銀座「立呑み丸吟」 小銭で楽しむ銀座。コリドー街のちょい飲みスポット。

銀座「立呑み丸吟」 小銭で楽しむ銀座。コリドー街のちょい飲みスポット。

2018年5月10日

銀座は日本を代表する繁華街。高級店が立ち並ぶイメージが強いですが、実は手軽に飲めるお店も豊富です。

本格的な飲食店で食事をする前、ちょっとした待ち合わせやゼロ軒目に、低価格なお店で一寸一杯を楽しむようになれば、銀座梯子酒はもっと楽しくなります。

例えば、コリドー街の「マルギン」は、焼鳥でチョイと飲んでいくのにちょうどいい立ち飲み酒場です。

 

土日ともなれば、世界中から観光客が集まる銀座。有名店は行列をつくることもしばしば。それに比べると、酒場はまだまだ落ち着いています。銀座に慣れた人こそ、ちょっとしたお気に入りの飲み処を作っておきたいですね。

 

17時に口開け、それから朝6時までロングラン営業を続ける銀座の眠らない飲み屋です。賑わいある銀座も、終電の時刻になると銀座通りにすら人影が無くなるほど引いてしまうので、実は深夜営業は貴重です。夜中は飲食関係で働く皆さんが、おつかれの乾杯をしています。

 

開放感のあるつくりで、気候がよいとこのように開け広げ、テラスのような雰囲気に。銀座を行き交う人々を眺めながらのせんべろも割といいものです。

 

看板料理は甲州信玄鶏を使用した焼鳥。炭火の焼き場を囲むようなコの字カウンターの立ち飲みで、ひとり・ふたりならばカウンターで焼き上がる様子を眺めながら、ちびりと飲むと「なんかいい」。火を眺めると落ち着きませんか。

 

焼鳥は130円~(以下税別)。大きめカットが嬉しい極上レバー130円は、常連さんの多くが頼む一品。串は150円で、他のものも比較的大きくコストパフォーマンスはそこそこ。200円台の小鉢もあるので、焼けるまでの間に軽く摘めばお酒も進みます。お通しはありません。

 

サワーは399円。ホッピーセットも同額なので、二杯以上飲むならば、ホッピーに割安感。サントリー系で揃えられ、角ハイボール推しです。

 

乾杯はやっぱりビール。洗浄ばっちりのジョッキに入ったザ・プレミアムモルツ(中ジョッキ559円)が美味しそう。写真もそこそこにまずは一口。乾杯!

 

串は焼けた順にもってきてくれるので焼き立てを食べられます。コリドー街のわさわさした空間でこの品質が「流行る理由」です。ハツモトは炭火の香りと鶏油の香ばしさが鼻をくすぐります。

みっちり打たれていて、噛むと肉の間に蓄えられていた肉汁がじゅっと広がり、頬の筋肉が思わず緩みます。コシのある歯ごたえ、噛むたびにでる旨味にすかさずプレモルを。

 

砂肝も人気の串で、同時にあちこちから注文が入ります。焼き場のお兄さんは間違えることなく一人で十数本を相手にします。

それでも、中はぽくぽくで外はカリっと良い焼き具合。砂肝好きなので、もう一本おかわり。

 

オトク感のあるホッピーセット。ナカの量はそこそこでも、この後にメインの飲みがあるから丁度いい。ビターな味を喉に当てて、爽快感。

 

創作炭火焼きの「マルギン巻」は、餅をベーコンで巻いたハイカロリー万歳な串。それをわかっていても、小腹がすいているとつい頼んでしまいます。

 

日替わりでは西京焼きや刺身も加わります。定番が串で小鉢がポテサラやえいひれなので、このオススメボードがバランスよく補完しています。

さて、軽く時間の調整もできましたし、ゼロ軒目はこれくらいに。さくっと飲めるお店、ぜひ覚えておいて損はありません。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

立呑みマルギン
03-3571-8989
東京都中央区銀座7-1 銀座コリドー通り105
17:00~30:00(無休)
予算1,700円