蒲田「金春本店」 お疲れさまセットがお得!気取らない老舗で銘店の味


蒲田は言わずと知れた餃子の街。とくに羽つき餃子は蒲田が発祥で、そんな蒲田の名物を食べるならば「今春本館」がおすすめ。1391年に初代・八木龍平が中国大連の旅順で創業し、その後蒲田に暖簾を持ち帰りはじめたお店です。你好本店、歓迎本店と並ぶ「蒲田餃子御三家」とも呼ばれており、餃子マニアはもちろん、我らビール党にも大人気のお店です。

京急蒲田駅からアーケード「京急蒲田商店街あすと」を歩いて3分の場所にあり、JR蒲田からも酔いざましがてらフラフラと梯子酒で流れてくるのにもちょうどいい距離。

町中華の佇まいで、意識していなければ通り過ぎてしまうほど普通の雰囲気。それがいいんです。あんまり観光客相手にギラギラしていないほうが、ノンベエはほっとしますから。

 

北京ダッグをだすようなコースもあり、2階は立派な円卓もある広間なのですが、狙いは1階を。いかにも普通の街の中華屋的な感じで、本場中国にあるようなありふれた猥雑さも含めて楽しいのです。

一人でもふらっと入れる気軽さもあり、蒲田はしご酒の〆にぶらりと立ち寄るのがいつものコース。

 

ビールはキリン一番搾りと青島ビール。ハイボールでは富士山麓のほか、米焼酎白水のソーダ割りなんていうものもあります。

 

裏面はがっつりと永昌源系の中国酒が揃います。お酒の強さに自信がある方は、ぜひ白酒(パイチュウ)をお試しあれ。翌日のことは、まぁ気にせずに!※お酒は適量で。

 

さて、なんといっても金春は餃子のお店なのですが、大皿中華も充実していて、しかもどれも期待を裏切らない美味しさ。餃子だけを食べて〆るのはもったいない。そんなときには、晩酌セットがおすすめ。定番の餃子とお酒、700円までの料理がついて1,300円。瓶ビールも頼める優しさと、なによりこのセットの存在が一人飲みを容認してくれているようで、入りやすいのです。

 

定番の鍋貼こと羽付き餃子は6個で300円と町中華価格。いつまでも変わらぬ庶民の価格を守られているのは嬉しい限り。水餃子は特製のにんにくタレをつけるとガツンとくる旨味でビールが進むこと間違いないのですが、一人だとちょっとボリュームがあります。

ナマコ餃子やスープ付き湯で餃子、釜揚げ餃子に小籠包と点心は餃子を中心にかなり充実していて、毎回どれを食べようか悩んでしまいます。一人飲みなら鍋貼一択だけど、いつか全部食べてみたい。

 

これで300円と破格の安さ、羽付き焼き餃子。きつね色の羽が食欲をそそります。

 

一口で食べられるサイズなのですが、餡がぱんぱんに詰まっていて、噛むほどに肉汁が染み出してくるパンチのある逸品。長時間かけて煮込んだ豚骨スープと混ぜて1日寝かす手法で餡にコクを加えているそうですが、白菜と豚肉を使った餡とは思えなほど複雑な味わいです。

じゅっと広がる肉の旨味に、すかさずビールをくいっと。餃子には白いご飯?いやいや、やっぱりビールが一番でしょう。

 

皿料理の中華やスープ、炒飯やラーメンまで半数近くが700円以下という大変庶民的な価格設定の金春本館。700円までならなんでも1品つけられる晩酌セットは、しっかり食べたければラーメンを、このあとからどっしりと紹興酒を飲むならばキクラゲ卵とじ炒めなどを。〆ならば酸辣湯などのスープはいかがでしょう。

 

3点揃って1,300円。家の近所にこんなお店があったら、中華屋飲みはもっと捗るのに。あ、居酒屋ライターがそれでは仕事にならないわけですが(笑)

蒲田の人が羨ましいと、毎度飲みに行くたびに感じる金春本館です。

 

東急池上線・多摩川線が発着する蒲田駅西口側のバーボンロードの先にも新館があり、メニューはだいたい一緒です。

今宵は、蒲田でせんべろからの餃子飲みという流れはいかがでしょう。餃子にはビールです。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

金春本館
03-3737-5841
東京都大田区蒲田4-5-6
11:30~23:30(無休)
予算1,300円



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