【閉業】心斎橋「アルカディアン」 ナショナル&クラフト。どちらも好きなあなた向け!

【閉業】心斎橋「アルカディアン」 ナショナル&クラフト。どちらも好きなあなた向け!

2018年2月21日

ナショナルビールは、注ぎ方にこだわればこだわっただけ美味しくなる不思議な飲み物。家庭で飲んでいる銘柄と同じだからといって侮ってはいけません。燗番の業で美味しくなる日本酒、バーテンダーのテクニックでかわるカクテル、それと同じように、ナショナルビールも継ぎ手の想い次第。

大阪でおいしいサッポロビールが飲みたくなったら「アルカディアン」はいかがでしょう。

店先の燗番には、日本一を目指すというメッセージ。サッポロの味が大好きと話すマスターが開いたこだわりのビヤバーです。

土曜日は15時から開いており、解放感あるテラス扉越しの日差しが気持ちいい。ちょいと一杯飲んでいこうか、そんな気分になります。もちろん、夜に腰を据えてビールを味わうのもよいでしょう。

こちらは、ナショナルビールのサッポロと並ぶように、クラフトビールのドラフトも味わうことができるハイブリッドな品揃えも特長です。金鬼SSSペールエールやボスザルIPAなど限定醸造を含む個性派揃い。銘柄は入れ替わるので何があるかは来店時のお楽しみ。

サッポロ生ビール黒ラベルは600円です。

ボトルは、赤星を筆頭に国産・海外が並びます。ワインも扱っていて3,000円台です。

ポテトサラダにソーセージ、フィッシュ&チップス、フライドポテトとビヤホールの定番が並ぶフードメニュー。ビールがおいしいので、筆者はフードメインではなく、主眼はクラフトとサッポロの交互飲みです。

最初はもちろん黒ラベル。乾杯をもっとおいしく!

泡つけ可能な平成型のサーバーを使用し、注水速度もほぼ標準に近く、そこに泡を乗せていきます。このときに粗い泡を丁寧かつスピーディーに取り出し、生クリームかのようなきめ細かな泡だけで液に封をしています。

最後は氷水の中でくるりと回し、グラス外側のビールを流して完成。

こだわりのビールは、飲み手も試されるように思います。フロスティミストの分厚い層もあり、飲み干すまで泡は消えずに、飲みの数だけグラスの内側にレーシングがつきます。ちょっと細かく飲みすぎたかな。

ポテトサラダをおつまみに二杯目、三杯目。このあと、何軒か梯子したいのに、美味しくてやめられません。

淡々とビールを注ぐマスター。ビヤカクテルも真剣です。サッポロ、クラフト、どちらもガス圧・鮮度ともに申し分なく、洗浄もばっちり。

大阪といえば老舗のビヤホールが何軒もありますが、アルカディアンはその中でもしっかり存在感があります。一人、二人で美味しいビールで語らい合うにはぴったりでしょう。

くいっと飲める黒ラベル、ちびちび飲みたいクラフトビール。両方組み合わせて楽しいひとときです。ビール党なら一度は覗いてみては。

ごちそうさま。

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

アルカディアン
06-4963-2653
大阪府大阪市中央区南船場4-11-7
17:00~23:00(土は15:00~23:00・日定休)
予算2,000円