浅草「カンピオンエール」 英国に原点の本格ブリティッシュブルワリー。醸造タンク直結が決め手!


酒税法の改定で全国的に誕生した少量生産の地ビール。地ビールはブームから一時の停滞を経てクラフトビールと名前を変え、その間に着実にレベルをあげ美味しくなったことや多様な味が評判を得て市場は熟成期。質のよい様々なビールが身近に楽しめるようになりました。昨今は都心部でも増えている飲食店併設型のブルワリー。魅力は何と言っても造り手との距離です。それは、フェイス・トゥ・フェイスだけでなく、醸造設備直結で注がれるという魅力もあります。

台東区浅草、かっぱ橋の近くで2013年に創業のカンピオンエールはビールファンの間で評価の高いお店です。

 

代表は英国人のジェームス・ウィリアムス氏。カンピオンという店名はミドルネームからだそう。イギリスでビールの専門学校に通い、本場の味を抱えて東京に出店された本格的なブリティッシュパブです。

 

入ってすぐのスペースには醸造場の設備がずらり。常時3から5種類のビールを用意しています。少量生産なので、飲みきると別の味のビールをつくり、何度か通わなくてはすべての店のビールを楽しむことはできません。

 

醸造タンクに直結のドラフトタワー。搬送劣化のない出来たてほやほやです。直結やタンクが見える雰囲気はまるで海外のビアパブそのものです。

 

本日のビール、取材時は4種類で味の特長や度数などわかりやすく紹介されています。ビールのバリエーションは20近くあるとのことで、何度通っても違ったビールに巡り会えるのも楽しい。ナショナルビールがラガー中心なのに対して、本場英国にあわせこちらはエール系が並びます。

 

はじめてならばテイスティングセットが良さそう。ハーフパイントで3杯とアペタイザーにペアリングおつまみがついて2,800円と手頃な価格です。

たっぷりクラフトビールを満喫できる飲み放題メニューもあります。クラフトビールの飲み放題ってかなり珍しいかなと。取材時も二階のテーブル席でビールファンの集まりなのか、大いに盛り上がっていました。

 

褐色の「ビターエール」やスウィートコーヒースタウトなど、個性豊かなビールたち。濃厚な麦芽の味と香りが強く、海外のブルーパブで飲む味そのもの。

 

本格イギリス料理がずらりと並ぶ品書き。日本式ビアホールに慣れている人でも、本場ブリティッシュ式のビールとあわせる料理にテンションが上がるに違いありません。

 

飲み比べのセットではアペタイザーが一品選べますのでローズマリー風味のフライドポテトを選択。ペアリングおつまみは今日はビターチョコレートです。

ビールとフライドポテトは世界的に相思相愛の関係ですが、チョコレートもエールの風味や苦味と驚くほどあいます。複雑な酸味やコク、ホップの薬草感を感じる甘みに寄り添うから不思議です。

 

左からスペシャルラインナップでホップのアロマが心を穏やかにしてくれる「スマッシュペールエール」。中央は仕込み中と醸造後にコーヒー豆をいれてアイスコーヒーとビールのいいとこ取りをしたような余韻の「スウィートコーヒースタウト」。そして伝統のペールエール。

 

取材時は4種類ありましたので、せっかくだからとパインとでストロングを。黒蜜を副原料に使ったものでかすかな甘味が残ります。黒蜜というと大変甘いものに思えるかもしれませんが、酵母は糖を餌にしてアルコールと二酸化炭素を生みますので甘さは薄れ、そのかわり度数は6.5度とハイアルコールに仕上がっています。

 

大手酒造会社はもちろん、規模の大きめなクラフトビール会社でもなかなか手をだしにくい遊びのあるビールを様々用意しているカンピオンエール。ビール好きの知識欲を掻き立てるだけでなく、マニアでなくとも純粋に美味しく楽しく、ビールの世界を広げてくれそうです。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

カンピオンエール(Campion Ale)
03-6231-6554
東京都台東区西浅草2-2-2
12:00~23:30(月定休・ただし月が祝日の場合は火休)
予算2,000円



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