日本橋「新潟バル 醸造屋」 酒屋直営、大本命の酒と魚の店誕生

最近は本当に素敵なお店のオープンが続いています。老舗の酒場はもちろん大好きですし、頻繁に飲みに立ち寄っていますが、古い方だけでなく新しくがんばるお店もやっぱり知っておかなきゃ。だって、いいお店があるのにそこで飲んだことがないなんてもったいないじゃないですか。

今回ご紹介するお店は昨日オープンで、取材翌日の今日掲載ということでまさに速報なのですが、掲載予定の記事を遅らせてでも、まずはここをお伝えしなくてはと思いました。それだけいいお店なのです。

場所は神田駅からも程近い日本橋本町のオフィス街にあります。界隈に飲食店はさほどなく夜は静かな場所。そんな路地を歩いていると魅力的な文字が見えてきます。店名は「醸造屋」！おもわず「おぉー」と声が出てしまいます。

開店初日ということもありお花がいっぱいで賑やかですね。

お店は白を貴重に木目を活かしたセンスの良い造り。デート利用や接待でも良さそうな雰囲気。もちろんカウンターでしっぽり飲むのもいい感じですね。お店のコンセプトはディスカウントに走るのではなく、質の良い料理をほどほどの酒場価格で楽しんでもらいたいというもの。質を高めて「美味しさ」という本質を楽しんで欲しいお店とのこと。

料理は新潟のもので揃えられ、とくにイチオシは吟醸酒をふんだんに使った吟醸蒸しだそう。それは食べてみたいですねー。ホウボウや真鯛のお刺身も楽しみです。

運営会社は新潟市中央区にある酒屋の「千屋」。酒屋の直営バルだからこそできる良い銘柄をずらりと揃えた日本酒たちは圧巻。東京でプレミアムな扱いになっているものよりは、どちらかというと新潟の地元の愛飲酒を多めに並べているような感じ、それがまた嬉しいです。

新潟の酒造さんとは昔から色々と御縁があるのですが、麒麟山はとくに好んで飲むお酒です。

愛飲酒といえば、読者の方にはおなじみかと思いますが、やっぱり私はサッポロビール。新潟とサッポロの関係は昔からいろいろあり、今でも新潟ではサッポロが大変愛されています。そんなこともあり、「新潟限定ビイル 風味爽快ニシテ」なんていう銘柄もつくられています。

残念ながら新潟県外では基本的に流通していないので、ここでは黒ラベルとなりますが、それでも嬉しい！

お料理もお刺身盛り合わせやモツの新潟味噌煮込みなど魅力あるものが並びます。

新潟といえば日本海の幸がなによりの宝物。お魚は日替わりで港から直送されてくるそうです。

さて、まずはなにはともあれ最初の1杯はビール（480円）から。うん、上質な黒ラベルですねー！乾杯です。

ミックスナッツの自家製スモーク（380円）は蓋がついてきて、開た瞬間にふんわりといい香りが広がります。

生ビールを2杯いただいたところで、次は瓶ビールにシフト。最初の1杯をごくごく楽しむならば樽生、長く飲むなら瓶。あとは差しつ差されつ飲み進めましょう。瓶は赤星なのが嬉しいですね。

さて、お刺身が来る前にまずはお醤油が二種類登場。珍しいことに、お刺身用のお醤油は甘めと辛めが選べんです。私は最近九州の甘いお醤油にはまっていますので、新潟の味もぜひ楽しみたいと思います。

さぁ、やってきました、ホウボウ、真鯛、マグロの三点盛り。期待のホウボウは脂がのっていて甘み・旨味がしっかりあり、とても美味。お醤油をちょっと浸けたときに油分の幕が広がるほど。

名物の吟醸蒸しができあがりました！看板メニューだけあって驚きの盛りの良さ。鰆をメインに、たくさんの野菜と鶏肉が詰まっています。甘いお米の香りがふんわりと漂い、見た目も香りも素晴らしい。味噌ベースとポン酢の二種類のタレで楽しめるのですが、個性的なピリ辛味噌は鰆と予想以上の好相性。

ハーフサイズで頼めるものが多くて、あれこれと食べたい私のような食いしん坊には嬉しい限り。

こちらが店長の速水さん。とてもハキハキとされた方で、お酒に対する愛情はとくにすごい方。吉野川、八海山、麒麟山、ワインもいろいろ揃えた酒屋直営のお店、店長もお酒に対して熱意がある。そんなお店が出来たのですから、そりゃー飲みに行かないといけないでしょう！

前掛けの赤星がカッコイイなぁー。

雰囲気がよくて、食べ物もお酒も美味しい。日本橋でまたひとつ通いたいお店が出来ました。次は取材じゃなくてプライベートで飲みに行こう！

ごちそうさま。

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（取材・文・撮影／塩見 なゆ）

新潟バル醸造屋
03-6262-3500
東京都中央区日本橋本町4-3-13
17:00～23:00（日祝定休）
予算3,800円