「サッポロビール銀座事務所」に会社訪問!平成の初頭まで銀座に本社があったサッポロを訪ねる

「サッポロビール銀座事務所」に会社訪問!平成の初頭まで銀座に本社があったサッポロを訪ねる

こんにちは。塩見なゆです。今回は酒場のお話ではなく、ビール会社のこと。しかも、ビール工場やショールームではなく、営業事務所。

サッポロビール株式会社の銀座事務所を訪ねて、銀座の街とサッポロの話を書こうと思いますが、完全にサッポロビールファン向けの記事です。純粋な酒場案内はまた別のタイミングで。

 

さて、サッポロビールは日本麦酒と札幌麦酒の2社の流れを汲むビール会社です。創業から140年以上続く老舗で、日本人初のビール製造をした歴史があります。かつては、王者キリンビールと国内ビールの二大勢力だったこともあり、その歴史や由緒には様々なものがあります。

ヱビスビールのブランドをつくった東京初のビール会社「日本麦酒」は、その本社を銀座に構えます。そしてヱビスビールを直売するために、銀座の街に日本初となるビヤホールをつくり、これが現在の銀座ライオンです。

また銀座4丁目交差点の角、銀座和光の対面にあるサッポロ銀座ビル(上写真・現在のGINZA PLACEもサッポロ所有)をはじめ、銀座7丁目のビヤホールライオン、その裏にあるホテルグレイスリー銀座がはいる「STRATA GINZA」と、サッポロは銀座創業の名残から多くの物件を所有しています。平成のはじめまで、サッポロビールの本社も銀座にありました。

 

現在、本社は同社のビール工場を再開発した恵比寿ガーデンプレイスに移転するも、営業拠点は銀座の街に残っています。それが、今回の銀座事務所。(前置きが長かった…)

銀座でお酒の会社といえば、今なら歌舞伎座近くの「白鶴」が知られますが、実はサッポロも銀座のビールというわけ。

銀座7丁目、ビヤホールライオンから東へ進んだ昭和通り沿いのオフィスビルに事務所があります。シャイニングスターがお出迎え。

 

窓からの長め。オフィスビルですから、とくに派手なものはなく。

 

実は銀座事務所には、ミニバーが設けられています。ビール会社の営業事務所でも、このようにバーの形を整えているところはさほど多くはない…といいますか、他にあるのでしょうか。

同社の製品やドラフトタワー、バカルディジャパンの洋酒類が並びます。早速、飲んで良いですか?え、飲むなら街の酒場へって?(笑)

 

主に飲食店向けの試飲会で使用されるというスペースで、応接室も兼ねています。私、ここに入り浸りたい。

クローズな空間ですが、掲示物にも注目です。1970年代のGINZAGUIDEが保存されています。男は黙ってサッポロビール。隣のスコッチ・ウイスキー「カティーサーク」も、現在はサッポロ社が販売しています。

 

銀座事務所専用の掲示物を発見。日本麦酒から脈々と続く銀座の5・7・8丁目の推移がまとめられています。そして現在があるという内容は、歴史あるサッポロならでは。

 

さて、黒ラベルでも飲みましょうかと、カウンターの裏を覗いてみると、勝手に飲まれないようにするためか、黒ラベルやヱビスはなく、スパークリングワイン「ポールスター」だけ。(笑)

 

エコな玉露緑茶を頂いて、少しまじめにしましょう。なんたって、今日の目的は打ち合わせなのですから。

ビール工場の取材は数あれど、事務所はめずらしいでしょ。たまにはこんな記事も。次はどこに行きましょうか。

お疲れ様でした。ビール、飲みに行きましょう。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ 取材協力:サッポロビール株式会社)