【移転】築地「やじ満」 市場の朝酒は焼売にビール。〆はもちろんラーメンで!

【移転】築地「やじ満」 市場の朝酒は焼売にビール。〆はもちろんラーメンで!

2018年3月21日

築地市場の店は早起きです。午前中からみんなで飲んで、昼過ぎにはおしまい。

ご存知の通り、市場で働く人の朝は早く、日付が変わった頃から市場は活気がでてきます。深夜0時出勤、朝9時退社という人はあたりまえ。一般の人よりもかなり早起きになる人たちは、朝をすぎればもう仕事終わりというわけです。

本格的に飲みに出る前に、まずは近場で一杯。そんな人たちで築地の朝酒・昼酒の光景はつくられています。

寿司だけじゃない市場のめし処。やじ満は市場のお兄さんたちで賑わう中華の一軒です。観光客も多いですが、使い慣れた人たちも大勢いらっしゃいます。

 

着席と同時にビールと焼売半分。ビールは缶(400円)でキリンかサッポロ。日本はこれから大勢お仕事を始めるという時間に、こちらは缶ビールをカシュッと音をたてます。トトトと注いで、では乾杯。朝の日差しに照らされて、背徳感も美味しさの隠し味。

 

持ち帰りにも応えてくれる焼売が名物。標準では4個入りで600円。半個と呼ばれて2個になると300円。缶ビールの径とさほど変わらないほどの大きい肉焼売は、実は中濃ソースをかけて食べるのが美味しい。甘みと旨味がありそのままでもビールの肴にぴったりです。

 

中まで豚肉がみっちり詰まっています。肉汁滴る…ではなく、もっちりハンバーグのよう。ビールのお供に350円の目玉焼きをつけて贅沢にするもよし。

 

2個の焼売に缶ビールをぐいっと飲んだ後は、市場に来たことですし海鮮系で朝酒を〆てみてはいかがでしょう。

 

定番ではニラそばが人気ですが、せっかくだからと食べる人には、3月末までは牡蠣らーめんにホタテ入り五目そば、4月からはあさりらーめんで間違いないチョイス。

 

この冬も何度もやじ満に吸い寄せられ、このカキらーめん(1,300円)をすすりました。夜のラーメンは罪悪感がありますが、朝の一杯は活力の一杯。

塩ベースに牡蠣のエキスが混じり、それをまとった麺は炭水化物にもかかわらすビールと高相性です。

 

牡蠣はかなりの上物。れんげよりも大きい巨大サイズ。身が引き締まり、ジューシーかつ濃厚な味わい。ごろんと4~5個はいり、朝からごちそう気分を十分に満たしてくれます。

二杯目の缶ビールを飲みきって、長っ尻せずに大満足。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

やじ満
03-3541-0729
東京都中央区築地5-2 築地市場 魚がし横丁 8号館(移転後は管理棟3階へ)
4:30~13:00(水日祝等休場日定休)
予算1,900円