天草「奴寿司」 米焼酎ロックに質の高い地魚をあわせて


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こんにちは。

山の裾まで海が迫り、渓谷や複雑な湾で入り組んだ地形が多い日本。人が生きていくには困難の多い地形ですが、それを活かして豊かな文化を育んできました。

凹凸の激しい場所では、水が美しく、栄養も豊富。それが海へと流れ込み、様々な魚介類を育みます。
そんな海の幸を楽しみたい。そんな想いでやってきました。

ここは島原湾と八代海に浮かぶ島「天草」。鉄道では熊本駅から三角駅まで特急「A列車で行こう」で40分。三角駅は港が徒歩3分の場所で、そこから定期航路「天草宝島ライン」で約1時間の船旅で天草「本渡港」に着きます。

熊本から公共交通で1時間40分、丁度いい旅程でこれますね!

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三角港に停泊中の「シークルーズ」1号。この天草宝島ラインはA列車で行こう運転日には接続するダイヤで航行しているので乗り換えはとってもスマートです。 

さぁ、出港です!

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A列車で行こう号と同じく、公共交通の素敵なデザインを手がけるデザイナーの水戸岡鋭治氏(JR九州デザイン顧問)によるカラーリングになっていて、旅のワクワクが鉄道から船までシームレスに繋がります。

航行速度は結構早く、甲板に出ると強い風を浴びて髪が乱れるほど。
それでも、景色が大変素晴らしく、これは寝てなんていられません。

この日は、何日ぶりかの凪ということで、穏やかな眺めが楽しめました。まるで、映画「釣りバカ日誌」シリーズのワンシーンのよう。

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途中、松島港にも経由し、終着は本渡港という、天草の中心部に最も近いフェリーターミナルへと結びます。
この地図のように、大海原という雰囲気はなく、入り組んだ熊本らしい海の眺めがずっと続き、たいへんのどかで穏やかです。

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天草に上陸しました。天草はまゆう会の皆さまの歓迎があるなど、なかなか賑やかな雰囲気。
見上げれば椰子の木が南国のムードで迎えていました。

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港から徒歩5分。街の中心部にある「奴寿司」にやってきました。

「熊本を代表するお寿司屋のひとつで、天草に来たら立ち寄るべき」
以前、鹿児島の方にそんな紹介を聞いていただけに、大変楽しみです。

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カウンターは一段さがっていて掘りごたつ風の独特な内装。店内は靴を脱いで上がるので、とてもリラックスができます。
畳と杉の香りに、ほのかにお酢の香りがまざり、食欲をそそります。

花板さん、立板さん、どうぞよろしくお願いいたします。お二人とも気さくな方で、軽いジョークで笑わせてくれる明るい方♪
旅先のお寿司屋さんでも安心してどうぞ。 

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さて、土地のお酒はなにがございましょうか。

熊本の地酒「香露(こうろ)」や「れいざん」の文字が。大将におすすめを聞いたら、このあたりでは米焼酎のロックでお寿司を楽しむのだそう。それはいいことを聞きました。

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天草酒造の古酒をいただきましょう。減圧蒸留で作られた焼酎を5年寝かせたもので、舌当たりは大変クリアですが、余韻がふくよかで香りは爽やかに立ちます。

はい、ここで豆知識。
同行していた方にご質問いただきましたので、「減圧蒸留」という聞きなれない言葉を解説しましょう。
減圧蒸留は、気圧を下げることで低音で沸騰を起し蒸留する方法で、沸点の高いきつい香りの成分を含まない焼酎を作るというもの。クリアな本格(乙類)焼酎といえば、ほとんどこの製法です。焼酎のツンと来る香りが好きな人はいつもどおり常圧でどうぞ。

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さぁ、お寿司が握られてきました。
「お醤油は必要でしたら風味付け程度にどうぞ。お塩で味をつけておりますので、そのままお召し上がりください。」
と大将。

天草は地形柄、塩の産地としても有名ですし、塩で食べさせるお寿司というのは土地を感じられていいですね。

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その時の漁港のとれたものによって魚はかわりますが、どのネタも大将の目利きの良さを感じる質の高いものばかり。
そして、酢飯とのバランスが私好み。計算された握りはやはりいいものです。

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小肌は昆布を載せて一手間かけたもの。昆布締めは青魚にやると味がきつくなりがちですが、しめ具合はばっちりでした。
そして、焼酎が進む進む。まだお昼なのですが、質のいい魚を口に含んだらお酒を飲まずにいられませんね♪

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アジにはくき山葵、タコにはアクセントで黒七味を載せるなど、どのネタも大将のアイデアが効いていて、これは確かに天草まで来る価値を感じられるというもの。

ほぼすべてのネタを天草や熊本の港から入れているそうで、足の早い青魚もぷりぷりで甘みが広がるものばかり。

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茶碗蒸しとお味噌汁がついて一人前3,650円のコースで、これは夜も同じものがあるそうです。
旅館の夕飯も楽しみですが、あえて街の寿司屋・居酒屋へ繰り出すというのも旅の楽しみ方の一つ。天草へ来たらまた立ち寄りたいです。

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ウニがあったのですが・・・うっかり食べてしまいました。
だって、軍艦ではなくそのままシャリの上に載せられているだけで、深い甘みで感動するよという声もあり、珍しくて好奇心が先立ってしまいました。 

炙りブリと、なんと近海でとれた迷い本マグロのすきみも登場。
だんだん味の濃いものへいく流れ、計算していますね、大将♪

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最後のまぐろは、口に含むと噛まずともマグロがとろけて味覚神経をじわじわくすぐります。

豊かな海の上質な魚をリーズナブルに楽しめる。 東京では味わえない幸せなひとときでした。
大変よいものでした。

ごちそうさま。


奴寿司
0969-23-4055
熊本県天草市東町76-1
日曜営業 ランチ営業あり 詳細はTEL


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“天草「奴寿司」 米焼酎ロックに質の高い地魚をあわせて” への1件のコメント

  1. newton より:

    なかなか行けないところですが、行ったら立ち寄ってみたいお店ですね。


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