北千住「びあマ」 酒販店の本気が突き刺さる!クラフトビールと向き合う聖地

北千住「びあマ」 酒販店の本気が突き刺さる!クラフトビールと向き合う聖地

ここは北千住駅前のびあマ。言わずと知れたビールマニアの聖地です。クラフトビールと輸入ビールに特化した立ち飲み店。母体は東京下町の酒販店大手・谷口なので、これは角打ちの最先端の形とでもいいましょうか。オープンは2016年(平成28年)とまだ新しいですが、魅了されたビール好きの常連さんが夜な夜な集い盛り上がります。

 

入ってまず目に飛び込んでくるのは壁に埋め込まれたビアタップ。10口あり、日替わりで内容が入れ替わっていきます。どんなビールが登場するかはお楽しみ。同店のフェイスブック上で更新されるので、好きなジャンルがある人は日々チェックしているのだそう。

 

Rサイズ(400ml)で1,000円から、Sサイズ(265ml)で800円から。決して安くはありませんが、ビールの奥行きを知れば知るほど、価値を感じ、あれもこれもと飲みたくなってしまいます。バランスよい内容かと思いきや、隠し玉のように尖ったものを差し込んでいるのもおもしろい。

 

それでは乾杯!泡タレをイメージしたようなコースターは可愛く、直線的でシャープな印象の店内にあってビールを一層主役にみせています。

 

クラフトのドラフトビールが10種類。それでも十分に驚くのですが、ここはその先にさらなる衝撃のある空間が広がります。

 

なんと1,500種類もあるという世界のビールたち。有名銘柄からよくぞ輸入しましたというものまで、圧倒されっぱなしの品揃え。コルク打ちされている珍しいビールも普通に並んでいます。

 

ナショナルビール程度の価格から上はなかなかなの高級品まであり、眺めているだけでも楽しいです。

 

ホノルルのMaui Brewingのインペリアル・ココナッツポーター。(750mlで3,571円)

 

広がるココナッツフレーバーのフルーティーな香り。世界のビールの味の幅は無限大。飲むごとにおもしろくなります。

 

ビールに合う簡単なおつまみも販売されていますが、食事といえるボリュームではなく、これもまた角打ちの乾き物の最先端。

 

度数は9%と比較的高いので、二人でシェアしてもしっかり飲んだ感じになります。チョコレート、コーヒーのような風味で、余韻はスパイシー。これはおもしろい。

 

わからないことはなんでも教えてくれるお店の皆さん。クラフトビールに興味があるけれど勉強中という方には、これほどよい知れる環境は他にないかもしれません。

もちろんビール好きの方でしたら、心ゆくまで味わえる聖地です。ここにハマると、その先にさらに膨大なビールが見えてきます。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

びあマ
03-3882-2508
東京都足立区千住2-62 西岡ビル
14:00~00:00(日は21:00まで・木定休)
予算1,500円