武蔵小山「牛太郎」 仲良し酒場で明るく。わるならハイサワー♪

武蔵小山「牛太郎」 仲良し酒場で明るく。わるならハイサワー♪

2014年1月28日

DSC05163

♪わ・る・な・ら・ハイサワー♪
のCMでお馴染みの博水社さんの本社は武蔵小山にあります。

60年以上つづく割り材メーカーの代表格、博水社さんは『サワー』という名前を初めて使った会社さんだったということをご存知ですか?
ちなみに、「ハイ」は吾輩のハイなんですよー。博水社さんについては近く、しっかりと記事にしますのでお楽しみに。

さて、博水社さんのハイサワーが飲みたくなってきたらやはり「牛太郎」は外せません。
武蔵小山を代表する大衆もつ焼き酒場。東急目黒線沿線でも五本の指に入る老舗酒場です。

目黒駅から2駅。山手線からも以外なほど近いのですが、街は巨大な商店街に赤提灯の誘惑が山ほどあって独特な雰囲気をだしています。

DSC05151

牛太郎さんは14時過ぎに開店する貴重な昼酒スポット。
開店前には行列ができて、平日でもお昼から常連さんで席はいっぱいになります。

L字カウンターに20人ちょっと。長椅子にびっしりと詰めて座っています。いい雰囲気ですよー。

はい、いらっしゃい。飲み物は?
レモンサワーをお願いします。あと、ポテサラね♪

ビアタンいっぱいに焼酎、それとは別にハイサワーがトンと心地よい音を立ててカウンターに置かれます。

乾杯!

DSC05153

焼き物は1本から。基本のものは90円ととてもリーズナブル。
それでも、串は多きく食べごたえもあります。タレは甘めで、サワーや焼酎がぐんぐんと進む味になっています。

カシラ、ナンコツ、シロ、辛いつくね、全部タレで。

つくねは紫蘇入りと明太子入りがあり、ここの明太つくねは癖になる旨味と刺激。ハイサワーのピッチはますます上がります。

DSC05157

メートルが上がった常連さんたちとワイワイ盛り上がりながら、楽しいお酒時間が進みます。
牛太郎さんの魅力は、大将のかもしだす優しいオーラ、お兄さんが作るキリっとした接客。そして、なにより常連さんたちの同窓会のような雰囲気。

隣のおじさん、この人、こう見えて65歳なんだよ?俺のほうが上だとずっと思っていたのにさ―。はは。俺、何歳に見える?
お!
おねーさん、飲み屋に慣れているね~。

よしなさいよー、もうこの人、いつもこうなんですよ。と隣にいる奥様が笑ってフォロー。

青りんごサワーはジュースだよね、少し飲む?
じゃあ私は焼酎いただきます。

ほんと強いよね、お姉さん高知の出身?あ、杉並なの?じゃあお父さんが強いんだ(笑

DSC05158

ガツととんちゃん焼きは俺たちが絶対食べる料理。お姉さん、写真撮りたいだろうし、俺が頼んであげようか?
いいのいいの、飲みっぷりに惚れたから。

酒屋で買って一人で飲めば安上がりだけどさ、やっぱり飲み屋さんで会話しながら飲むのが一番美味しいんだよね。と笑う人生の先輩達は本当に楽しそう。

無邪気なオジサンはかわいいよね、と笑う常連の女性。

DSC05160

料理は110円ほど、ドリンク類もとっても良心価格。味はちょっと濃い目の懐かしい味。ハイサワーは何杯でも飲み続けられます。

カウンターを囲んで飲んでいるので、向こう側で飲んでいるおじさんたちとも会話が飛び交います。決してうるさいわけではなく、皆さんちゃんと紳士なんです。
酒場のよいところ、ぎゅっと凝縮した空間がここにあります。

DSC05155

大将は笑顔が素敵で、とっても温厚でチャーミングな方。
帰り際には「フランスパン、あげるよー」とまるまる一本おみやげでもらってしまいました。

大将、女性に弱いからな―と常連さんが言うとどっと笑いが広がります。

「また飲みに来てね。明日も待っているよー!」とお見送りされて、後ろ髪を引かれる思いで店を後にしました。裏口から(笑

牛太郎は東京の名店のひとつ。お昼からやっていますし遠征してみては?
ただし、常連さんが入れなくならないように、大人数ではいかないでね。仲間内で盛り上がるのではなく、お店全体で楽しむようなお気持ちをもって♪

居酒屋さんはおつまみの味よりも、その場の雰囲気を楽しむ場所です。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/なゆ)

牛太郎
03-3781-2532
東京都品川区小山4-3-13
14:30~20:00(土祝12:30~・日定休)
予算1,500円

大きな地図で見る