三茶で最初にできた回転寿司
有名グルメドラマのロケ地にもなり、番組では、トロハマチや大赤エビがフォーカスされていましたが、私はここはお腹を満たす店というよりは、三茶の昼飲み処というイメージ。酎ハイ類が500円未満と、寿司店ながらリーズナブルなので安心しておかわりもできます。
店舗詳細
品書き

- 生ビール:600円
- 日本酒:450円/1合
- 冷酒:500円
- 緑茶ハイ:450円
- いわし・カツオ・さば・白魚・うなぎ・えび・こはだ・タコ・げそ・穴子など:各150円/皿
- まぐろ・ハマチ・ビントロ・シャコなど:各220円/皿
- かんぱち・あじ・真鯛・大えび・ホタテ・活蛸・漬けマグロ・ひかり三種など:各300円
- 大トロ・炙り中トロ・一本穴子・トロ鉄火巻:各600円/皿