札幌から日帰りで行ける余市や小樽は、ちょっと遊びにいくのに丁度いい街です。余市と言えばドラマ「マッサン」の舞台となったウイスキーの街。そして、小樽といえば運河と石造り倉庫群、歴史情緒が漂う堺町通りなど街歩きが定番です。そんな観光の合間に立ち寄りたい”食”のスポットが小樽三角市場です。
戦後、駅前の空き地で露天商がお店を開いたのが始まりと言われいます。三角形の敷地にあるから三角市場。海に向かってなだらかな傾斜が90mほど続いています。
海産物を中心に青果など食品を販売するお店が15軒。中ほどにある「武田鮮魚店」では、店内で海鮮料理が楽しめます。
札幌から快速で30分。港町小樽に到着です。
三角市場は駅から徒歩2分ほど。列車を降りてすぐに立ち寄れるので、余市方面の列車の乗り継ぎ時間にふらっと立ち寄ってみるのもよさそうです。
傾斜がおもしろい!この立体的な眺めも魅力の一つです。ズワイガニなどお馴染みの食材から、石狩湾で水揚げされたシソイやニシン、シャコやホッキなどが並びます。
ガイドブックにも載っている有名店、武田鮮魚店(味処たけだ)。観光向けではありますが、だからこそ家族連れやデートなどでは気軽に立ち寄れます。
魚屋さんの食堂でも、やっぱりビールがなくては始まりません。北海道限定のサッポロクラシック(500円)で乾杯。
瓶ではアサヒスーパードライ、キリン一番搾り(現在は中瓶500円)が選べます。手頃な価格でご当地のクラフトビール「小樽ビールピルスナー」(500円)もあります。
日本酒は北の誉(350円)と千歳鶴、焼酎は鍛高譚と、すべて北海道。
人気はやはり海鮮丼(2,000円前後)。単品おつまみは、八角刺身(1,000円)ボタンエビ刺身(1,200円)、真ホッケ焼き(800円)、焼き牡蠣(400円)、焼きホタテ(500円)など、食堂飲みをするのには十分すぎる顔ぶれです。
三色丼、ホタテの味噌汁つき(2,000円)。いくら、ウニ、タラバガニにサーモンが載った豪華内容です。ごはん(酢飯ではありません)を少なめにすれば、これもまた立派なビールの供。小樽駅前の歴史ある市場でさくっと食べるのには、十分な内容です。キラキラと輝く北海道の幸をいただきます。
朝から通しで営業しています。早い時間から飲みたくなったら、市場の食堂飲みという選択はいかがですか。
ごちそうさま。
(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
市場食堂 味処たけだ
0134-22-9652
北海道小樽市稲穂3-10-16 三角市場
7:00~16:00(基本無休)
予算2,500円