三浦海岸「漁火亭」 漁師直営食堂で飲む。青い海、白い砂、黄金のビール!

三浦海岸「漁火亭」 漁師直営食堂で飲む。青い海、白い砂、黄金のビール!

品川駅(泉岳寺)を起点に三浦半島へ路線を伸ばす京急電鉄。他の私鉄とはどこか違った庶民的な風情があり、懐かしい街に出会える路線です。沿線には知られた飲み屋街が多く、市民酒場の神奈川や野毛、横須賀中央とノンベエにとっても見所満点。

ひたすら進むと、マグロ漁の街・三崎町がありますが、そのひとつ手前の三浦海岸もまた、海を楽しむ素敵な浜辺の町です。

ビーチを楽しむのもよいけれど、やっぱり美味しい魚で一献やりたい。そんな人にオススメの、長く続く漁師直営食堂「漁火亭」をご紹介します。

 

品川駅から京急線で約50分。通勤路線の無機質な世界から離れ、列車を降りたらそこは「オフ」の雰囲気です。

 

休日のリフレッシュに丁度いい、お手軽日帰り旅が始まります。

 

三浦海岸から緩やかな傾斜の街をくだり少し歩くと、正面に駅名にもなった三浦海岸が視界いっぱいに広がります。青い海、白い砂、対岸には房総半島。開放感いっぱいの眺めに心も晴れ渡ります。

 

そんな三浦海岸に向いた最高の立地に「漁火亭」があります。民宿の建物の一階にあり、とことん昭和な雰囲気ですが、これが好きな人にはたまりません。近くには駐車場つきの今風の和食屋もありまして、どちらを選ぶかで好みが分かれそう。私は断然、昭和食堂です。

 

地元の人や、横須賀、横浜方面からやってきた家族連れで賑わう店内。車で来ている人が多いですが、美味しい魚を前にして飲めないなんて、私にとっては修行のようなもの。電車でよかったです。

 

パイプ椅子が並ぶ合板の机と、年季の入った大テーブルが置かれた小上がりという、ザ・食堂な雰囲気です。

 

漁火亭は定置網を営む漁師の直営で、自前で水揚げした魚を中心に、三浦半島の漁師料理を食べさせてくれるお店。お酒は生ビール(アサヒスーパードライ)やホッピー、日本酒と揃っています。

 

定食が目的の人が多く、ごろんと大きな金目煮がでる定食や刺身定食が人気。単品もリーズナブルで、「シコイワシ」など普段食べない魚も魅力なので、正直、ごはんで満腹にはしたくありません。

 

お酒を頼むと、サービスで小鉢がでてきます。今日はイカ酢味噌。素朴な味で、こういうのが嬉しいんです。生ビールは、アサヒスーパードライの樽生ですが、ジョッキはメーカーがごちゃまぜ。昔懐かしいデザインが多数現役です。

では、乾杯!

 

とれたてだから美味しい青魚。鯵やイワシ、キスなど、魚はその日の水揚げの内容で変化し、ざっくりおろして、大量に揚げて出来上がり。大雑把という贅沢もありますよね。このボリュームで600円は安い。

 

揚げ物に意外と合うのが、普通酒。キリっとした普通酒が揚げたてのアジフライと合わせても負けません。

 

肉厚な鯵をはじめ、ホクホクに仕上がったフライたち。吹き込む浜の風と潮の香りのなか、都会の酒場にはないくつろぎのひとときです。

 

お刺身ができたタイミングで、冷酒をおかわり。波でキラキラと反射する日差しの中、お昼酒をするのは贅沢な気分です。

 

刺身五種盛りは、ヘダイを中心に地蛸にブリ、イカやまぐろといった並びです。シロダイとも呼ばれているヘダイは、最近良くとれるのだそう。クロダイに近い身質で、もちもちした食感とほどよい脂が優しく舌をなぞります。

 

佐島の地蛸で知られる三浦のタコはこのあたりの名物。もちろん三崎のまぐろも楽しめます。

 

休日ともなれば行列ができることもある漁火亭。休日ならばランチタイムを外すのが吉。夜も営業していて食材もいろいろ揃うので、じっくり腰を据えて飲むのも良さそうです。

ベテランのお姉さんたちが切り盛りするのんびりとした浜の食堂へ、三浦の魚で一献傾けませんか。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

漁火亭
046-888-0117
神奈川県三浦市南下浦町上宮田3348
11:00~20:00(15時頃に中休みあり・火定休)
予算2,000円