【閉業】淡路町「加島屋酒店」 老舗の便利な角打ち、はじまりました!

【閉業】淡路町「加島屋酒店」 老舗の便利な角打ち、はじまりました!

2014年8月12日

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酒屋で飲むことを、昔の東京では「立ち呑み」と呼んできましたが、最近は立ち飲みの居酒屋さんが増えてきて、それと区別する意味もあって北九州発祥の「角打ち」(読み:かくうち)の呼び名が使われるようになりました。

居酒屋でも自宅でもない、この中間的な存在の良さはなんといってもお酒の品質や品揃え、そして知識です。
お酒を売る専門家と会話をしながら飲めるのですから、これって十分付加価値ではないでしょうか。居酒屋さんのように料理はしっかりありませんが、お酒の種類の豊富さは酒屋さんが圧倒的ですし、なにより価格を抑えて飲むことができるのが魅力。自宅で飲むのと違い、お客さん同士の交流や店の方とお話ができるのもいいですよね!

そんな角打ちですが、千代田区には現在6軒の酒屋さんが店内営業わされています。

神田の藤田さんに、中屋さん、岩本町の伊勢権さん、飯田橋の杉田さん、半蔵門の相模屋さんの5軒に加え、2013年冬より淡路町の加島屋酒店さんが”もっきり”(角打ちの別名)を始めました。

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マンションになる前から続く老舗の酒屋さんで、神田淡路町の角っこにあるということは相当な銘店なのでしょう。昔は、大きな櫻正宗の看板がついた立派なお店構えだったそうです。

いまはとてもすっきりとした外観ですが、これなら初めての人も安心しては入れますね。入り口に「立ち呑み」の文字が書かれているのが、角打ち好きの心をくすぐります。

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いらっしゃいませー。
お昼から飲みたいというわがままに快諾してくださったメガネ姿が似合うご主人は、鹿島屋酒店の長さん。酒屋さんには珍しい若い方です。
まだ小さかなお子さんと二人で店番をされていました。

平日は17時から立ち呑みを始めているそうですが、土日祝は要望があればお昼からでも大丈夫だそう。ふふ、明るい時間のビールって最高ですよね!

瓶ビール(430円)は、各社揃う中からサッポロを選びました。今日は黒ラベルの気分。
酒屋さんってビールが選べるから、メーカー指定で飲まれる方は嬉しいですよね。地ビールでネストビールなども取り扱いがあるのは要チェック。

乾杯☆

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酒屋さんながら、ちょっとした売店のようにもなっているので、平日のお昼はお弁当やインスタント麺を買いに来るお客さんも多いのだとか。私が飲んでいるときも、地元の方がドレッシングや食料品を買いにいらしていました。

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こちらがお酒のスペース。
なんと珍しい、櫻正宗の大吟醸のコップ酒の姿も!

神田橋というお酒は大変珍しく、千代田区の酒屋さんでしか買えない限定もので、東京都東村山市の豊島屋酒造が製造しています。こういう地域密着系のものと出会えるのが大手量販店との違い。

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角打ちスペースはレジ前の棚の一角で、8人ほどが並んで飲めるようにつくりに。
お酒はメニューに書いてあるものから選べ、ビールや発泡酒の他に定番の角ハイボール缶や酎ハイ缶などが選べます。さらに、日本酒やワインはコップ売りもしているので、あれこれ飲み比べたいなんてことも可能。50円から100円ほど、小売価格より高めに設定されていますが、それでも十分安いです。

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おつまみは、お店のレジ裏にある厨房でつくる料理が並ぶそうですが、取材時間が早かった(午前中から飲んでいます)ので、まだサラダなどしかでていませんでした。
メニューにはこのほか炒めものなどもあったので、しっかり食べることもできそう。定番の6Pチーズやギョニソーももちろんあります。

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さて、せっかくなのでお酒を一杯いただこうかな。
歴史のある酒屋さんって、日本酒の品揃えが「おっ!?」と思うものが多く、隠れた銘柄をさがして酒屋さんをめぐるのも楽しさの一つ。百貨店や量販酒店、スーパーで見かけないお酒が並んでいたら、お酒好きは当然ワクワクしますよね?

わ、わ、神亀(埼玉・蓮田)の純米真穂人上槽中汲酒を発見。これは珍しいですねー。

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熊本の瑞鷹がつくる菜々も取り扱われています。東京ではめったに見かけない菜々ですが、気に入っている銘柄でして、数寄屋橋にある熊本県アンテナショップに買いに行っていたほどです。いやー、さすが神田の老舗酒店はすばらしいですね。

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一杯売りは、瑞鷹の純米吟醸「すうくん」をいただくことに。
優しい甘さだけど旨味はしっかり、それでいて余韻はさわやか、夏に冷やして飲むのにぴったりなお酒。

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頭上に掲げられた櫻正宗の前掛けがカッコイイ!

いまはご近所の会社員の方が立ち寄る程度のことだそうですが、ご主人はとてもやる気のある方で、これからぐんぐんと知名度が上がって人気店になっていくと思います。

角打ち好きの方、ぜひ早いうちから通って常連さんになられてはいかがですか?

万世橋から徒歩3分の立地で、秋葉原や小川町から徒歩圏内です。お近くの方はお見逃しなく。

ごちそうさま。

 

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(取材・文・撮影/なゆ)

 

加島屋酒店
03-3251-2653
東京都千代田区神田須田町1-15
平日9:00~21:30 (平日は17:00から角打ち営業・土祝11:00~20:00終日角打ち営業)