酒蔵訪問、盛岡「あさ開」 南部杜氏のこだわりを知る


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こんにちは。

岩手県紫波郡、そこは南部杜氏の里。
日本酒を作るプロの杜氏。いくつか流派があり、日本最大の杜氏を育ててきたのが南部杜氏です。南部藩だったことから「南部流」なんて言われていることもあります。

そこで生まれ育ち、18歳から酒造一筋の杜氏の藤尾正彦氏が率いる岩手最大級の酒蔵が「あさ開」です。
盛岡への旅の目的ひとつが、ここあさ開さんへ訪問することでした。

東京から新幹線に乗っても見に行きたい酒蔵とは?

酒林(杉玉)を付け替えた翌日に訪問です。「狙ってるね、なゆさん」と言われました。(笑

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あさ開の由来はご存じですか?
南部藩士だった村井源三氏が明治維新で武士をやめ、酒蔵を始めたのですが、これからは船に出て漕ぎ出る、新しい時代の幕開けだということから、「漕ぎ出る」の枕詞である「あさ開」という名前をつけました。

歴史としては若いのですが、この蔵を全国的に有名に育てたものが、全国新酒鑑評会22回連続入賞、うち18回も金賞を受賞している実績です。
2013年ももちろん金賞です。

最多の受賞実績を持つ「あさ開」は、お酒の世界では知らない人はいません。これだけの受賞を生み出したのが杜氏の藤尾氏。お酒の神様です。

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そんな神様の職場を見学させていただきました。藤尾氏をみて感動。そんな彼の率いるあさ開は、いまも完全手作りの工程でつくるお酒を製造しています。

蔵の中は酵母の香りでとっても気持ちがいいです。あぁ、蔵に酵母がいきています。蒸し米は種麹をふりかけられて麹へと育っていきます。

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こうして育った麹は、酒米と水をいれて酒母をつくっていきます。酒母でお酒の味が大きく変わります。こうしてできた酒母はお酒の大元になります。
ここに、三度にわたり水と蒸米をいれていきます。この作業が三回だから三段仕込みです。乳酸菌をいれるのが一般的になってきましたが、昔ながらの製法でつくったものが生元・山廃と呼ばれます。

こうして味をきめる作業は1度単位・秒単位で杜氏が管理しています。その1秒・1度で味が変わります。

そして3週間寝かされて絞られるとおなじみの生酒へとなっていきます。

つづいて、量産工程をみていきましょう。手作りだけではあさ開の需要にはとても追い付きませんので、昭和60年代ごろから設備強化をして機械化も進んだそうです。

 

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精米されたお米は連続蒸米機でベルトコンベアーのような上を流れていき、適温まで覚まされた後、コンピューター制御で酵母をふりかけられ酒母へと成長していきます。そうして、最後に巨大なタンクで寝かされて完成です。

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タンク1つで3000本以上つくれるものもあり、こうして私達が普段飲んでいる本醸造・純米酒が誕生していきます。

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こちらは瓶詰めライン。先ほどの酒蔵からは地下のパイプで結ばれています。
流れてくる一升瓶はみなリターナブル。昔からエコの代表格の酒瓶は、回収されてまだ以前のお酒のラベルが貼られたまま酒蔵へと帰ってきます。見ているとおもしろく、高清水や二階堂などお馴染みのブランドが次々と生まれ変わって、「あさ開」として旅立っていきます。

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機械で徹底的に洗浄し、最後はプロの目でチェックを通過した瓶は、こうしてお酒がすーっと注がれ空気に触れないまま栓を打たれていきます。
栓打ちで空気が入らないから衛生的。そして、開けたときの「ポン」といういい音もこれのおかげ。

 

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最終検査を通過して、人の手で貼らないといけないラベル類を最後に貼り付けて完成です。通い箱に入れられ、全国の酒屋さんへと出荷されます。

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今回、同行していただいた株式会社あさ開の高橋さん。
お酒への愛が非常に深く、情熱的に説明してくださいました。

最後はここでしか飲めない生原酒をたくさん飲ませて頂き、ディスカッションもできて、とてもよい時間でした。

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大吟醸から普通酒、ここでしか飲めない生酒まで揃います。おつまみやお猪口などのグッズも買える地酒物産館があるので、観光に訪れても絶対たのしめると思います。

盛岡から路線バスで15分。徒歩でも県庁のある中心街から20分でこれますので、盛岡へお越しの際はお散歩ついでに立ち寄られてみては?

 

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あさ開の皆さま、ありがとうございます。皆さん、本当にあったかい人ばかりでした。
蔵人の高橋さんが普段飲んでいるお酒も聞きましたが、これはナイショでね。

 

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蔵の前には湧き水があり、地元の人が生活用や飲水として利用されていました。
きれいな水といい酒米、そしてなによりいい杜氏。盛岡は銘酒が育つ条件が揃っています。

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しばらく歩いて商店街。ここまで来ればもう飲み屋街はすぐ。さぁ、あさ開を飲みましょう。

ごちそうさま。

 

株式会社あさ開
0120-756-675
岩手県盛岡市大慈寺町10番34号
公式サイト

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(取材・文/なゆ)



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