神田「神田屋」 センベロ好き必見!あのテングが始めたネオセンベロ店登場

神田「神田屋」 センベロ好き必見!あのテングが始めたネオセンベロ店登場

2018年4月13日

サラリーマンの街・神田駅の周辺は、毎日飲める、安く楽しい「センベロ」の激戦区です。人気の老舗酒屋の角打ちも、150円均一で売り出した怪しいミラーボールが輝く酒場も、水色のドラム缶を囲む立ち飲みも、よりどりみどり。センベロの街と言われる赤羽や上野よりも、激安酒場の数は多い。

そして、今では全国展開する有名な”一軒目”に行きたくなる着席型センベロ酒場チェーンもこの街から始まりました。

そんな神田に、この度新たなブランドの一号店がオープン。その名もずばり「神田屋」です。運営はテング酒場などを手がけるテンアライド社。「テング酒場」は、焼鳥が美味しいお店として筆者もプライベートで利用する好きなチェーンの一つです。

 

神田駅南口の目と鼻の先、テング酒場神田南口店のお隣です。そして、この交差点には同じくチェーン系のせんべろ酒場の姿も。近くには埼玉の酒蔵直営で升酒180円の居酒屋もあります。安く飲みたいときには、安心と信頼の交差点になりそうです。

 

さて、神田屋へ。コンパクトな造りで、1階は立ち飲みの円卓と壁に向いたカウンター、そして厨房という配置。「二階へどうぞ」と通されると、こちらは一部着席が可能になっています。着席は席料として100円がかかります。

 

品書きはA4両面で一枚。フードの品数は絞っているようですが、ドリンクはバリエーション豊富な印象です。

 

注目はなんといっても、サッポロ黒ラベル生ビールがこのご時世で290円(以下税別)という値付け。さらに酎ハイは170円、個性派サワーも190円と驚くほど安い。ベースの焼酎はサッポロ甲類です。

 

自家製焼き餃子は180円と、フードもこれまた安い。お通しはありません。例えば、サッポロ黒ラベル生ビール(290円)に酎ハイ(170円)、そして餃子(180円)と肉みそ奴(150円)をおつまみにしたら、仕上がり790円となります。飲み屋というより、コンビニ飲みの域ですね。

 

お会計プレートが伝票代わり。まずは一杯目、サッポロ黒ラベル生ビールを。いいの?ほんとうに290円?(笑)

 

二階の窓側ならば神田駅南口交差点を眺めてお酒が楽しめます。では乾杯!

 

お店のオープンは15時。スタートダッシュができる人には、働く人達を眺めて飲める明るい時間の一杯がおすすめ。背徳感が一層美味します。

 

少し野菜を食べたいなと、餃子と一緒に注文したピーマンの塩昆布和え(290円)。しっかり腰を据えて飲むという感じでもないので、簡単な小皿でもちょい飲みには丁度いい。

 

飲み物は品書きでひときわ目立つ「ブラックペッパーで口の中がスッキリ!」と書かれたジントニペッパーサワー(190円)。ジントニックに胡椒を入れた飲み方は、北米で人気。日本でも洋酒大手が仕掛けて有名になりましたが、ここではなんとカンチューハイ価格です。

ぴりっとした胡椒が引き締めた味は、単体で飲んでも美味しい。

 

注文から数分、焼き立ての自家製焼き餃子(180円)がやってきました。

 

何が嬉しいって、たっぷり香辛料が入った粘度あるラー油の存在。

 

これと酢を合わせて、醤油をつけずに食べれば家庭と違う本格風に。

 

餡はそこまで詰まってはいないものの、この価格ならば納得できるレベルではないでしょうか。肉汁もあり、旨味でジントニペッパーサワーが進みます。

 

一個からどうぞ、と書かれた油淋鶏は120円です。ゆっくりつまめば、これでも酎ハイ1杯のよき相棒。揚げたてなのだから美味しいに決まっています。

 

低価格酒場の新ブランド。さすが老舗の大手系と思わせる、安定した店員さんのフレンドリーな接客も感じられました。ちょい飲みの選択肢として、一度覗かれてみてはいかがでしょう。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

立呑み 神田屋 神田駅前店
03-5256-6670
東京都千代田区鍛冶町1-2-11
15:00~23:30
予算1,200円