深川不動堂へ続く参道に暖簾を掲げる平成元年創業の鰻屋さん『大和田』をご紹介します。二代目御夫婦が切り盛りする下町情緒たっぷりのお店で、お参り帰りの昼飲み客や地元の常連客で賑わいます。お昼から17時までという日中のみの営業ながら、お酒や肴も豊富。うな重も大変良心的で、お昼から鰻で飲みたいときにぴったりな一軒です。
目次
深川不動尊の門前にある街の鰻屋さん

東京メトロ門前仲町駅から歩いてすぐ、ここ「門前町」は文字通り江戸時代から門前町として栄えてきた、長い歴史のある街です。
今回訪ねる『大和田』は1881年開創の成田山東京別院・深川不動堂へ続く「不動尊仲見世」にある鰻屋さん。不動尊の眼の前ということで、太鼓の音がかすかに響く、下町の門前町らしい情緒あふれるロケーションです。

創業は平成元年。鰻屋さんとしては新しいですが、京都の料亭や東京の鰻専門店で修行をしたという、しっかりとした背景があります。鰻はもちろん国産。それでもうな重が3,050円からと、とっても良心的なんです。
店内はテーブル2卓、小上がり2卓、カウンター5席とこぢんまりとした造り。明るい女将さんの気配りが心地よく、昔ながらの商店街にある鰻屋さんのような親しみやすさが漂います。11時半から17時までの通し営業。めずらしく夜の営業はありません。平日の昼間からご近所さんがのんびり盃を傾ける、穏やかな時間が流れていました。
職人技が光る多彩な酒肴と、キレのある醤油ダレのうな重

まずはキリンラガーの瓶ビールをもらい、喉を潤します。
鰻屋さんならではのつまみで名酒「賀茂鶴」を味わう

すぐに出る肴として「骨せんべい」を注文。

中骨をじっくり乾燥させ、サクサクに揚げた一品。軽快な歯触りと程よい塩気がビールのピッチを早めます。

お酒を広島の名酒「賀茂鶴」の冷酒に切り替え、串物をいただきます。


技術が活きる「八幡巻き」は、芯にしたゴボウの食感と鰻の脂が絶妙に調和。

丸みを帯びた「ヒレ焼き」は、外側がカリッと香ばしく、中はコラーゲンたっぷりでジューシーな仕上がりです。

キレのある賀茂鶴が、濃厚な脂をスッと流してくれます。良い具合に酔いが回ってきたところで、今度は賀茂鶴を2合徳利でお燗をもらうことに。
串もせんべえも美味しい、これはもっとつまんで飲みたいと、もう一品追加した鰻もつ煮が、これまた絶品!

鰻も肝をたっぷりつかった佃煮のような一品。これでいくらでも日本酒が進みそう。お燗酒にしてよかった~。
注文を受けてから仕上げる本焼きの妙

締めは「うな重」の松を。注文から15分ほど待ち、お新香と肝吸いとともに運ばれてきました。

しっかり蒸しを入れ、皮の焼きは浅めに仕上げる伝統の関東風。箸を入れるとスッと切れる柔らかさです。
みりんや砂糖を控えた、醤油がキリッと効いた辛めのタレが、鰻本来の甘みを引き立てます。最後まで食べ飽きない、江戸前焼きの真髄を味わえます。

付け合せのお新香は盛りが良くて味もいい。

お吸い物は期待通りの肝吸い。優しい味でほっとします。
鰻で昼飲みしたいときに、下町では最高の選択肢でしょう
丁寧な職人仕事を感じる料理ばかり。それらが気取らない空間で、しかも良心的な価格で味わえるのが『大和田』の魅力です。
休日の昼下がりにふらりと暖簾をくぐり、串物で日本酒を傾け、最後にキリッとしたタレの香る鰻重で満たされるひととき。門前仲町を訪れた際は、手頃な鰻屋さんで「鰻飲み」を楽しんでみてはいかがでしょう。
店舗詳細



| 店名 | 大和田 |
| 住所 | 東京都江東区富岡1丁目15-4 |
| 営業時間 | 11時30分~17時00分 火定休 |
| 創業 | 1989年 |
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