梅雨のじめじめももうすぐおしまい。今年も夏がやってくる!夏といえばやっぱりビールという人も多いでしょう。ビールが一番美味しく飲めるのが夏、おもいっきりビアガーデンやビアホールを満喫したいですね!
さて、デパートの屋上ビアガーデンもだいたい楽しんだし、ちょっと違ったタイプのお店に行ってみたいなーという方にこんなお店はどうでしょう。御茶ノ水のあるお茶をテーマとしたレストラン「グリーンティーレストラン1889」が始めた抹茶ビアガーデン。飲み物はもちろん抹茶ビールです。
6月からスタートしたビアガーデンも、これから夏本番に向けてますます人気が高まってきそう。レストランの前にあるテラス席を中心に、雨天の日なども屋根のあるレストラン内でビアガーデンメニューを楽しむことができます。
ビアガーデンコースは2時間飲み放題で、独自ブレンドの1899抹茶ビールをメインに、黒ビールをベースとした抹茶黒ビールやノンアルコールビールでつくったものなどお茶系3種類と、ノーマルなサントリープレミアムモルツ、アサヒ黒生、ハーフアンドハーフを含めた計6種類を楽しめます。
ビールを毎日お水感覚で飲んでいる私はもちろんビールが大好き。抹茶ビールってどんなのだろう…という好奇心もあり、早速飲んできました。同席いただいた食いしん坊な皆さまと一緒に乾杯!
きめ細やかな泡のなかにカフェマキアート的な緑がマーブルで入っていて見ていて美しいです。そしてなんといっても鮮やかな緑色に驚きます。それでは、飲んでみましょう。
香りはビールのホップ香と混ざり合った日本茶の香りで実にさわやかな。飲んでみるとプレモルの甘さと抹茶の苦味が同時にやってきてのどごしはビールそのもの。そして余韻は抹茶という不思議な感じ。これはビール好きならば試してみて欲しいし、乾杯の一杯目にビールを飲む程度という人でも楽しく二杯目にいけるものと思います。
あらかじめ抹茶を立てておきそこに生ビールを注いでいるそうですが、さほど薄くなっているというわけでもなく、ビールとして十分酔っていくのではないでしょうか。
驚いたのは抹茶のだまができていないこと。リキュールを使っているのではなく、抹茶を使っているのならばどうしてもむらが出てしまいそうなものですが、そこはやはりお茶の専門レストランだからの技ですね!
茶葉を載せたお香がテーブルに置かれていて、店内は程よくお茶の香り。
アサヒ黒生をベースにした、抹茶黒ビールも飲んでみました。黒ビールの深みが加わって、より味をって飲むタイプになっています。黒ビールの独特なローストした麦の香と抹茶が合うのか不安でしたが、こういうお茶というかビールってあるよね、というものに。ビール・カクテルは昔から様々ありますが、抹茶ビールというのもなかなかおもしろいです。
そんな抹茶ビールにあわせて注文したいのが、この「抹茶ビアガーデンセット」(1,500円)。驚くほど緑色で、食べてみるとお茶の甘味が心地よい抹茶ポテトサラダや、抹茶塩などで味付けしたお茶ポテトフライ、煎茶で煮込む豚の角煮の抹茶味噌ソースがけ、抹茶マヨネーズにつけて食べる野菜スティックなどとにかくお茶づくしのセット。
このビアガーデンのセットと飲み放題をあわせて楽しめば、お茶好きでお酒好きな人ならば大満足ではないでしょうか。
さて、ほかにも料理がありますのでご紹介していきます。お茶にこだわった料理を様々提供しているこちらでは、料理の多くにお茶が使われています。
料理にはひとつひとつこだわりがあり、作り手の想いが感じられるものが多いです。7月限定の「美豚(びとん)」(980円)は、社内の料理コンペで入賞した料理だそうで、塩麹で熟成させた豚肉にかぼちゃやほうれん草などのビタミンカラーを配したヘルシーで見た目も楽しめる一品。
こちらは抹茶風味のお茶の水豆腐サラダ。お茶ノ水豆腐を抹茶片栗粉で揚げた不思議なサラダ。もちろんドレッシングもお茶。
そろそろビールから別のものを飲みたいなとなってきたら、単品で各種お酒も注文できます。(以下、飲み放題の範囲外の注文です)
これは芋焼酎のほうじ茶割り。香ばしいお茶の香りでいつもの焼酎に新たな出会いが感じられます。ビアガーデンの飲み放題とは別に、瓶ビールや日本酒、梅酒、そしてこんなお茶割り焼酎が飲める飲み放題(2,000円)も用意されているので、夏が過ぎても、まだまだ楽しめます。
日本酒は澤乃井をメインに取り扱われていて、それの飲み比べセットもあります。
抹茶味噌をまいた料理長特製出汁巻きたまご。定番の料理ですが、穏やかでもお茶の風味と出汁の旨味がスマートに味わえます。
山形和牛サーロインと野菜の玉葱釜焼き(980円)は、玉葱を焼き蒸しにして和牛サーロインと野菜を入れオーブンしたもの。味付けは抹茶味噌です。インパクトの有る見た目だけでなく、甘くて美味しい玉葱や柔らかい牛肉と抹茶味噌がよくあいます。
ビアガーデン利用のときとは別のシチュエーションならば、現代風の和食には国産のワインを合わせて、女子会やビジネス関係の懇親会、デートの利用はどうでしょう。場所柄、御茶ノ水と小川町の間は騒がしくもなく程よい閑静な雰囲気ですし、それでいて各駅からのアクセスがいいので待ち合わせて行くのには最適。
こちらに置いているワインはすべて国産で、チョイスにこだわりを感じられるものばかり。シャトーカミヤ葡萄の城セラーや岡山マスカットベリーA 樽熟成など、日本各地からバランスよく選ばれているので、食べる料理にあわせてワインの産地を選ぶのも楽しそう。
その中から選んだのはグランポレール山梨甲州樽発酵 2011を。フレンチオークの小樽で発酵・熟成しているものですが、和食の中でもお肉のような味のしっかりしたものに合わせるのには最高のワイン。品書きから見つけて思わずオーダー。
ワインも揃ったところでメインディッシュ「山形和牛燻製焼き」(1,300円)。オリジナルブレンド燻煙媒体を使用した香ばしい香りの和牛。お肉はほどよい食感で噛むほどに旨味が溢れてきます。
もちろんお茶漬け(500円)があり、〆のご飯を食べる人や、お酒ではなくお食事メインで来て最後に軽くご飯を食べるという人には嬉しい一品。
最後はお蕎麦という人はこちら、荒川区清水さん家の茶蕎麦(600円)。そば職人の名前がついているのがおもしろい。
後半、食いしん坊の皆さんに食べ物をおまかせして、私はワインをそーっと飲んでいましたが、もうひとつ気になるものがあり注文。日本橋ビールは御茶ノ水から近い東京日本橋をイメージした地ビールで、製造はあのホッピービバレッジです。そういえば瓶の形がホッピーですね。
メニューにはこのようにお茶を使っている料理にはお茶っ葉マークがついていますので、お茶料理で揃えたい人にはわかりやすい。
ホテルのレストランを兼ねていますので、朝から営業しています。宿泊客以外にも朝ごはんとして立ち寄る人も多いそうで、朝茶漬けなんて素敵ですね。ランチタイム、ティータイムも営業しているのて、お茶を楽しみに来てみてはいかがでしょうか。…といっても、Syupoの読者様は100%ビアガーデンやワインだと思いますが(笑)
明るく開放感のあるお店ですので、リラックスして楽しめることまちがいなし。
ビアガーデンとして使われる外の席もお店と一体化しているので、店内で飲むのと同じ感覚でいながら開放感も味わえます。周辺の建築物の建て替えも一段落して、いま落ち着きのある御茶ノ水で抹茶ビールを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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(取材・文・撮影/塩見 なゆ)
グリーンティーレストラン1899抹茶ビアガーデン
03-3251-1150
東京都千代田区神田駿河台3-4 龍名館本店ビル1F
朝食6:30~11:00、ランチ11:00~15:00、カフェ14:00~17:00、ディナー17:00~23:00(無休)
URL http://1899.jp
予算5,300円