北千住は東京でも有数の名酒場の宝庫ですが、実はタイ料理の激戦区でもあります。中でも『ライカノ』は別格の存在。人気テレビドラマ「孤独のグルメ」にも登場した人気店ですが、今回はあえて王道のカレーではなく、タイの醤油焼きそば「パットシーイウ」を肴に、エスニックな焼きそば飲みを楽しんできました。独特な香辛料がタイ王国の定番アルコール「SPY」と相性抜群です。
北千住は海外料理専門店の宝庫

北千住駅西口。飲み屋横丁の賑わいを抜け、少し歩いた場所に『ライカノ』はあります。店頭に掲げられた「タイ・セレクト」のマークは、タイ国商務省が認定した本場の味の証。入る前から期待が高まります。
一歩足を踏み入れると、そこはもうバンコク。壁に飾られた王室の写真や、紫やピンクを基調とした装飾、そして厨房から響く鍋の音とタイ歌謡のBGM。筆者(塩見なゆ)はタイ・バンコクで飲み歩き取材をしたことがありますが、『ライカノ』は現地の食堂に迷い込んだような錯覚を覚えます。
全30席ほどの店内は常に賑わっており、熱気に満ちた空間。客層は幅広く、家族連れから、女性のお一人様まで。この「ごちゃっとした感じ」が、不思議と居心地良く、大衆店マニアの心をくすぐります。タイの地酒も揃っているので、気分は完全にタイの飲み屋さん。
甘辛い太麺「パットシーイウ」と甘いお酒「SPY」
まずは乾杯といきましょう。シンハービールも良いですが、今日はタイのワインクーラー「SPY(スパイ)」を選びました。今回は爽やかな「WHITE」をチョイス。

現地のコンビニや屋台でおなじみのこのお酒。グラスに注ぐと淡い黄金色の炭酸がシュワシュワと泡立ちます。マスカットのようなフルーティーな香りと、キリッとした冷たさが、この熱気ある空間に似合います。

さて、本日の主役は「パットシーイウ(太麺焼きそば)」です。タイの焼きそばといえばパッタイが有名ですが、お酒に合わせるなら、よりスパイスやタレが絡みやすい断然こちらをおすすめします。

「パット(炒める)」「シーイウ(醤油)」の名前の通り、太い米麺(センヤイ)を黒醤油とカイラン菜(チャイニーズケール)、お肉、そして卵と一緒に強火で炒めた料理です。青と白の模様が美しいタイの陶器に盛られ、紫色の蘭の花が添えられているのも気分を盛り上げます。

運ばれてきた瞬間、醤油の焦げた香ばしい匂いが漂います。

フォークで持ち上げると、ずっしりとした重量感。艶やかな褐色のソースをまとった幅広麺は、見るからにモチモチとしています。

一口食べると、その期待を裏切らない弾力。甘じょっぱい濃厚なタレが麺によく絡み、豚肉の旨味と、炒められた卵の優しさが心地良い。
ここで冷えた「SPY」を一口。濃厚な醤油味の余韻を、SPYの甘みと炭酸が洗い流してくれます。甘辛い料理と甘酸っぱいお酒。この組み合わせ、意外かもしれませんが相性は抜群です。

半分ほど食べたら、卓上の調味料セット「クルアン・プルン」で味変を楽しむのが現地流。金属製の蓋を開けると、真っ赤な粉唐辛子やナンプラーが並んでいます。お酢と粉唐辛子を少し加えると、味がキリッと引き締まります。辛味と酸味が加わることで、ますますお酒が進んでしまうのです。
北千住でタイ旅行気分

モチモチの太麺を噛み締め、甘いお酒で喉を潤す。北千住にいながらにして、バンコクのマーケットで夜風に吹かれているような気分に浸れました。
ボリュームがあるので、できれば2名くらいで利用するほうがいろいろ食べられてよいと思います。春巻きなど、食べたいものがきっとたくさん見つかりますから。
いつもの居酒屋も良いですが、たまには北千住でタイ旅行気分を味わってみてはいかがでしょう。
店舗詳細




| 店名 | ライカノ |
| 住所 | 東京都足立区千住2丁目62 ラ・フェットビル 1F |
| 営業時間 | 11時00分~15時00分 17時00分~22時00分 月定休 |
| 創業 | 1993年 |
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