北赤羽『まるます家 北赤羽店』人気店からの暖簾分け。家庭的な雰囲気の鰻酒場に浸る

赤羽の名物酒場「鯉とうなぎのまるます家 総本店」から暖簾分けした店が、一駅隣りのベッドタウン・北赤羽にあります。1991年に開業した『まるます家 北赤羽店』。総本店同様うなぎ料理を看板に掲げていますが、おつまみも豊富でテーブルや座敷でゆったりと過ごせます。

整然としたベッドタウンに灯る赤ちょうちん

なんだか鰻をつまみに飲みたい気分です。JR埼京線に乗りまして、今日は赤羽駅で下車することなく、お隣の北赤羽へ。新河岸川を跨ぐ不思議な橋梁一体型の駅から降りて、環八通りを渡ります。

周囲は見渡す限りマンションばかり。区画整備もばっちりの計画的な街並みが広がっています。個人経営の酒場が存在するのか心配になりますが、ちょっと入った先、武蔵野台地の際に下町情緒ある路地がみえてきました。

シンプルな青いテントに、暖簾を照らす提灯たち。老舗酒場好きも納得の店構え。ここが『まるます家 北赤羽店』です。

赤羽の総本店で長年勤めた方が初代大将で、二代目の息子さんを中心にご家族で切り盛りされています。名物はもちろん鰻。店頭にはふんわりと蒲焼の香りが漂っています。

これはたまらないと、暖簾の向こう側へ、いざ！

品書き

お酒

• キリン一番搾り：中630円
• 瓶ビール キリンラガー・サッポロラガー大瓶：720円
• 黒ビール：420円
• 清酒：620円
• 生酒：850円
• チューハイ：450円
• レモンサワー：480円
• 緑茶ハイ：420円
• ホッピー（ホッピー・黒ホッピー）セット：470円
• バイスサワー：450円
• アサヒ ハイリキ1L（ジャン酎）

料理

• まぐろ刺：850円
• たこ刺：880円
• くじら刺：880円
• たぬき豆腐：550円
• うなぎかぶと焼：480円
• うなぎカルシウム：300円
• いか丸焼：950円
• 銀だら西京焼：850円
• 銀鮭西京焼：780円
• あじフライ：680円
• キスフライ：680円
• メンチカツ：600円

• マカロニサラダ：450円
• カニクリームコロッケ：480円
• 海老フライ：980円
• 手羽塩焼：480円
• 焼鳥ねぎ間：500円
• さば塩焼：680円
• 蒲焼：2,900円・3,300円
• うな重：特重3,150円・特上重3,550円

数人で来て色々注文したい豊富な品揃え

キリンラガー大瓶（720円）

店内はテーブル席が数卓と奥には畳敷き入れ込み座敷というつくり。カウンター席はありますが、数席分以外は招き猫などで塞がれており、どちらかといえばグループ向けという雰囲気です。

時刻は17時半。まだピーク前だと思いますが、すでに座敷では宴会が始まっています。またテーブル席にも予約札が。なんとか残りの1卓に滑り込みました。

ほっとしたところで、さあ一杯目をいただきます。キリンラガービールで乾杯！

うなぎカルシウム（300円）

一品目はすぐでるおつまみが良いですよね。鰻屋さんらしくうなぎカルシウムなんていかがでしょう。パリッパリで、鰻の旨みと適度な塩味がビールを進ませます。

サッポロラガー大瓶（720円）

鰻パワーに引っ張られるように大瓶はあっという間に軽くなりました。もう一本お願いします。銘柄を変えて、今度は赤星ことサッポロラガーをいただきます。

うなぎかぶと焼（480円）

骨に続いて更に一品、うなぎ料理をいただきます。うなぎのかぶとは硬いイメージを持つ方もいらっしゃるかと思いますが、『まるます家北赤羽店』のかぶとは、トロフワなんです。濃厚な甘タレが芯まで染みています。これぞ大人味！

あじフライ（680円）

総本店のように鯉や泥鰌、すっぽん料理はありませんが、酒場の定番料理はかなり充実しています。三枚にした大きな鯵をサクッと揚げたあじフライは、大正解！パサツキは皆無。噛むと汁が滲み出てきますので、やけどにご用心。

アサヒ ハイリキ1L

まるます家といえば、ハイリキという方、多いのでは？

1983年、東洋醸造が「ハイリッキー」の名で発売した元祖瓶入りチューハイです。製造元はいろいろあって2002年からはアサヒへ。まるます家では昔から置いていますが、北赤羽店でも大人気。この日、若いお客さんのテーブルには必ず1本置いてあるような状況でした。

にら玉（420円）

この場に居合わせたお客さんたちと空間を共有する一体感が、いつもの料理をより美味しくします。

ごちそうさま

アットホームな雰囲気の酒場です。埼京線沿線が生活圏の方は、一度は途中下車して飲みに行ってみてはいかがでしょう。嬉しいことに土日も営業しています。

住宅街にポツンとある居酒屋なので、満席だった場合困ってしまいます。目的地として電車で向かう方は事前に予約されたほうが安心です。

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（取材・文・撮影／塩見 なゆ）