綾瀬「大松」 ボールを飲もう、地元のもつ焼きで


DSC08298 (コピー)

東京の下町では、焼酎ハイボールという他の地域にはない独特なアルコールが今も残っています。
戦後の混乱期に誕生した質の低い焼酎をいかに美味しく飲むかということで、街の中小のラムネ製造会社たちがエキス(シロップ)を開発したり、お店が独自にクエン酸などを配合して作られた焼酎ハイボール。

いまは、甲類焼酎の質はぐんと向上しましたし、甲類をただソーダで割っただけでも十分に飲めるようになりましたが、この独特な味付け(色付け)する文化は今も続いています。

お店それぞれに独自の味があり、酒場は料理の種類と並んで、焼酎ハイボールの味も他店との大切な差別化の材料としていました。

各店にいまも受け継がれる焼酎ハイボールは、常連さんから「ボール」という愛称で呼ばれていることが多く、店によってはビール率をはるかに上回るほどの人気です。

 

この独特なボールという飲み物、最近は大手の宝酒造やアサヒビールがRTD(Ready To Drink・カンのまま飲める酎ハイやカクテルのこと)として商品化しています。皆さまも飲んだことがあるのではないでしょうか。

自宅でも飲めるようになってきた焼酎ハイボールですが、やっぱり本場で飲みたい、本当の味を楽しみたい、知識欲であり飲酒欲が旺盛な方、こちら「大松」へどうぞ。

DSC08290 (コピー)

綾瀬の街を代表するもつ焼きのお店です。平日の19時頃は行列もできる人気店。
その特長は、やはりボール。そしてメインの「味噌味」で食べるもつ焼きです。

いらっしゃい、ボール?
はい、ボールでお願いします。

おつまみには、丁寧に下処理されたホルモンを使った煮込みから。

DSC08291 (コピー)

もろきゅう、冷やしトマト、もやしピリ辛和えなど野菜系はちょっぴり控えめだけれど、焼き物に野菜が多いので、今日は軽く済ませようかなという方も安心。焼きピーマンにつくねを入れて食べるのがオススメ。

DSC08297 (コピー)

焼き鳥・焼きとんはひと通り揃っています。

これらを片手に持ちながら、とにかくグイグイ飲みたい焼酎ハイボール。
この酸味、この度数、そしてここは氷が入っていないからたっぷりの飲みごたえ。お店独自のブレンドがここにまた来たいと感じさせます。

DSC08292 (コピー)

今日はどんどん頼んじゃいます。
串が3~4本で400円という価格設定。本数の縛りがちょっと厳しいかもしれませんが、それでも美味しいから全然問題なし。

こぶくろは刺し身ではよく食べますが、タレで焼くのは珍しいでしょ。結構ぷりっとした食感と甘さが合うんです。

DSC08293 (コピー)

豚の軟骨を使った焼きとんは数あれど、こういう固めの骨を細かく切れ目入れたのはなかなかありません。
タレ、もしくは味噌との相性がよく、これだけで一杯のボールのお供として十分すぎるほど。

心強いもつ焼きたちに囲まれて、度数が高いのもなんのその、ぐいぐいとボールが進み続けます。

DSC08294 (コピー)

野菜系でぜひ食べて欲しいのはナスの味噌焼き。
にんにくがたっぷりはいったもつ焼き用の味噌でいただもので、これは一般的な酒場のそれとはぜんぜん違う印象になっています。

お店は、若い子供連れからご年配の一人飲みまで様々。
地元の方がほとんどで、皆さんいつもの酒場でいつもの時間を楽しまれています。

こういう酒場文化、いつまでも残ってほしいなー。

綾瀬は通勤経路ではないのに、ここや近くの駅前酒場のボールが飲みたくて月に3回は訪れています。
帰りの電車、いつもと違う駅で降りるたったそれだけで、人生のアクセントに。

ごちそうさま。

 

この記事はあなたのお役に立てましたか?

この記事が少しでもお酒のお役に立てましたら、 ブログランキングのボタンを押して投票をお願いいたします。

にほんブログ村 酒ブログ 東京飲み歩きへ

(取材・文・撮影/なゆ

 

【以前の訪問記 2014.02】

DSC07923

常磐線はすべての駅前に名酒場があります。
この路線で通勤されている方、うらやましい!

上野「大統領」、日暮里「鳥のぶ」、三河島「若松」、南千住「大坪屋」、北千住「大はし」、綾瀬「大松」、亀有「江戸っ子」、金町「大渕」、松戸「開進」・・・

皆さま、どうぞすべて駅を途中下車しながら牛久を目指してください。
え、なんで牛久かって?

牛久には神谷バーの創業者、神谷氏が作ったシャトーがあって今はオエノンミュージアムなど、合同酒精が運営するお酒のテーマパークがありますから。

話がそれてしまいました。今回は綾瀬の銘店、「大松」を紹介します。

 

大松はJR常磐線高架近くにあった老舗のオーラが漂うもつ焼き屋さんでしたが、移転して少し綺麗になりました。それでも昔からの雰囲気も一緒に引っ越ししてきているように思います。駅から徒歩3分。赤い看板とモクモクの狼煙が目印です。今年で30周年を迎えました。

DSC07909

地元で人気のもつ焼き店なので、17時の開店と同時に続々と常連さんが入ってきて18時には満席になるほどのにぎわい。
常連さんの8割は焼酎ハイボールを飲まれています。

下町酒場の人気者、焼酎ハイボールで乾杯です!
ここのはちょっと酸味やや強め、甘さ少なくガス圧は非常に高いです。ニットク製酎ハイディスペンサーから注がれるので、炭酸は仕入れているのではなくおそらく自家製です。

乾杯!

DSC07912

焼き物をいくつか頼んで、焼いている間を待つためにコブクロ刺し・ガツ刺しなどを。
甘辛で大蒜の香りがより食欲をそそります。

もっちもちで、食感が楽しい。ここはボリュームが多いですから一人で頼むと大変です。

DSC07913

ボールとの相性は非常に高く、これだけであっという間に3杯目に突入です。
大松は月に1回は通っています。一ヶ月も経つと、ここのボールが飲みたくて仕方がなくなります♪

DSC07914

店名を冠した大松焼き。魚のすり身を薄皮饅頭で包んで軽く焼いたもの。
味がついていますが、添えられた味噌を箸先からそっと合わせて食べるとより美味しいです。

この辛味噌は自家製で、大松の財産だよと大将が笑います。

DSC07916

ボールは氷ありも飲めますが、私は氷なしが好き。
だって、氷が入ると薄くなりますから(笑

ぬるくなる前に飲み干しましょう♪

DSC07918

辛味噌はもつ焼きにつけて食べるものですが、ピーマンなどの野菜につけてももちろんOK。
旨味がましてより美味しくなります。

DSC07919

お待ちどう様でした。

大松さんでこれを頼むべきというメニュー「なゆコレ」、カシラとタンでする味付けは味噌で。
写真はカシラですね。

4本400円という単位なので、あれもこれもと食べるには人数が必要ですが、二人でもぺろりと食べられるほどの美味しさです。
写真からも美味しさ、伝わってきませんかー?

カシラからでる脂と味噌の旨味が混ざって、濃厚でどっしりとした味になります。それを爽やかなボールと合わせてすっきり楽しむ。やっぱり大松はポテンシャル高し♪

DSC07922

刺し系料理は火を通したものだけになってしまいましたが、もつ焼きのバリエーションやひとつひとつの美味しさ、そして何よりボールとの相性の良さを考えたら、もつ焼き好きは地下鉄千代田線・JR常磐線に乗ってでも飲みに行って欲しい一軒です。

一見さんにも優しいので、女性のお一人様も勇気をだして!
30代~40代の男性には料理のボリュームやお店の雰囲気などベストマッチだと思います。

ごちそうさま。

 

 

大松
03-3690-0196
東京都足立区綾瀬2-24-4
17:00~23:00(日曜不定休)
予算2,300円

大きな地図で見る



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


こちらの記事もどうぞ



«