新橋「カミヤ」  もつ焼き、ただひたすらに味わう

新橋「カミヤ」 もつ焼き、ただひたすらに味わう

2015年2月3日

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「新橋でおすすめはどこですか?」

魚、揚げもの、立ち飲み、スナック的とこ、もつ焼きに煮込み。どれかに絞っていただけると提案もしやすいのですが。

「じゃあ、もつ焼きで!」

新橋は芝浦の東京食肉市場が近いこともあり、もつ焼き屋は充実しています。烏丸神社の参道にある屋台立ち飲みから、ガード下の大型店まで、新橋のもつ焼きはジリエーション豊か。

今日は渋いところに行ってみたい。そんなことならば、「カミヤ」はいかがでしょう。

銘店揃う西口商店街一帯のなかにある一軒。となりもいいお店ですが、もつ焼きならば「カミヤ」はぜひ訪ねて欲しいです。

ここ、入り口が2つありまして、両側の入り口が焼き台を挟むようにカウンターとつながっていて、II字カウンターとでもいいましょうか。春や秋の過ごしやすい時期はお店の外の簡易テーブルで立ち飲みすることも可能です。

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ガラガラっと扉を開けて、「いらっしゃい、飲み物は?」と迎えてくれる焼き台の大将。
お店の人は昔からの酒場にある硬派な対応ですが、まぁそれが良いというものです。

まずはキリンラガー大びんをもらつて、あとはレバ軽く焼いたのと、あとは串の10本セットで。この注文がカミヤでの基本。

はい、乾杯です!

カミヤのキリンは、いつにもまして苦い。漂う焦げの香りとラガーのガツンとくる味、いい感じ。

 

さて、このお店がおもしろいところは、まずお箸がありません。
ときどきありますよね、お箸のないお店。

そして、串は5~10本単位で頼むというカミヤ各店共通のルール。お店によって異なりますが、カシラならカシラだけで5本出てきます。ちなみに盛り合わせにすればいろいろあっと10本セットになりますので、初めての方はそちらに。

この5本縛りを頼む人は常連さんで、自分のお気に入り「シロ」をたくさん食べたい!という感じで結構注文されています。

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取材時は二人でいきましたので、串は合計20本。ちゃんと色々食べ比べできるように、一人前の皿に入っている部位が違うのが、さすが大将。

丁寧な仕事で下ごしらえ・串打ちされているので、一軒目ならば一人10本は女性でも大丈夫。

せっかくもつ焼き屋に来たのに違うものばかり食べて串3本でおしまい、なんてこと、私も多いのですが、カミヤの場合はお箸もなく串の制限もあるので、「今日ももつ焼きだー!!」って勢いで立ち寄ります(笑)

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ドリンクはホッピージョッキで楽しめるので人気が高いです。氷なしという選択肢がありまして、冬はならば焼酎もジョッキも冷えているでしょうからそっちがいいですね。ホッピーは冷やされています。

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どうですか、この色艶。たまらないでしょう♪

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追加で焼酎をもらって、ホッピーは二杯目に。
このジョッキって、ナカをおかわりせずに、ソトをだーっと流し込んで一杯で一本を飲み切るようにつくられているものですが、濃いのが大好きな私は、ホッピーを半分残してあえて二杯目も。

焼き台でもくもくと焼く大将は冬でもTシャツ。背中には人形町店をはじめカミヤ暖簾分け各店がかかれています。

昔から変わらない黒電話、煙と脂が舞う環境なのにいつも清潔でつやつやしているカウンター。隙間風は入ってくるけれど、この雰囲気で飲んでいれば心は暖かです。はやりの店も好きですが、やっぱり渋いお店は心地いい♪

お父さんたちの癒しの場なので、若い世代はそっとお邪魔しましょうね!

ごちそうさま。

 

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(取材・文・撮影/塩見なゆ)

 

もつ焼き カミヤ
03-3436-1391
東京都港区新橋4-19-1
16:00~23:00(いつでもやっている?祝日は未確認)
予算2,200円