勝どき「越後屋 枝村酒店」 酒好き江戸っ子の隠れ家


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私は酒屋さんが好きです。
お酒好きには酒屋は楽園のような場所。

普通の人にはただ「お酒を買いに行くところ」かもしれませんが、私にはちょっとしたレジャー施設です。

お酒の銘柄も、ラベルのデザインも、お酒を売っている人の飲兵衛の心を見通しているようなオーラも、すべてがたまらなく誘惑してきます。

とくに歴史ある酒屋さんはたまりません。酒屋さんの「香り」というものがありまして、大量のお酒が少しずつ蒸発しているのか、店内はまるで熟成酒のような香りが漂います。まるでオーク樽の中に着けられたブドウの気分。

とにかく酒屋さんはすばらしい。幼いころ、自宅に配達してくれていた酒屋さんが好きでしたし、母と買いに行っていた酒屋さんはいまでも想い出のお店。年に一回はその酒屋さんまで買いに行きます。子供は駄菓子屋さんとかおもちゃ屋さんが「楽園」かもしれないけれど、私は違いました。

コンビニやスーパーで買うのとはまったくことなる「酒」を買うという感覚。どれにしようかなと選ぶ瞬間、目はキラキラと輝きます。あぁ、酒屋さん。大好きです。

角打ちは、そんな楽園で飲むことが出来るスペシャルなひとときなんです。遊園地で食べるお子様ランチが美味しかったのと同じ。大人は角打ちで飲むお酒が特別です。角打ちの有無に関係なく、とにかく酒屋さんをみつけたら立ち寄らずに入られません。何の変哲もないいつものビールを買うだけなのにね。

 

今回はすばらしき老舗酒屋を紹介します。
場所は銀座三越から徒歩10分。勝どき橋南詰のすぐ近く。もんじゃ焼きで有名な月島からも徒歩圏内になあります。
「越後屋枝村酒店」は、女将さんと娘さんが二人で切り盛りされている小さな酒屋さんです。

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「はいいらっしゃい。飲み物は?」

「瓶ビールをください。サッポロでお願いします」

乾杯です。
おつまみにいなばのタイカレー(300円)を。

角打ちで飲む瓶ビールの味は格別です。お酒に囲まれて、しあわせいっぱい、ビールはますます美味しく感じます。

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つづいて清酒「富翁」を。
京都・伏見の酒造で、東京ではあまり見かけませんが、ここ枝村さんは1合酒で並んでいます。いいですねー、これをひとつください。

電子レンジをお借りして自分でお燗60秒。ちょうどいい感じのぬる燗に。うん、キリっとしていなからも伏見らしい口当たりのまるさ。真冬のお燗酒はやっぱりいいですねー、暖まります。

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この日はお一人の常連さん。聞くと門仲の魚三の長男の友人だそう。東京の飲み屋は小さな世界です。
常連さんはもくもくと宝焼酎ピュアを水で割りながら飲み続けています。

女将さんといろんなお話を。ここを愛している常連さんたちの写真が入り口いっぱいにはられています。カメラマン、車好き、お酒好き、いろんな方がここを「隠れ家」としてお使いになっているそうです。

角打ちってお金がないから飲む場所じゃないんです。確かに安いけれど、魅力は値段なんかではありません。井戸端会議のようなこの時間。土地の老若男女が集い、ご近所話を楽しむ場所なんです。

高層マンションが増えて近隣の交流が薄くなったかもしれませんが、角打ちには昔からの人も新しい人も、皆さん集って仲良く飲み交わしているのです。

おつまみは缶詰・乾き物だけ。お酒の種類は絞られていて、定番メーカーの定番銘柄だけ。それでいいじゃない。昔からの角打ちはこうでなくちゃ。

 

酒場紹介番組などで紹介されていますが、このお店は常連さんだけでいっぱいになる酒屋さんです。女将さん・常連さんのことを十分に配慮して、場所をお借りするような気持ちでお立ち寄りを。そうすればきっと受け入れてくれます♪

ごちそうさま。

 

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(取材・文・撮影/なゆ)

 

越後屋 枝村酒店
03-3531-1715
東京都中央区月島3-29-4
16:30~22:00(日18:00~・不定休)
予算1,000円



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