【保留】岡山「小野酒店」 ここは大人のお酒スタンド、ピンと背筋を伸ばして角を打つ

【保留】岡山「小野酒店」 ここは大人のお酒スタンド、ピンと背筋を伸ばして角を打つ

2017年5月2日

岡山には立ち飲み屋がほとんどありません。まして、酒屋の隅っこで飲ませてくれるお店はほとんどなく、決してお酒を飲まないという地域ではないのに、地域の色を感じます。

新幹線で10分のお隣さん、姫路や明石はそこかしこに角打ちがあるので、県境をこえるだけで大違い。

そんな岡山で貴重な角打ち営業をするお酒屋さんが、岡山駅前で朝から開く小野酒店です。

 

駅前地下街のリニューアルや周辺の整備が進み、ますますキレイになった岡山駅。その駅前ターミナルを挟んだ向かい側には、闇市の名残が残る一角があり、古い食堂やパチンコ屋、中華料理店が立ち並びます。

 

小野酒店は、新幹線ホームから5分の距離。岡山に降り立ったら最初に立ち寄れる角打ちです。

 

 

古いお酒屋さんは各社、推しのビールメーカーがありますが、小野酒店はキリン推し。もちろん他社もありますが、県内の万富に工場があることも関係があるのだそう。

 

ビールは大びんで350円、日本酒は90ccで120円、缶ビールも200円台とほぼ小売価格そのままで販売されています。

地元岡山でつくられたキリンラガーで乾杯!

日本酒は極聖、世の花といった地元の定番酒が揃っていて、パチンコ屋さんのお客さんが打つ合間に、これまた角を打っていく姿が見られます。

おつまみは魚肉ソーセージやQBBチーズにおせんべいといった角打ちの基本が並び、数十円だして購入します。まさに駄菓子屋感覚で、小銭のキャッシュオン。

 

おつまみもなく、きゅっと飲んでいく方や、ご隠居さんでお散歩のついでに立ち寄るのを楽しみにされている方でコンスタントにお客さんが出入りしています。

ここは硬派な角打ちなので、きゅっと飲み干したら長居せずに立ち去るのがマナー。背筋を伸ばして、昔ながらの角打ちを楽しみましょう。

女性は男性と一緒がよろしいかと。

ごちそうさま。

 

(取材・文・撮影/塩見 なゆ)

 

小野酒店
086-222-0706
岡山県岡山市北区駅前町1-2-3
9:00~19:00(日祝定休)
予算1,000円