日暮里の「鳥のぶ」にいて、これまでも幾度となく紹介させて頂いてきました。
あまりに持ち上げすぎて、お店で読者さまに出会うことも多くなり、なんだかちょっぴり恥ずかしかったり。そして、なによりこのお店は私が通いだした頃よりも何倍も混んできました。
別に、私が紹介したから流行りだしたというのではなくて、人気の秘訣は対象の創りだす究極の居酒屋料理の数々なのは間違いありません。
駅から徒歩7分、日暮里と西日暮里のちょうど中間地点にあり、立地はけっして良いとはいえないのですが、定期的に大将の料理が食べたくなって足を運んでしまうお店です。
紹介しすぎて、私の周辺の人たちは父親含め、みんな飲みに行っています(笑)
なゆさんがめちゃくちゃオススメしているから、てっきり赤星かと思った。
そんなことを言われたことがありましたが、いえいえ、ここはキリンです。あとアサヒも。
赤星を入れてーと何年も言い続けていまだに入らないので、もう諦めました(笑)
さて、お通しのこのうずらがまぁ大変な逸品なのです。
にんにくが漬けられているようなつゆで、風味と旨味がとにかくすごい。このお通しだけで、「大将ってすごい!」と思うわけですよ。
季節はちょうどさんま。炙りさんまの肝ソースかけという料理が気になり、まずはそれを。カルパッチョ風なる創作料理。
炙りさんまの常識をくつがえすこれですが、キモの旨味を上手に使っていて、プリっとした身と脂を焦がした表面のバランスも絶妙で、とにかく美味しい。
ワイン、日本酒、焼酎がひと通り揃っているので、この料理を食べながらどちらへ流れるか「うーむ・・・」と検討。これは、私ならば焼酎だね!
赤霧島をロックで頂いて、さて、どっしり始めましょうか。
ホタテのお刺身はひもつきです。これはこれは、たまりませんね。
お刺身にもしっかりとした技やこだわりがあるのが鳥のぶ。店名のとおり、焼き鳥が看板なのですが、お刺身も大皿料理も炒めものまで、一切ハズレなし。
ホタテのお刺身を肴に、つぎは黒糖焼酎に切り替えようかしら。
タンドリーチキンな料理、これがまた本格的で!
香辛料の風味がほかの料理を邪魔しないように、ちゃんとホタテを食べ終わったタイミングでだすところに、ただひたすら頷くしかできません。
さて、タンドリーチキンで飲むと言ったら、やはりニューデリー出身の大将が開いた新中野の「やるき」なのですが、それに負けないくらい絶妙な居酒屋とインドのマッチングができていると思います。
さすがにパクチーはありませんが、そんな味覚の中心となるものなくしてこれができちゃうのだからすごい。そして、やはりはずれない(笑)
福岡の中洲で必ずつまむ「いわし明太」。あれ、大将こんなの昔からあったっけ?
鳥のぶは3ヶ月間を空けると半分くらい知らないメニューになっているんです。だから何度通っても飽きないし、毎回感動させられます。
このイワシ明太ももちろん完璧。焼き具合、塩加減、どれもたまりません。お酒はとことん本格焼酎といこうじゃないですか。ここは下町焼酎ハイボールやキンミヤホッピーもあるのですが、こんな料理には乙類が出番だよね♪
ナポリタンやかつサンドまで、とにかくなんでもござれ。品揃えの多い居酒屋をたくさん回っていますが、鳥のぶはその中でもトップクラスでしょう。手元の一枚にびっしりとかかれた品書きを見ているだけで、お酒の1合や2合、飲めちゃいそう(笑)
大将、素敵すぎ♪
さて、最近は混んでいますので要予約を。冬は鍋も登場します。
ごちそうさま。
この記事はあなたのお役に立てましたか?
この記事が少しでもお酒のお役に立てましたら、 ブログランキングのボタンを押して投票をお願いいたします。
(取材・文・撮影/塩見なゆ)
鳥のぶ
03-3891-3691
東京都荒川区西日暮里2丁目48-5
17:00~24:00(日祝定休)
予算3,300円