三ノ輪「中ざと」 派手さはいらない、そこにあるのは日常


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三ノ輪に落ち着いた酒場があります。
そこには、派手さも、予約必須という賑もない。ただ、そこには日常があるだけ。

もともと、酒場というのはそれが正しい姿なのかもしれません。
一日働いたお父さんたちの憩いの時間を提供するのが酒場なのならば、ここは完璧ではないでしょうか。

何かが安い、何かが特別、そんな酒場を回るのもいいけれど、街の本来の姿を写した鏡のような酒場というのもいいんじゃない?

「中ざと」は、これぞ日常という酒場です。

営業時間は16時から20時と早く、いかに地元民を相手にしているかがわかります。
店先にならぶ自転車がまさしくそれを表しています。

この店構え、まず一見では飛び込まないでしょう。でも、この中には穏やかで癒やされる空間が待っています。

※軽車両(自転車含む)の飲酒運転は法律で禁止されています。飲んだら押して帰りましょう。

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広い厨房、長いカウンター、ゆとりあるテーブル席、そして小上がり。
なんだか地方都市の食堂に入ったような気分にさせてくれる空間は、木造建築ならではの渋さと落ち着きがあります。

そこは、飲兵衛さんたちの会話とオーダー以外、静寂が支配しています。

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こういう酒場には瓶ビールがよく似合います。キリンラガー、いいじゃないですか。
このガツンとくる苦味が、空間にまかせてぼんやりしていた脳に小さな刺激を送ります。あぁ、美味しい。

おつまみは魚料理が多く、焼き鳥や揚げ物といった派手さはありません。卯の花、鮎、鱧、なるほどね、これはお酒が進みます。

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それにしても、渋いなぁー。
客層もたまらなくいいです。平均年齢は70歳といったところ。
皆さん帽子がとても似合っています。会話は「お祭りのこと」「孫のこと」「趣味のこと」の3つのようで、皆さん一人客同士なのにすっかり仲良くなられています。

ご近所酒場のあるべき姿ですね。

そうしていると、近所の奥様方三人が来店。
井戸端会議を酒場で行うようです。

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昆布締めの鯖をつまみに、ビールが進みます。
どの料理もしっかりとした料理がされていて、大将の手を抜かない姿勢が伝わってきます。

ねっとりとした旨味が次の一杯を引き寄せます。

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酒場に浸る時間、頭を空っぽにして、西日の穏やかな明かりで照らされる短冊や徳利を眺めて、どうしようもないくらい素の状態に自分をおけば、日常のストレスなんてどこへやら。

あぁ、癒される、心からそう思える酒場があるからこそ、明日も働ける。
これもまた酒場の魅力でしょう。

はぁ、いいなぁー。
ごちそうさま。

 

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(取材・文・撮影/なゆ)

中ざと
03-3874-2694
東京都台東区根岸5-21-11
17:00~21:00(日祝定休)
予算1,500円



“三ノ輪「中ざと」 派手さはいらない、そこにあるのは日常” への2件のフィードバック

  1. 大越龍一郎 より:

    なゆ様がここで載せているお店、全部行ってみたいです。

    • administrator より:

      そうしますと、数が千を超えてしまいますので、3年程かかります(笑)

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