沼袋「やきとん たつや」 名店揃いのこの街で負けないエネルギー

沼袋「やきとん たつや」 名店揃いのこの街で負けないエネルギー

2014年4月14日

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沼袋にいま、元気なお店があります。
新進気鋭のもつ焼屋「秋元屋」で修行した”たつや”氏が開いたお店です。

その名も「たつや」。秋元屋がとなりの野方駅にあるのですが、こちらも負けず劣らず毎日大繁盛をしているお店です。

西武新宿線の各駅停車で西武新宿から沼袋まではわずか10分。新宿歌舞伎町の繁華街のるつぼのような場所で飲むのら、電車で10分乗ってでもこちらに来たほうがいいなと思うこともあります。

沼袋の商店街は元気のあるいかにも中野区らしい雰囲気。駅から離れてもあちこちに素敵なうか提灯がぶら下がり、梯子酒が好きな人は無限に飲み歩いてしまいそうなところ。たつやさんはまだ新しいお店ですが、名店揃いの沼袋において今、しっかりと根づいたお店となっています。

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乾杯!
秋元屋で修行された方は、かならずおいているサッポロラガー、通称赤星。モツのこってり脂と赤星のすっきりとした旨味が実によく合います。

席料は100円。お通しはありません。

すぐに出るおつまみとして、私はやはりポテトサラダを。

こちらはマカロニが混ざった独特なものですが、固めに練られていてなかなかのもの。ソースはカゴメ、ブルドックなど各社4種類が揃います。これと、とろとろーっとポテサラにかけて食べると、うんうん、幸せ。

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早めに焼けるお肉の前に頂きたいのがこちら、厚揚げ串です。追加で味噌味で焼いてもらうこともできます。
ほっくほくで、もつ焼が焼ける前の準備運動として最適。

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さぁ、焼けましたよ―。一本100円~120円。
まずは名物のかしら(味噌タレ)で。

秋元屋系の定番メニューで、月に一回は食べたくなるやみつきの味です。お肉は柔らかく”ふかふか”としていて、味噌田楽に使うような甘辛の味噌ダレがたっぷりとついています。

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そして、このカシラにしっくり合うのが、キンミヤ焼酎のストレートです。
天羽飲料、神田食品など割り材メーカーのエキスはカウンターに置かれていてお好みで味付けをします。

かき氷のシロップをかけていた子供の頃を思い出しつつ、ガツンと効く甲類シロップ割りを作れば、大人って楽しいと感じます。え、感じない!?

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レバーは焼き方が数段階で選べます。中心部がレアのレバーはゼリーのような食感で美味。チレのぎゅっと詰まった旨味や、もっちりとしたタンも絶品です。

梅割りにしたキンミヤは、そんな素敵な串たちの力であっという間に飲み干して、二杯目へ。今度はぶどう割りへ。天羽飲料のワイナーというエキスで、これを入れると甲類がまるでワインのような味になるというもの。いやいや、私はワインのようには全く思いませんが、これはこれでまた癖になります。

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店内はきっちりと満席ですが、丁度お客さんが帰る頃に次のお客さんがお店にやってくるという感じで、さほど行列もなく、さくっと入れるのもここの良さ。

店内はちょっと煙たいですが、カウンターの幅や構造に工夫があって、詰めて座っていても不思議とリラックスして飲めるように配されています。

このほか名物は、もつカレーというものがあり、単品で頼めばバケットがついてきてカレーパンのように。もつ焼にトッピングしてもらうことも可能。サイドメニューは秋元屋系列の「ひなた」ほどではありませんが、”串ばかり食べる”ではなく、楽しくバランスよく食べられる、そんなお店です。

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忙しい中でも笑顔を絶やさず、明るい接客の三名の店員さんに、飲んでいながら感心するばかり。

モクモクとした店内ですので、ファッションはホームクリーニング可能な服装でどうぞ。新宿から電車で行く価値のあるお店だと思います。
もちろん、ここ一軒ではなく、沼袋にはほかにも銘店がたくさんありますので、二・三軒梯子するような気持ちでどうぞ。

ごちそうさま。

やきとん たつや
03-5942-9986
東京都中野区沼袋3-27-6
17:00~23:00 (平日は24時まで・水定休)
予算2,300円

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