昨今話題のガチ中華も、やっぱり大皿料理で一人では利用しずらい。そんな常識はもう過去のものかも!?羊肉料理で有名な「味坊集団」が北千住に開いた『酒仙坊』は、ひとりでふらりと立ち寄れる「ガチ中華」。お客さんも店の人も中国語話者で、気分はすっかり中華圏旅行。今回は全国的にも珍しいお一人様向けガチ中華をご紹介します。
北千住の飲み屋横丁に現れた「大陸の街角」

北千住駅西口から徒歩数分。名酒場「大はし」や足立区最古の蕎麦店「柏屋」などが並ぶ風情ある旧日光街道沿いに突如として現れるガチ中華『酒仙坊』。日本における中国東北料理・羊肉料理のパイオニア「味坊集団」が手掛ける12店舗目のお店です。

これまでの味坊系列のお店と比べて店の人やお客さん同士の距離がさらに近い。コンセプトは、「街辺小酒舗」。中国の街角にある小さな大衆酒場をイメージしており、日本の「せんべろ」文化へのリスペクトも感じる構成です。

店内に入ると、聞こえてくるのは活気ある中国語。意外かもしれませんが、お客さんの半数近くは中国系の方。故郷の味を求めて通う常連さんたちの姿は、ここが「本物の味」であることの何よりの証明でしょう。

味坊といえば日本のグルメな若者たちが集うイメージがありましたが、ここはもっと生活に密着した空気感。ご隠居さんが一人飲みにやってくるなど、客層は様々です。
カウンター席がメインのつくりは、まさにお一人様のために用意された特等席。誰にも気兼ねせず、自分のペースで異国の味を楽しめます。
知らないものが食べられる楽しさ

まずは「赤星」ことサッポロラガービールの中瓶(680円)で乾杯。北千住の酒場には、赤星が似合います。

お酒のつまみは、店の看板料理である串焼きを。炭火で一本ずつ丁寧に焼いてくれます。かなり煙たいのでおしゃれ着の方はご用心。
手羽先焼き(120円)、滷味(ルーウェイ)豚肉串焼き(100円)、そして代名詞とも言えるラム肉串焼き(190円)。

一皿単位ではなく、一本から注文できるのが一人飲みの醍醐味です。焼き上がりを待つ間、炭火の香ばしい匂いが漂い、食欲を心地よく刺激します。

運ばれてきた串を頬張れば、クミンをはじめとするスパイスの香りが鼻腔をくすぐり、ジューシーな肉の旨味が広がります。赤星の苦味が脂をすっきりと流してくれ、箸ならぬ串が止まりません。

ここで少し冒険を。メニューに見慣れない「羊足」(390円)の文字を見つけました。「滷味(ルーウェイ)」と呼ばれるスパイス煮込み料理の一つです。
見た目のインパクトはなかなかのものですが、食べてみればその仕事の丁寧さがわかります。ぷるぷるとしたゼラチン質の食感と、軟骨のコリコリとした歯ごたえ。八角などのスパイスが効いた醤油ベースの味付けは、お酒を進ませるためにあるような味わい。

海外旅行で、その土地の知らない料理を恐る恐る食べる、あの冒険心をまさか北千住で味わえるとは思いませんでした。

二杯目は、甕(かめ)出し紹興酒(450円)を。芳醇な香りが、スパイスの効いた料理と絶妙に調和します。ちなみに、お店にはセルフサービスの飲み放題システム(1時間1000円)もあるので、適量の範囲で何杯も飲みたい方はそちらをどうぞ。

シメには、干し豆腐の和え物(390円)をお願いしました。ヘルシーな干し豆腐は、最後になにかつまみたいときの頼もしい味方。さっぱりとした味わいの中にパクチーの香りがアクセントになり、熱った口の中を涼やかに整えてくれます。
自社農園までガチなの!?
これだけ本格的な料理が、なぜこれほど手頃な価格で楽しめるのか。なんでも味坊は、さいたまと茨城で、中国野菜などを育てる自社農園まで手掛けているそうです。そこまで含めても「ガチ」ですね。
ガチ中華のスパイスと、北千住らしい梯子酒文化が融合した『酒仙坊』。ふらっと立ち寄ってみてはいかがでしょう。
店舗詳細



| 店名 | 酒仙坊 |
| 住所 | 東京都足立区千住3丁目48 |
| 営業時間 | 平日 11時00分~15時00分 17時00分~23時00分 土日 11時00分~23時00分 |
| 開店 | 2023年 |
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