浅草「アサヒスカイルーム」 お膝元ならぬ、お膝上!本社のスーパードライは格別の味


東京圏に在住の方だけでなく、日本全国からアクセスがあります。東京に訪れた際の飲み歩きにお役立ていただけるよう、引き続き記事を増やしてまいりますので、今後ともどうぞご贔屓に。

東京の飲み歩きといえば、サラリーマンの聖地こと新橋や、闇市の名残を味わう思い出横丁などの横丁たちなど、魅力的なスポットだらけ。そして、あまり改めて考えないかもしれませんが、この街は大手ビール会社の本社も揃っています。全国のビール工場で飲むビールもスペシャルですが、本社で飲むのもまた特別な価値を感じるはず。

キリンは中野、サッポロは恵比寿、そしてアサヒはご存知、浅草・吾妻橋。浅草観光の際に意識せずとも目に入る特長的な建物がアサヒの本社です。

浅草駅を降りれば、吾妻橋、隅田川、墨田区役所、スカイツリー、そしてアサヒ本社の5点セットが目の前に。

アサヒの本社かどうか知らなくても、浅草にある不思議なオブジェのビル、といえば高校生でも知っていそう。黄金に輝くオブジェは「フラムドール」という名で、フランス人のデザイナー、フィリップ・スタルク氏が手がけたもの。フランス語で「金の炎」を意味し、アサヒの躍進の心を意味しています。

 

金の炎が目立ちますが、その隣の金色に輝くビルも奇抜。1989年に建てられたビルで、ビールがモチーフになっています。金色のフロアは麦酒液、上層の凸凹の白いフロアは泡をイメージ。言われてみればビールぽい!と、いま気がついた人もいらっしゃるのでは。

1989年は同社の主力、アサヒスーパードライが年間販売数量1億箱を達成した年で、まさにイケイケだった時代。奇抜な本社のイメージも手伝って、その後ぐんぐんとシェアを伸ばし1997年に年間シェア1位に。この本社は、ドライ神話のまさに中心の存在でした。

 

実はこの本社、上層階にレストランフロアがあり、土日を含め誰でも立ち入り可能。しかも、通常の企業エントランスから入っていくので違和感がすごい。食事以外でも、アサヒの本社で打ち合わせをしたことがありますが、そのときと同じ経路でただフロアが違うだけなのだから、驚きです。

エレベーターのフロアガイドも、アサヒHDをはじめアサヒフードクリエイトなど系列企業名がびっしり。はじめてのときは、戸惑いは隠せません。

 

21階・22階がアサヒビールタワーの最上階レストランフロア。あまり知られていないので、花火のときなどの特需を除けばなかなかの穴場です。

 

この最上階にあるアサヒスカイルームが素晴らしい。喫茶ルームという扱いで、チャージレスでグラス一杯のスーパードライだけを飲んでいくこともウェルカムなお店です。なんと朝10時からやっています。朝からアサヒの贅沢も!(笑)

なお、この隣はナイショ?のゲストルームがあります。

 

お膝元とはよくいいますが、ここはお膝上。本社最上階という立地は、会社のブランドを背負っている部分も相当あるでしょうし、だからこそ最高に美味しい一杯が楽しめます。

 

一杯620円から提供。アサヒスーパードライのほか、ドライブラック、ギフトビールのアサヒドライプレミアム豊穣の生など、楽しい品揃え。同社グループのニッカや焼酎も用意されていて、喫茶ルームなのでノンアルコールの利用もOK。ここで飲む三ツ矢サイダーはどんな味かしら。きっと美味しそう。昔からビールしか飲んだことがなくて。

 

フードは軽いものだけ。軽食で気軽に立ち寄ってというコンセプトは昔から続いています。

 

先払いで注文の上、好きな席を選びます。高さ, 94.9mのアサヒビールタワー最上階の眺めを”せんべろ”価格で楽しめるのが素晴らしい。観光地浅草から僅かな距離ながら、土曜の午後でも比較的空席があり、知る人ぞ知る素敵なスポットです。

 

隅田川沿いに建てられたアサヒビールタワーの北西側180度のパノラマが広がります。眼下に東武スカイツリーラインの浅草駅や浅草寺など浅草の街並み。

 

週末の浅草の賑わいから一歩離れて、空から観光。そしてお膝上のスーパードライ。ここのスーパードライのクオリティは、工場見学ツアーのあとに飲む一杯を超えると言っても過言でないレベル。乾杯!

 

634mlジョッキは870円。ほぼ大瓶相当の量で、キレッキレの美味しい一杯ですからこの価格でも大満足。ジョッキに描かれたスカイツリーですが、右に振り向くと…

 

この通り、実物の東京スカイツリーも間近にみえます。こんな高い場所から眺めているのに、スカイツリーの展望台は遥か上。

 

おつまみのおすすめは、セロリのピクルス。酸味の余韻がドライの欲求を高めます。箸袋までアサヒなので、スーパードライファンの方必見のコレクターズアイテム?

 

回路とグラスの洗浄、樽の保管温度や鮮度、ガス圧から泡と液の比率の調整、そして泡のきめ細かさまで、すべてが完璧。

 

ジョッキ違いやエクストラコールドなど、色々な飲み比べがあるなか、最後にたどり着くのはこのタンブラー。しみじみ、おいしく感じます。

 

ドライブラックもあります。ある程度飲んで落ち着いてきたら、これをコーヒー感覚でちびちびと飲みながら、隅田川を渡る電車や水上バスを眺めるのが楽しい時間。都市開発ゲームの気分。

 

川のある街並みって素敵ですね。透き通る晴れた日は富士山を見ることができますし、夕方の沈む太陽もロマンチック。居心地がよいのでつい長居しがちですが、あとの方に席を譲る配慮の気持ちを持ってご利用を。

クラフトビールや輸入ビールのブーム花盛りですが、ナショナルビールの大定番を最高のパフォーマンスで味わう楽しさもぜひ。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

アサヒスカイルーム
03-5608-5277
東京都墨田区吾妻橋1-23-1 アサヒグループ本社ビル 22F
10:00~21:00(年末年始を除き無休)
予算1,000円



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


こちらの記事もどうぞ



«