呉「立飲み貫太郎」 海の男の歓楽街・中町、こだわりヱビスの立ち飲み集う人々


天然の良港といえば呉というくらい、この街は港と共に歩んできました。臨海都市として造船を始めとした重工業が盛んであると共に、広島と松山を結ぶ瀬戸内海汽船フェリーの本州側の拠点として重要な役割があります。

海の男は酒をしこたま飲む。だから、佐世保も横須賀も、そして呉も酒場が街の規模以上に充実しており、日が暮れると巨大な歓楽街に明かりが灯ります。

そんな呉で唯一の立ち飲みが「貫太郎」。海軍都市にちなんだ店名として、鎮守府司令長官の鈴木貫太郎が由来です。

 

かつては40万都市だった呉。人口は減ったとはいえ、その街並みは立派なもの。細い路地が何本も交差します。ここは昭和のまま街全体が止まっているかのような風情が魅力です。

 

貫太郎はそんな呉の新進気鋭の一軒。2015年の創業です。L字カウンターと丸テーブルひとつの椅子なし・完全立ち飲みスタイル。立ち飲みに馴染みのある土地柄ではないので最初は意見もあったそうですが、いまはこの雰囲気を好む人たちが毎夜集います。

 

店先の「恵比寿麦酒」と大きく書かれた暖簾のように、店の看板はこだわりの樽生ヱビス。

 

あえてヱビスジョッキではなく、北極星印の500mlタンブラーというのもこだわり。

 

麦酒樽は10Lで回転重視。入荷後は落ち着かせるために24時間は樽冷保管。長いカウンターの内側には大きな樽ごと冷やす冷蔵庫が置かれています。瞬冷ではなく、予め冷やすことで冷却回路を不要とし、短い回路ですぐに注げる特注品。呉で唯一の立ち飲みというだけでなく、生ビールへの想いも相当尖っています。

 

注ぎ方は、グラスを置いた状態でタップを開き、程よくガスを抜いています。二度注ぎで泡はきめ細やかです。

では、黄金色の美味しいサッポロビールで乾杯。

 

ビールはそんなこだわりの樽生ヱビスが450円。チューハイは350円。基本はサッポロ系が用意され、ポッカサッポロの豊かな果実感が楽しめる「パンチレモン」や、呉にも進出・羽田のバイスがあります。

 

ビールの次に皆さんが飲むのは日本酒。千福などの呉の地酒や県下の人気銘柄が用意されています。もちろん立ち飲み価格。

 

おつまみは100円台から。種類は控えめでも、ビールと合わせてちびりちびりと摘むのに嬉しいものばかり。隣にいらした常連さんはナンコツの燻製がお気に入り。

 

きつね色のしっかり味つけおでん。見た目ほどの醤油味ではなくて、甘く優しい味。

 

おでんは100円から。美味しい生を二杯におでん数個で千円ちょっと。これから本腰をいれて梯子する前にも、〆の一軒にも使い方の幅は広い。

 

プレーンの酎ハイを白ハイと呼ぶことは東京の酒場でもたまにありますが、こちらもおなじ。黄色はフォトジェニックな生レモンハイ(450円)。

 

トーク上手で呉のいまを色々教えてくれる店長と、そんなお店の雰囲気を気に入った近隣のノンベエさんがラフな格好でふらりと飲みくるお店。

 

呉には新旧実力たっぷりの居酒屋が多数あります。

広島から呉まで、JR呉線で40分程度。終電も遅いので広島の飲み歩きの延長でも訪れやすいです。ぜひ飲みに行ってみてください。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

立飲み 貫太郎
0823-25-9039
広島県呉市中通4-2-24
17:00~23:00(日定休)



“呉「立飲み貫太郎」 海の男の歓楽街・中町、こだわりヱビスの立ち飲み集う人々” への1件のコメント

  1. おのっち♪ より:

    呉で呑むφ(..)φ(..)
    しかも気になる店をチョイスされる。。

    JRで旅に出たくなりますね(//∇//)
    プロ、貴重な情報ありがとうございます(^^ゞ

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