門前仲町「ますらお」 海鮮立ち飲みの人気店、質よしな割烹料理を日常使い


門前仲町の飲み屋は新旧揃って名店ぞろいです。早い時間から営業するお店や、この価格でこんなに食べられるの!?と驚かせてくれる酒場もあります。まさに、東京下町を代表する飲み屋街のひとつです。

老舗はSyupoでも多く掲載していますが、今回はニューウェーブ系から魚が美味しい海鮮立ち飲み「ますらお」をご紹介します。

 

飲み屋街として全各区で知られる新橋や赤羽と比較するとおとなしく、主な飲み客は深川界隈に暮らす人が中心。空襲による戦災を受けた地域なので町割は整っていますが、路地の道幅や大横川ののんびりした景色に下町の色を感じます。最近は高層マンションも増加し、ファミリー層など新しい住人も増え、飲み屋の客層も若返りが進んでいます。

 

ますらおも若い人が多い立ち飲み屋。ビルに2階からは楽しそうな笑い声が聞こえてきて、一献傾けたく吸い寄せられます。

 

地図がないと通り過ぎてしまいそうな場所ですが、道のA看板が目印。

 

割烹料理を立ち飲み価格で提供するのが「ますらお」のやり方。”コスパ”の良さから人気を集め、早い時間から次々とお客さんが集まり、18時を過ぎると満員で入店できないこともあります。狙って飲みに行く方はお早めに。閉店が近づくと品切れも増えます。

 

西京焼き、ポテトフライ、辛豆腐、塩もつ煮などが定番で300円前後。日替わりの黒板メニューがメニューの中心で、30種類以上の海鮮料理が揃います。

 

飲み物はサントリー系で統一。ビールはプレミアムモルツ、角ハイボールとビームハイボールが推しで280円とリーズナブル。菊正宗が定番で冬季は燗酒、夏は樽酒が用意されています。下町ということもあってホッピーはここでも人気です。

 

状態のよいディスペンサーと冷えたジョッキに注がれたプレミアムモルツ。フルーティーな香りが飲み欲をかきたてる一杯です。乾杯。

 

お通しはなく、飲み物とあわせてすぐでる料理を頼んでおきたいところ。

いままさに市場に安く大量にでまわっている鰯。たたき(500円)をもらいます。脂がのっていて肉厚、今年は鰯の当たり年。

 

紫蘇の実と万能ねぎがたっぷり盛り付けされ、丁寧な包丁仕事がほどこされた鰯。薬味たっぷり、濃厚な旨味と爽やかな余韻はお酒を誘います。

 

280円とリーズナブルな角ハイボール。もちろん氷は入っていますが、この価格で飲めるのはお得です。200円台のおつまみ2品とハイボールでせんべろも可能。と言いながら、料理が美味しく軽くのつもりがしっかり長居してしまうものです。

 

いまが旬の鱧(はも)をじゅんさいと合わせ梅肉を載せたもの。カクテルグラスに載せられて清涼感があり、目で見ても楽しめます。

 

料理の写真だけだと立ち飲み屋には思えません。鱧のこりっとした骨切り食感とじゅんさいのちゅるっとした喉ごし。これは日本酒が欲しくなります。

 

ドリンクメニュー内のほかに、その日の日本酒のリストがあり、話題の銘柄から定番の地酒まで一通り揃っています。

お着物姿の美人女将と、もくもくと調理を続ける職人さん。立ち飲みなのですが、きちっと締めるところは締めている、そんな感じも魅力です。

割烹料理の立ち飲み屋といえば、その手の店が好きな人はいくつか名前が浮かぶと思いますが、それらに負けず劣らず良いお店です。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

ますらお
03-5809-8256
東京都江東区富岡1-5-15 伊藤ビル 2F
15:00~23:40(不定休)
予算1,500円



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


こちらの記事もどうぞ



«